マリママのパン作り

パン作りに関して、なんでもお話しましょう!

今年の恵方は

2010-02-03 22:52:27 | 手作りパン
 西南西らしいよ。

で、もって節分には欠かせない「巻寿司」。

 我が家では、一年に二回だけ巻寿司を作る。節分と夫の誕生日に。

だって、面倒なんだもの。

ちらし寿司と違って、材料一つ一つを煮ていかないと駄目だし・・・。

 帰宅した夫も、本日は巻寿司と決めているようで。

息子は息子で、「巻寿司か~。」とげんなり。「納豆巻きがいいわ、俺」だって。

 節分になると思い出す。

今は亡き、父方の祖母の事。私のブログにも度々登場する、料理好きの祖母でした。

 人生の大きな岐路にたっていた若い頃。

 自分では抱えきれない悩みを抱え、逃げるように祖母の家へ行った事がある。その時の心は、裸足と同じ・・・・。祖母は黙って私を泊めてくれたっけ。

 丁度その日が節分で、祖母は巻き寿司を作ってくれた。今年の恵方に向かって、丸かじりするんだよと、一本を手渡され。

 しかも、食べ終わるまで口をきいてはいけないんだよ、と教えられた。

ただでさえ、巻き寿司を一本丸かじりするのは大変なのに・・・。

 黙々と巻寿司をほおばる自分の姿に、吹き出しそうになったっけ。

「お寿司の後は、ぜんざいだよ」と、祖母は言い。「厄除けになるから、絶対食べなあかん!!」と譲らず。

「ぜんざいを食べたら、煎り豆を食べなあかん!!」

 そして、丁寧に私の年の数だけ豆を数えて。差し出してくれた。

 祖母は言葉もぶっきらぼうで、よく喧嘩もしたけれど。孫の中では、一番可愛がってもらった。

 そんな祖母の死に目に会えなかった事が、唯一の心残りでもある。

 そんな理由から、私は家族には毎年巻き寿司を作り。恵方へ向かって黙って丸かじりさせる。

 今の幸せは、あの時の祖母の教えがあったからかもしれない。

なのに、娘ときたら。

「え~っ!今日巻寿司食べる日やったん!忘れてたわ」だって。

 まぁ、いっか。いつか彼女も、自身の家族の為に。手作りする日が来るだろう。

 と、娘から がきた。

「巻き寿司のレシピ送って~

かなんなぁ~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする