まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

高木いくのinハートフルコンサート

2008年04月06日 | ブログ

川崎球場&川崎大師詣での後再び川崎駅前に戻り、ミューザ川崎シンフォニーホールに向かう。元々はどこかの工場の敷地らしかったようだが、実に立派な建物である。川崎市には「音楽のまち・かわさき」というキャッチコピーがあるそうだが、その総本山的な存在。

P40569155日、このシンフォニーホールで、NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」主催のハートフルコンサートが行われるということでやってきたのだ。このコンサートの主旨は、同法人の「未来を生きるこどもたちの幸せを守るために、『やさしいこころ』と『いのち』の大切さを伝え、こころとからだに対する暴力である『いじめ』のない社会の実現に向けて」(コンサートパンフレットより)の活動であるのだが、私が来た目的は、ある人がこのコンサートに出演するということを知ったため。

高木いくのさん。元ジャングルスマイルのボーカル、高木郁乃さんのことである。ジャンスマは私の好きなユニットで、アルバムも集めていたりしたのだが、さまざまな事情から2002年に音楽活動を休止していた。それが、2年ほど前からこのコンサートに出たりして、少しずつソロ活動に向けて(本人いわく「地味に」)動いているとか。ジャンスマ時代の生の歌声を聴くことがなかっただけに、これはいい機会だ。

そもそも、このコンサート開催のきっかけが、いじめで子どもを亡くされた母親(同法人の理事)がショックで音楽を聴くことができなかった中、ジャンスマの高木さんの歌声を聴いて、再び音楽を聴く生活を取り戻すことができたということがあり、音楽によって「やさしいこころ」を感じてほしいとのことから。また高木さんもさまざまなことから「歌えない」状態だったときに、この日の同じ出演者の中村幸代さんに誘われて、このコンサートに出演するようになったとか、その中村さんも子どもの時に「いじめ」の経験があったとか・・・いろんな人が「音楽」を通してつながりあっている。

コンサートは最初に「いじめ」についてのメッセージの朗読が行われた後、高木さんの登場。曲目は、「恐竜のヘリコプター」、「希望」、「おなじ星」、「抱きしめたい」。そして最後に「自分でアンコールしちゃいます」と言って、次の出演者となる中村さんのピアノ伴奏で「生きる」という曲を披露。私もジャンスマを聴いていた当時のことを思い出し懐かしがったりしながら、歌声に酔いしれた。少し声がこもるところもあったが、全身に気持ちを込めて歌う姿はジンと来ましたな。ステージが終わると思いっきり拍手してました(中には「イクノフー!!」とコールする人もいた)。

続いての中村幸代さんとトランキーロ(ビブラホンとベースのユニット)のステージ、第2部のかえつ有明中学・高校マーチングバンドの演奏も楽しみ、テーマとしては非常に重くこのブログに簡単に書けるものではないのだが、コンサートとしては充実した内容だった。

P4066920コンサートが終わりロビーに出ると、そこには何と高木さんの姿が。多くの(活動再開を待ちわびている)ファンに囲まれ、ポストカードの配布と握手会を行っていた。私もその中に声をかけ、握手していただく。歌っているときの必死そうな表情とは対照的な楽しそうな笑顔が印象的だった。ホームページも立ち上げるとか。ジャンスマ時代のようにシングルやアルバムを次々に出すということはないだろうが、これからこうしたコンサートの場などで少しずつ「地味に」活動していくことだろう。このコンサートには来年以降も出演するのかな。また聴きに行くことにしよう。

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