も~っ 何がって。見てこの顔・・・
朝起きたら夫が「きみ~ 見たって
うっしいの顔腫れてないか~
」
とウルサイ。
「元気ないんちゃうか?熱あるんちゃうか?」と、日頃から猫の体調管理にはウルサイ夫だが。
大抵は、取り越し苦労か気のせい?の事が多い
でも、この日は何かちゃう?右頬が腫れてるやん!
娘のベッドにうずくまった猫ちゃんは、心なしか元気がなさそう・・・。
良く見ると、キズ口があり。どうやらケンカした時に、顔をひっかかれ。キズ口の奥で化膿したんやね。
下の猫ちゃんは、元雄猫だったせいか?気が荒くて、しょっちゅう怪我をしてくる。
「明日、一緒に病院へ連れていこ 」
「う・・・ん」 夫は浮かない顔だ
実は前回、このにゃん子を病院へ連れて行った時。気が狂ったように暴れて、手がつけれなかった事があった。
夫が気に入っている美人の獣医さんに、怪我をさせまいと必死で猫を押さえつけ。左腕に、爪を深く刺仕込まれながら、必死で猫の体を押さえつけていた私。その時のキズ跡は、一年経てども生々しく残っている。
その時は遠巻きに、茫然と見ていただけの夫だが。あの時の猫の形相がスゴ過ぎて、動物病院に行くのがおっくうになっているようだった。
仕方ない・・・私独りで連れていくか。
猫の機嫌を取りながら、何とか後ろ脚の爪を切り(前足を切ろうとすると、指を噛まれた)。
洗濯ネットの大きいのに入れて、さらに移動用のバスケットに移した。
病院では、案の定「ウ~ッ、ウ~ッツ フギャー シャーッツ!!」と牙をむき出し。
ネットの上から、抗生剤を打ってもらうのがやっと。自宅で様子を見て下さいと言う事に。
けれど一日経っても、にゃんこの頬はドンドン腫れあがり。食欲もなく、ウンチやおしっこをした気配もない。
やはり、麻酔して処置(切開して膿をだす)するしかないか。
今度は、夫も病院に一緒に行き。獣医さんに事情を話し、半日入院して処置してもらうことに。
意外にも早く預けられたので、その足でジムへ行った。
日曜は、スタジオレッスンを2時間ぶっ通しで受けるのだが。病院へのお迎えがあるので、やむなく1時間で失礼する事に。
ジム友達のM子さん(御年70歳)は「え~っ、勿体ない1時間で帰るのぉ
猫ちゃんのお迎え位、御主人だけで行けるでしょ」
とは、しごく尤もなご意見だ。
その気はなかったが、一応夫に
「ねぇ~、うっしいのお迎え、あなた独りで行ってよ。M子さんも、「ご主人に行ってもらったら?」って言ってはるし。」
びっくりしたのは、夫。
「え~っ!!何できみ一緒に行かへんのや~ なんで、Mさんそんなこと言わはんねん え~っ」
と、半ばパニック状態。
「独りで、よう引き取りに行かれへんらしいです」
M子さんに事情を話すと、「目に浮かぶようだわ、ご主人の困った顔。それ以上言わないであげて」と苦笑されてた。
病院に迎えに行くと、処置を終えたにゃん子は麻酔から覚めて、既に恐ろしい唸り声を上げていた。
病院のバスケットから、マイバスケットに移す作業も夫は見てるだけ
「うっしい、うっしい」と猫の機嫌を取っているつもりなのか、ウルサク傍で呼ぶだけなので。
「黙ってて、興奮するからっ」と一喝。
怪我をするのは、この私なんだからっ!もうっ!
病院の帰り途、夫は言う。
「ほんまに、恐ろしいなぁ。うっしい」
はいはい。
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