本日は会社の研修で東京に来られていた人を交えて一献。その中ではいろいろな話が出たものである。
さて宴たけなわでお開きとし、帰宅をする段になりJR駅に向かったが、「東海道新幹線は人身事故のため運転見合わせ」という案内があった。JRの通勤路線での人身事故というのは日常茶飯事(いやけっして茶飯事にしてはいけないのだが・・)であるが、それが天下の東海道新幹線である。
別に新幹線で帰宅するわけではないのでその時はサラッと流すような感じで帰宅の途についたのだが、帰宅後にニュースを見ると状況はもっと複雑だったようで。
それが、のぞみの車両にある非常時の脱出用コックがあるとのことで、これを引けば走行中でも乗客が手で開けることができるのだとか。それにしても、時速300キロ近くで走る車両の非常用設備とはいえ、乗客が操作して外に出ることができる、そして現にそうする客が出たということはゆゆしきことである。
こういう事故があるとマスコミは鉄道会社の安全管理の不十分さを指摘する論調になるのだが、新幹線もまさか車両から乗客が飛び降りることを想定した管理を行っているわけではないし、そこまでは手が回らないだろう。脱出用コックを手動で操作することができるということについて批判する論調があったとしても、それに賛同はしたくない。鉄道施設をみだりに「私用」し、多くの人に迷惑をかけたのだから、鉄道に関する諸々の法令に反する行為である。
新幹線を利用している多くの乗客の皆様に「お疲れ様です」と言うとともに、飛び降りた乗客がどのような心境だったのかを聞きたい気持ちである・・・・。