まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

川崎球場&川崎大師

2008年04月05日 | まち歩き

5日はとあるスポットに出かけるために、川崎に出かけた。そういえばJR、京浜急行とも川崎駅は何度も通っているが、改札口を出るのは初めてである。

予定の時刻は午後からなのだが、せっかくなのだから他にも回ってみようと、午前中にJR川崎に到着し、改札を出る。東西の自由通路は待ち合わせ場所にもなっており、多くの人でごった返している。さすがは政令指定都市の玄関駅である。

ここからまず向かったのが、川崎球場。言わずと知れた、大洋ホエールズ、ロッテオリオンズの本拠地球場だったところだ。先の記事で千葉ロッテマリーンズのチームヒストリーのことを書くうちに、ついぞ行くことが敵わないまま球場としての役目を終えた川崎球場に行ってみたくなったのだ。

P4056892川崎駅から歩くこと約20分。競輪場の隣に、テレビや写真で見覚えのある形の照明塔が見えた。こちらが、正面口のようである。

正面口は閉まっていたがその横の門が開いており、敷地内にはディスカウントストアが入っていて地元の買い物客で賑わっていた。その横の盛り土、そしてわずかに残る観客席。確かに球場の跡形を見る。

P4056895現在はアメリカンフットボールやフットサルのコートとして貸し出しているようで、ちょうどフットサルの試合を行うのか、選手たちがユニフォームに着替えて支度中だった。全面人工芝、ベースの代わりにはフットサルのゴール。

P4056897しばらくベンチに座って、往年の姿に思いを馳せる。川崎球場のロッテ戦といえば、私の地元・藤井寺球場の近鉄戦と並んで「ガラガラ」というのが定番で、当時の「プロ野球珍プレー好プレー」では、外野席で流しそうめんをしているグループとか、スタンドの片隅で抱き合ってキスしてるカップルとか、味のある応援風景とか、そういうのが川崎球場の風景として放送されていたのを覚えている。今のドーム球場だ、ボールパークだというのとは違う、昭和の日本のプロ野球(しかもパ・リーグ)の風情があったものだ。

そして近鉄ファンとして忘れられないのが、「昭和最後の大一番」となった、あの「10・19」。入場できないファンが鈴なりになった外野席後方のマンションとおぼしき建物が残っているようだ。

P4056902かつてのパ・リーグの球場、平和台、西宮、藤井寺、日生、大阪、駒沢、東京スタジアムがほとんどもうその原形をとどめていないのに対し、フットサルのコートではあるが「川崎球場」という球場として残っているのは何だか救われたような気がした。川崎からプロ野球がなくなり、現在の川崎のスポーツの顔はフロンターレということになっているが、街の歴史を伝える一ページとして、これからもこの球場は残してほしいものだ。

P4056910ここから数キロ、川崎大師まで歩き、無病息災を祈願。実に穏やかな天候で、歩くのには最適である。清々しい気分になったところで川崎大師駅に向かい、電車に乗ることにする。今年は京浜急行開業110周年ということで、ホームではパネルの展示などが行われていた。京浜急行というのは元々この川崎大師の参詣客輸送を目的として建設されたとか。そのイベントだろうか、京急の「赤」とは異なる、ややマルーンがかったような塗装の列車とすれ違った。

さて、そもそもこの日に川崎に出向いた理由については、また改めて書くことにします・・・。

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Respect for alltimes

2008年04月04日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

早くも最下位に低迷しているオリックス・バファローズ。いよいよ先発陣が手薄で、高木を回してみたり、4日の先発は鴨志田ですか、何だか人材がいないものだなという気がする。投手陣が手薄なれば「多国籍打線」が破壊力を見せつけてやらねば勝ち星には結びつきにくいのだが、その打線が投手陣の頑張りに応えられない。どないかせんと。

さて、試合結果や最新情報をチェックするのに、パ・リーグ各球団のホームページを見ることがある。今年からリーグの意向なのか、各球団とも共通のレイアウトで作成されており、内容が若干異なる程度。まあ見やすいといえば見やすいのだろうが、全部が共通のレイアウトというのも、個性が感じられなくてそれほど面白いとはいえない。ホームページくらいは各球団の個性やセンスを発揮すればよいと思うのだが・・・。

そんな中、それぞれのチームの「歴史認識」がわかるのが、各球団トップページの「球団情報」から見ることのできる「チームヒストリー」。1950年(昭和25年)のリーグ発足以降、パ・リーグのチーム変遷のめまぐるしさはセのそれを大きく上回り、今や発足当時の球団名は一つも残っていない(セは巨人、阪神、中日、広島が原形をとどめている)。そんな中、現在のチームが歴史をどのように捉えているか、過去へのリスペクトはどうかというのが大きな差となって現れている。

日本ハム・・・昔の東急、東映はおろか、東京時代のファイターズの歴史すら語られていない。そもそも、チームヒストリーのページすらない。過去のことに執着せず、移住前の生活を語りたがらない北海道人らしいページといえば納得かな。

ロッテ・・・ここはすごい。パ・リーグ発足の火付け役となった毎日新聞社のプロ野球参入から始まり、毎日オリオンズからの各年度の成績、タイトルホルダー、主な出来事(日付入り)のほか、年度別の所属選手一覧まで用意されている。マリンスタジアム横のミュージアムもそうだが、球団の歴史の紹介は非常に熱心で、内容が濃い。ディープなファンが多いオリオンズ→マリーンズらしいページ。

ソフトバンク・・・「ホークスの歩み」ということで、南海球団発足以来の歴史、往年の名選手(野村克也は外れていますが・・・やはりこの人のことに触れるのはタブーなんでしょうか)、ユニフォーム・背番号の変遷など、こちらも見ていてうならせるものがある。ただヒストリーが南海として優勝した各年のことについてのみ触れられており、福岡移転の話や、ダイエーホークスとしての歴史は語られていない。これは「書きかけ」ということなのかな? 今年は福岡移転20周年ということで、ホークスの復刻版ユニフォームを着用するという話を聞いたが、本当に実現するのだろうか。

楽天・・・チームヒストリーなし。まあ、球団発足4年目では無理もないかな。

西武・・・今年は「球団創設30周年」という冠詞がついているが、サラっととはいえその前の西鉄~太平洋・クラウンと続く福岡時代のことも触れているのは一歩前進といったところ。

オリックス・・・ここが中途半端やな。ヒストリーはオリックスへの球団委譲が発表されたあの1988年の「10・19」から始まる。ただその譲渡も「誰が」行ったのかを書いていない。そして、別ページで「大阪近鉄バファローズのヒストリー」もあるのだが、こちらも1988年のシーズンからのことしか書いておらず、それ以前のことがない。中途半端だ。やはり「オリックス」中心の歴史観なんだろうな。

まあ、ホームページで球団史全てを掲載しろというのも難しいのだろうし、各球団の歴史観が比較できて面白いといえば面白い。ただ、長年の歴史あるプロ野球、往年に活躍した選手も数多くいる中、いろんな出来事を後々に伝える必要というのはあるのではないだろうか。王・長嶋、巨人軍中心の歴史ではなく、南海、西鉄、阪急、近鉄、東映、大毎という名前で「実力のパ」を彩ったサムライたちの歴史を。

各球団がそれを網羅するのが無理なら、パ・リーグの「BLUE BOOK」のような記録集だけではなく、リーグ通史をもうちょっと充実させてほしいのだが・・・・。

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4月1日

2008年04月01日 | ブログ

3月は去ってしまいましたか・・・。

4月1日、新しい年度ということで、私の勤め先を含め各企業で入社式が行われた。朝の通勤時などは、真新しいスーツ姿の新入社員とおぼしき人たち(大きなスーツケースを持っていたのは、入社式→新入社員研修なんだろうな)も多く見かけた。自分も十何年か前は同じように緊張感いっぱいで入社式に臨んだものだったなあ・・・。

と、遠くを見るような目で見つめる一方で、実際に会社で働いていると4月の1日はあまり意識することがない。特に年度末の繁忙期というのもあるので、台風になぞらえれば4月1日はちょうど台風の目の中に入ったような一瞬の静けさ、これが2日、3日になるといろいろバタバタするというものである。

新年度こそ、気持ちを新たに頑張らなくては。

ところで、今朝の報道などでは3月末で暫定税率の期限の切れたガソリン税の話題で、早朝から値下げに踏み切ったスタンドが渋滞しているとか、あの地域ではまだ暫定税率分が上乗せされた卸値なのでまだ値下げできないとか、そういう方面からのニュースで持ちきりだった。いつぞや民主党が出した「ガソリン値下げ隊」というセンスのないネーミングの隊が手柄を立てたと喜んでいるのであろう。

ただ、ガソリンの値段が下がればそれでよいのか、という気がする。正直、クルマを持っていない者(乗るとすれば旅先でレンタカーを利用するくらい)からすれば、日常生活に何かプラスになるというものでもない。逆に、あれだけ大騒ぎしても税収への影響が2.6兆円というのは、金額は大きいが国家予算に占める割合というのはどの程度のものだろうか。ただこれで全国の道路整備計画に影響が出るとすれば、やはり大きい金額なのだろうな。

個人的には、道路整備もいいが公共交通機関の整備や活性化はどこに行ったの?という想いが強いのだが・・・。

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