まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ピンキーの変態蕾ショー

2007-10-14 | 日本映画
 掃除した後の部屋が、何だかちょっと冷たく暗い感じに思えたので、花でも生けようと庭に出ました。でも、飾るに適した花が咲いてない。裏庭に行ってみると、真っ赤な彼岸花が。一本切って花瓶に挿して部屋に置きました。うう~ん。きれいだけど、何か毒々しいというか。薔薇とか百合じゃなくて、彼岸花っつーのが、でも私らしいというか...ヒヤシンスの球根を買って、水栽培も始めました。花が咲く来年の春よりも早く、今年こそ私の人生も花が咲いてほしいものです。

 「蕾の眺め」
 にっかつロマンポルノです。でも、そんなにエロくないです。かなり笑えます。原作&脚本は、早坂暁。
 浦安のストリップ劇場。陥没した乳首を持つユンコは、年下の男ケンゾとコンビで本番ショー。客席には、ケンゾがユンコの乳首をいたぶるたびに『やめてください』とつぶやく男の姿が...
 陥没した乳首って、蕾乳と呼ばれてると初めて知りました。その特殊な乳首に萌えるマニアがいるってことも。
 とにかく、その蕾乳マニアを演じる平田満が最高!しょっぱなの、本番ショーを見ている真剣な顔からして危ない。『やめてください、やめてくださいっ』と、うわ言のようにつぶやく表情が、ほんと絶妙!逃げたケンゾの代わりに、ユンコの相手役になって、オドオドしながら変態の本性を発揮。彼が語る悲しく変態な過去が、キモ笑!これは文部省の検査だからね、と小学生の女生徒の胸を触るハレンチ教師だった彼。そう、彼は真性のロリコンだったのだ!妻の乳首が死ぬほど気持ち悪くて家出、偶然出会ったユンコの蕾乳こそ、少女のような理想の乳首!...と、夢見るような恍惚顔でユンコ(の蕾乳)に献身的に尽くす平田満、やっぱ名優だ!普段はオドオドしてて優しいのに、ユンコや周囲が手術してフツーの乳首に、なんて言い出すと、取り乱して大反対!ユンコが産まれた赤ちゃんに母乳をあげられず、乳が張って苦しんでても、我慢させたり。大事な蕾乳を守るためなら、鬼と化す姿も笑えます。変態マニア、恐るべし!今とあまり変わらないけど、さすがに若いので、何か可愛い平田満でした。ユンコとケンゾとの不思議な三角関係は、何となく「鎌田行進曲」の彼とカブります。

 ストリップの本番ショーもスゴすぎ。昔はOKだったの?!うらぶれた劇場の場末感と淫靡なムードが強烈。ショーで流れる、「圭子の夢は夜ひらく」等ドヨヨ~ンとした昭和の歌謡曲が良かった。使われてた曲を集めたアルバム、欲しいかも。蕾乳に季節の花を挿したり、舞台で出産しようとしたり、あの手この手のトンでも演出に驚かされます。
 ユンコ役は、今陽子。ピンキーとキラーズ時代は知らない私、思いっきりテレビに時々出てるオバサン、ぐらいしか認識がない。にっかつロマンポルノは、売れなくなった歌手をよく出演させてたみたいですが、彼女もそのクチみたい?この映画でも、もう相当のオバハンで、体なんかかなり崩れてて、見ていて痛々しい。特殊メイク?の蕾乳を、男たちに責められるたびにアンアン言ってる声や顔も、何か怖いというか、哀れというか。

 ケンゾ役は、当時26歳の佐藤浩市。若い!肌がツヤツヤ&ツルツル!いい加減だけど、憎めない青年の役で可愛いです。本番ショーでの全裸のエロ演技は必見!頑張ってるなあ。今の若手男優に爪の垢を煎じて飲ませたいほど。若い時に、こーいう経験を積んだからこそ、今の成熟した素敵な彼があるんですよね。それにしても、26歳って、今でいうと誰?小栗旬、瑛太、櫻井翔、佐藤隆太、もこみち、玉鉄あたり?オコチャマだなあ。やっぱ今のベテラン俳優は、若い頃でもオトナですよねえ。
 脇役も、いい味だしてます。ストリップの振り付け師・加藤嘉、可愛い爺さんです。ストリップ劇場のマネージャーもナイスなキャラ。彼が解説する、実際の映像を使ったストリップの実態が興味深かった。
 
 
コメント (4)
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