第91回キネマ旬報ベストテン日本映画第一位だったそうです。
えっ、この作品が第一位?、賞とはよくわかりません。
美香は、「人はなぜ恋愛に夢中なの?」ととてもニヒリストです。
母が、自死したことがその根因のようです。
慎二は左目が見えません。彼女は、慎二に向かって、「世の中が半分しか見えないの」などと
とんちんかんな台詞を二度も言います。
両目が見える私は彼ほど世間が見れていないと言いたいのでしょうか、「偏見」の表現です。
そんな二人がふと出会いつきあうというたわいも無い話です。
詰まらないありふれたお話でした。
この映画の最悪は、ほぼ全てのシーンでの喫煙です。
その訳が全く理解できないばかりで無く、気持ち悪いです。
慎二は建築現場で片付けなどをする雑工です。彼の仲間達のあふれるペーソスとヒューマニズム、
自虐とはかない希望に混沌する彼らがこの映画の真の主人公でした。 【3月5日】