Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

三味線のハードケースを購入しました

2013-06-18 23:37:27 | 日舞&三味線
月末にある南座での舞台出演にあたり、京都まで三味線を運ぶために、三味線の
ハードケースを購入しました。ソフトケースは持っていましたがハードケースを
持っていなかったので、購入する良い機会でした


妊婦なのであまり大荷物を持って新幹線に乗るわけにもいかず、スーツケースは
往復ともに宅急便で送ってしまうつもりでいたのですが、楽器を送るのはいくら
日本の宅急便が優秀とはいえ、少し怖いものです

そこで、万が一にも本番に使えないという可能性が出ないよう、行きは手持ちで
京都まで運び、舞台後はハードケースに入れたまま厳重に梱包して、宅急便にて
自宅まで送る事にしました

お師匠さんにも送る際の注意などを伺って、ヤマトの楽器扱いで送ります

今までソフトケースしかなかったのでそんなこともできませんでしたが、ハード
ケースがあれば今後の持ち運びも安心になります。そのぶん重いですけれど…


私の舞台用の三味線は、最も音色が良いとされる、紅木製の棹で出来ています。
紅木はインドでしか採れない貴重な木。密度が高いうえに堅く歪みづらいため、
三味線の棹として好まれています。近年はワシントン条約の対象になって入手が
難しくなっているそうです


その紅木の中でも価値が高いとされる、虎の毛並みのような虎目模様(トチ)が
美しいものです。その貴重な素材に合わせて棹の接続部分は金細、胴は花梨材で
「子持ち綾杉」という一番音色の良くなる彫りが内側に施されたもの、糸巻きは
全て本象牙という最高級品です

いつもお世話になっている三味線屋さんも「これは本当に、とっても良い三味線
なんですよ。簡単に手に出来るものではありませんから、何代も大事になさって
下さいね。」とおっしゃっていました

三味線を始めたばかりの頃、長く続けるお稽古事になるのが分かっていたので、
思いきって最初から一番良い舞台用の三味線を購入したのです。いまだ三味線に
対して弾く腕が不釣合いなのが残念ですが…

これ一丁で車が一台買えてしまうほど高価なものなので、万が一にも破損したら
泣くに泣けません。できる限りの手を尽くして、安全に運びたいと思います