南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

ロットの壁は野心家の面の皮より厚い

2017年10月30日 22時57分55秒 | GPX125 エンジン偏




今日は昨日分解したエンジンの部品を剥離に出しに行って、
2機のヘッドのオーバーホールをしていた。

ヘッドの初期オーバーホールの場合に行う作業としては、
まずバラせる物はバラしてバルブの擦り合わせ、ヘッドに設けられた空気循環用の通路拡大に平面研磨をして、
バルブスプリングシートを足して組み直している。

バルブの擦り合わせはほぼ行う必要は無いんだけど、
カムシャフトのベアリングの端にある空気抜きは塞がっているから開け直さないといけないし、
中華エンジンはヘッドとシリンダーの当たり面が歪んでるからメタルガスケット使うんだから平面研磨していて、
新品なんだけど中古のようにオーバーホールしている。
でもバルブスプリングシートは製造段階でちゃんと入れて欲しいわ。









時間は余ってたからこの間入った1P60をバラそうかと思ったが、
バラした部品を整頓して保管する箱が全て埋まっていたから諦めてオイルだけ抜いて終わり。

そう言えば1P60の4バルブエンジンも輸入出来ますようとアローズさんに言われたんだが、
金額など分からないしメーカーからではなく問屋さんからの仕入れみたいだからどんなエンジンが来るか分からん。
想像と違った物が来ても自己責任だから、これが中華の怖いところだ。

しかし私が思うに1P60FMKもどうにか安定供給出来ないのかと思っていて、
このエンジンの場合製造はYX MOTOなんだけど、
ウチにあるセル無しの1P60FMK、160ccをゾンシェンに持って行き、
コピーするようにお願いすればとも考えたが、
可能ならとっくにコピーしてるだろうしロットもありそうだから…


この間GPXエンジンのギア比を私が指定して、
南信州のりもの倶楽部仕様のGPXを作れないか聞いてもらったんだけど、
ロットが100機以上になるからって事で断念。

もしGPXをリターンミッションで飯田クロスか早矢仕クロスと同じギア比に出来れば、
補修部品で安く純正クロスミッションが買えると思ったが、そう甘くはなかったなぁ。
さらにリターンでもシャフト系は変更不可っぽいからモンキー系ケースでなくカブかCD系ケースのみになりそうだから面倒だ。


最近の野望はGPX125に5速ミッションをポン付け出来るキット作り。
私が発案で強化ラーをQ型エンヂンプロダクツさん、
クラッチセンタープレートの加工をHISPECさんにお願いすれば可能で、
これが実現すれば5速ミッションとポン付けキットだけで誰でもGPXを5速に出来る。

ケースの加工は必要だがリューターでギアが干渉しないようにしてもらえれば良いし、
実際GPX125改143ccににキタコさんの5速を入れたいって方が居るから、
作る時にデータ取りすれば不可能ではないレベル。

まぁ実現にはHISPECさんやQ型エンヂンプロダクツさんの協力が必要だが、
暇になったら実際に自分で5速ミッションを買って試してみるかなぁ。


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