平城遷都1300年のイベントのキャラクターの名前が「せんとくん」に決まったとか。
あの、仏様というかつるつるの頭の上に鹿の角が乗っかっているというやつで、何とも不気味というか何と言うか。初めてこのキャラクターを見たときに、中国語のテキストで読んだ「石頭上開花的話」という、石頭のオヤジの頭上に一輪の花が咲く(どんな姿かは想像してください)という話を思い出したものだ。←決してそのような話ではありません。
その名前が「せんとくん」。うーん、昔の漫才のセント・ルイスというのも頭をよぎったのだが、ネーミングもそのままというかね。
このキャラクターについては根強い反対運動も起きているようで、それは見映えや名前の問題だけではなく、キャラクターが決まるまでの過程への不満であったり、行政のカネの使い方への不満というものであり、まあこの理由で反対する連中というのは、行政が何をやっても反対するという向きなので驚くことはない。それより、結構気になっている人が多いようで、それはそれでイベントのPRにはなっているのだろう。
それよりもっと気にしなければならないのは、平城遷都1300年のイベントの中身。奈良時代というのは藤原氏と反藤原氏の抗争の歴史であり、奈良朝廷と辺境の蝦夷、隼人との抗争の歴史である。「なんと(710)立派な平城京」もよいが、いろいろな意味での歴史に触れられる機会になるような、そんなイベント作りを行ってもらいたいものだ。