「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」
モナコのレーニエ大公と結婚し、ハリウッド女優から王妃となったグレース・ケリー。幸せな家庭を築いていた彼女だったが、公務で多忙な夫とはすれ違いの毎日が続き、王室のしきたりにもなじめずにいた。そんな中、アルフレッド・ヒッチコック監督が彼女に新作映画のヒロイン役をオファーしてくる。心動かされるグレースだったが、折しもモナコはフランスとの間に政治的な問題を抱え、宮殿にも不穏な空気が流れていた…
久々の試写会♪話題作をいち早く観ることができました~。
ハリウッドの人気女優からモナコの公妃となったグレース・ケリーは、まさに女性が夢見る何もかもを手にいれた現身のシンデレラとして、今なお語り草となっていますが…この映画は、王室に嫁ぐってのは思ってたよりしんどい、こんなはずじゃなかたったわ~的な、決してシンデレラなおとぎ話じゃないのよ!みたいな内容でした。グレースもそうですが、雅子さまとか見てても、プリンセスなんてちっとも羨ましくないわ~。超人的な体力精神力がないと、絶対ムリ。雅子さまなんて、はじめっから向いてなかったんですよ。可哀想。その点、グレースはなかなかプリンセス向きの女性だったのかな~とも。タフだし社交的だし大らかだし気が強いし、何より美しい。実は不幸で悲しい真実のグレース・ケリー、なんて感じではなく、、困難と闘うタフな女性としてグレースが描かれています。グレース、やはりナンダカンダ言ってもアメリカ女なんだなと、すごく好感の抱けるキャラでした。
グレースほどの女性だと、何もかも満たされて自分が思うようにならないと、やっぱ納得できないのかな~と、この映画の彼女の言動を見ながら思ってしまいました。周囲からは成り上がりのアメリカ女と蔑まれて、夫にも公妃らしくしろと怒られギクシャク。認めてくれない!望むように動かせてくれない!と、くれない族(死語?)な人妻グレース。つまんないわ~とクサクサしてた時に、ヒッチコック監督が美味しいカムバック話をもってきて、もう一度輝けるかも♪とノリノリでウキウキになる姿は、王室という雲上の女性ではなく、フツーの欲求不満な人妻と同じ。窮屈そうに見えて、結構自由にアチコチ独りで動き回ってるグレース。車でワイルドスピードしてたり。実際の自動車事故死を想像させるシーンでしたが。あれもこれもと欲張りすぎとは思うけど、グレース・ケリーのような特別な女性だと当然で許されることなのでしょう。でも、女優という仕事をすごく軽く見てたんだな~とも思った。ヒマだしウサ晴らしにちょっとまたやってみよっか、なノリでしたもん。楽なCMで稼ぎたいからたまにドラマや映画に出る女優とか、子育てがひと段落ついたから小遣い稼ぎ復帰する今さら女優と同じじゃん。それにしても。もしグレースがハリウッドに復帰してたら、どんなことになってたでしょう。
モナコ侵略を目論むフランスの魔の手から、国を救おうと立ち上がるグレースですが。そんな大したことしてないので、期待すると肩すかしです。どうせ作り話なんだから、元女優というのを活かすような面白い大芝居をグレースに打たせればよかったのに。ラストのスピーチも、ちょっといい話ぐらいのレベル。あれで国際社会は動かんだろ~。スピーチ後の、フランス大統領ドゴールのグレースへの皮肉が笑えた。この映画、いっそのこと喜劇にそればよかったのでは。洗練された優雅な古き佳き時代のハリウッドのクラッシック・スクリューボールコメディになれそうな内容だったし。
グレース・ケリー役は、最近ではすっかり怪女優なニコール・キッドマン。
よほど自信がなければ、グレース・ケリー役なんて引き受けないよ。ニコキさんの堂々たる“何ちゃってグレース・ケリー”ぶり、もちろん全然似てないのですが、ただのそっくりさんモノマネ演技なんてつまんないし、ニコキさんの個性や魅力で作り上げられたグレースで楽しかったです。もちろん美しいし、タフでクールで大胆不敵なキャラがニコキさんらしかったです。華やかで軽やかな演技は悪くなかったけど、あまり気品とか優雅さは感じられなかったな~。どんなファッションに身を包んでも、公妃というよりザ・女優って感じでしたし。たまにサイコっぽい怖い顔するし。怖い女、これこそニコキさんの本領ですよね。アップになると、さすがに年はごまかせない残酷な真実が首のシワとか、証拠になりますよね~
レーニエ大公役のティム・ロス、恰幅がよくなってシブくなって、素敵おぢさまになってました。ニコキさんがデカすぎるのか、ずいぶん身長差のある夫婦でした。トム・クルーズと離婚後に言い放ったニコキさんの名台詞『これでハイヒールが履けるわ』を思い出してしまいました。
ギリシアの海運王、大富豪のオナシスとグレース夫妻が親交深かったというのが興味深かったです。オナシスの恋人で世紀のオペラ歌手、マリア・カラスとグレースは仲が良かったんですね(映画用のフィクションなのかな?)。マリア・カラス役のスペイン女優パス・ヴェガも美しかったです。
ニコキさんのプリンセスファッションや、ヨーロッパ上流社会の美しく贅を尽くした生活なども目に楽しいけど、この映画最大の魅力はやはり、美しいモナコの風景かもしれません。燦々と明るく柔らかい陽射し、きらめく碧い海、荘厳な断崖etcモナコ、行ってみたいな~。
どんなに美しい女優が卓越した演技力で演じても。各国の実際の女王や王妃、王女でさえ、そんなに高貴にも優美にも見えません。日本人は、世界で最も美しくやんごとなき貴婦人を見慣れてますから。やはり皇后陛下ほどの高貴で優美な御方はいないんだな~と、あらためて認識しました。
モナコのレーニエ大公と結婚し、ハリウッド女優から王妃となったグレース・ケリー。幸せな家庭を築いていた彼女だったが、公務で多忙な夫とはすれ違いの毎日が続き、王室のしきたりにもなじめずにいた。そんな中、アルフレッド・ヒッチコック監督が彼女に新作映画のヒロイン役をオファーしてくる。心動かされるグレースだったが、折しもモナコはフランスとの間に政治的な問題を抱え、宮殿にも不穏な空気が流れていた…
久々の試写会♪話題作をいち早く観ることができました~。
ハリウッドの人気女優からモナコの公妃となったグレース・ケリーは、まさに女性が夢見る何もかもを手にいれた現身のシンデレラとして、今なお語り草となっていますが…この映画は、王室に嫁ぐってのは思ってたよりしんどい、こんなはずじゃなかたったわ~的な、決してシンデレラなおとぎ話じゃないのよ!みたいな内容でした。グレースもそうですが、雅子さまとか見てても、プリンセスなんてちっとも羨ましくないわ~。超人的な体力精神力がないと、絶対ムリ。雅子さまなんて、はじめっから向いてなかったんですよ。可哀想。その点、グレースはなかなかプリンセス向きの女性だったのかな~とも。タフだし社交的だし大らかだし気が強いし、何より美しい。実は不幸で悲しい真実のグレース・ケリー、なんて感じではなく、、困難と闘うタフな女性としてグレースが描かれています。グレース、やはりナンダカンダ言ってもアメリカ女なんだなと、すごく好感の抱けるキャラでした。
グレースほどの女性だと、何もかも満たされて自分が思うようにならないと、やっぱ納得できないのかな~と、この映画の彼女の言動を見ながら思ってしまいました。周囲からは成り上がりのアメリカ女と蔑まれて、夫にも公妃らしくしろと怒られギクシャク。認めてくれない!望むように動かせてくれない!と、くれない族(死語?)な人妻グレース。つまんないわ~とクサクサしてた時に、ヒッチコック監督が美味しいカムバック話をもってきて、もう一度輝けるかも♪とノリノリでウキウキになる姿は、王室という雲上の女性ではなく、フツーの欲求不満な人妻と同じ。窮屈そうに見えて、結構自由にアチコチ独りで動き回ってるグレース。車でワイルドスピードしてたり。実際の自動車事故死を想像させるシーンでしたが。あれもこれもと欲張りすぎとは思うけど、グレース・ケリーのような特別な女性だと当然で許されることなのでしょう。でも、女優という仕事をすごく軽く見てたんだな~とも思った。ヒマだしウサ晴らしにちょっとまたやってみよっか、なノリでしたもん。楽なCMで稼ぎたいからたまにドラマや映画に出る女優とか、子育てがひと段落ついたから小遣い稼ぎ復帰する今さら女優と同じじゃん。それにしても。もしグレースがハリウッドに復帰してたら、どんなことになってたでしょう。
モナコ侵略を目論むフランスの魔の手から、国を救おうと立ち上がるグレースですが。そんな大したことしてないので、期待すると肩すかしです。どうせ作り話なんだから、元女優というのを活かすような面白い大芝居をグレースに打たせればよかったのに。ラストのスピーチも、ちょっといい話ぐらいのレベル。あれで国際社会は動かんだろ~。スピーチ後の、フランス大統領ドゴールのグレースへの皮肉が笑えた。この映画、いっそのこと喜劇にそればよかったのでは。洗練された優雅な古き佳き時代のハリウッドのクラッシック・スクリューボールコメディになれそうな内容だったし。
グレース・ケリー役は、最近ではすっかり怪女優なニコール・キッドマン。
よほど自信がなければ、グレース・ケリー役なんて引き受けないよ。ニコキさんの堂々たる“何ちゃってグレース・ケリー”ぶり、もちろん全然似てないのですが、ただのそっくりさんモノマネ演技なんてつまんないし、ニコキさんの個性や魅力で作り上げられたグレースで楽しかったです。もちろん美しいし、タフでクールで大胆不敵なキャラがニコキさんらしかったです。華やかで軽やかな演技は悪くなかったけど、あまり気品とか優雅さは感じられなかったな~。どんなファッションに身を包んでも、公妃というよりザ・女優って感じでしたし。たまにサイコっぽい怖い顔するし。怖い女、これこそニコキさんの本領ですよね。アップになると、さすがに年はごまかせない残酷な真実が首のシワとか、証拠になりますよね~
レーニエ大公役のティム・ロス、恰幅がよくなってシブくなって、素敵おぢさまになってました。ニコキさんがデカすぎるのか、ずいぶん身長差のある夫婦でした。トム・クルーズと離婚後に言い放ったニコキさんの名台詞『これでハイヒールが履けるわ』を思い出してしまいました。
ギリシアの海運王、大富豪のオナシスとグレース夫妻が親交深かったというのが興味深かったです。オナシスの恋人で世紀のオペラ歌手、マリア・カラスとグレースは仲が良かったんですね(映画用のフィクションなのかな?)。マリア・カラス役のスペイン女優パス・ヴェガも美しかったです。
ニコキさんのプリンセスファッションや、ヨーロッパ上流社会の美しく贅を尽くした生活なども目に楽しいけど、この映画最大の魅力はやはり、美しいモナコの風景かもしれません。燦々と明るく柔らかい陽射し、きらめく碧い海、荘厳な断崖etcモナコ、行ってみたいな~。
どんなに美しい女優が卓越した演技力で演じても。各国の実際の女王や王妃、王女でさえ、そんなに高貴にも優美にも見えません。日本人は、世界で最も美しくやんごとなき貴婦人を見慣れてますから。やはり皇后陛下ほどの高貴で優美な御方はいないんだな~と、あらためて認識しました。
この映画・・きっと時間的に無理無理ー!って思っていたのですが、たけ子さんの記事を読んだらまたまた「どうしよう・・・」と観たい気持ちがむくむくぅっと。
あーあーあー迷いますよー
この映画、なかなか面白かったですよ~。イヴ・サンローランとかみたいに、絶対映画館に観に行ってほしい!とまでは言えないけど…モナコの絶景とか、旅好きのくうこさんにとっては楽しい映画なのではとI think!
カンボジア旅行記、毎回楽しく拝読してます!ああ~わしも行きたいのお~。