AIが今日大人気です。その便利さが高く評価されていますが、それの持つ危険さは余り言われません。
ドローンも、自動運転自動車などみな軍事目的で開発され、それが一般に利用されています。
過日、米軍の無人偵察飛行機が紹介されましたが、異常に大きかったのに驚きました。それは訳がありました。
ミサイル搭載が可能なのですね。数多くの無人飛行機の誤爆、市民の爆撃も起きているようです。
そもそも軍事行動に、民間施設・民間人攻撃を避けるなんてことはないのですが…。
さて、この映画はそうしたAIを駆使している現在の戦争の一面を描いています。
カメラを搭載した飛ぶ昆虫がファミコンで操作されているのには笑ってしまいましたが、
その映像に映し出されたのは自爆の準備でした。
無人飛行機のミサイルで建物ごと破壊する作戦が計画されます。
建物の外にパンを売る少女がいます。
さて、ここで突然「倫理」が登場します。
戦場ではない場所で、幹部が集まって、小さな犠牲で大きな犠牲を避けるべきか、
無辜の少女を見殺しにするべきではないのか「小田原評定」を繰り返します。
しかし、その内実は、その攻撃が公表された時、世論の批判をどうするのか、なのですね。
着弾地を少しずらすことによって少女への危険度の割合が減少すると言う数字のマジックで攻撃が行われます。
この映画の新の恐ろしさ、意図は、「安全な場所で行われている現代の戦争」は、市民への誤爆や類爆を避けるべく
最大の「努力・考慮」が、されていると言う"プロパガンダ"にあるように感じました。
しかし、サスペンス映画としては、ハラハラさせられ、良く出来ています。
ただ、会議や、パン売り少女のシーンなどがくどすぎました。 【5月29日】