まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

幸せの青いオウム

2007-10-17 | フランス、ベルギー映画
 今秋の連ドラは、まれにみる不作凶作で、とりあえず初回だけでも、という気持ちにさえならない。ドラマ好きにとっては、憂い事態です。福山もコータローも理っちも、もっとマトモなドラマに出てくれよ~!いくら愛しているとはいえ、キツすぎて観られないよ今回は。
 唯一観る予定なのは、明日から始まるNHKの時代劇「風の果て」。福士誠治がオハコ?の若侍役。でも、3話までしか出ないらしい
 今週末の土ワイは、お待ちかね!小泉コータローの警備員シリーズ♪毎回くっだらない話&展開なんだけど、2時間ならガマンできるし、コータローが超かっこかわいいシリーズなので、見逃せません!

 「輝ける女たち」
 豪華キャストが集結した、フレンチな人情ドラマ。
 ニースにあるキャバレー“青いオウム”のオーナー・ガブリエルが急死。彼が息子同然に可愛がっていた元人気マジシャン・ニッキーは、それぞれ母親が違う自分の息子ニノと娘マリアンヌに、ガブリエルが青いオウムを託したことを知り、ショックを受ける。そこへ、ニノの母アリス、マリアンヌの母シモーヌ、そしてクラブ歌手レアも加わり、ニッキーは否応なく人生を見つめ直すことに...
 キャバレーを舞台に、離れ離れだった家族が少しずつ距離を縮めていく過程を、優しくシニカルに、そしてコミカルにしみじみと描いていて、楽しく心温まる人生賛歌に仕上がっています。
 家族関係や昔の恋愛関係が、ちょっと複雑なのですが、そこが物語を面白くしています。みんなが主役的な群像劇で、各登場人物のキャラ&背負っている事情や悩みも、個性的で面白い。みんな思いっきり泣いたり怒ったりするんだけど、ベタベタウジウジしていないというか、かなりサバサバとドライなところは、いかにもフランス人って感じです。
 邦題通り、女たちがみんな輝いています。
   
 ↑左から、アリス、シモーヌ、レア
 秘密と嘘さえ魅力にできてこそ、いい女の証なんだなあと、嘘つきで隠し事ばかりしてる女たちを見て感嘆。そんな女たちに可愛く翻弄されるのも、いい男の条件なんだなあ、とオロオロする男たちを見ていて思いました。
 家族の秘密が、小粋なスパイスとなって愛と絆を再生させる内容は、ちょっと「ブッシュ・ド・ノエル」に似た感じです。それもそのはず。脚本は、同じクリストファー・トンプソン。個性的で魅力的なキャラ、皮肉で優しい台詞、一見何でもない日常と人間関係の中で、人生の悲喜こもごもを温かく描くトンプソンの脚本、大好きです。
 豪華なキャストが、フランス映画ファンには嬉しい。
 アリス役のカトリーヌ・ドヌーヴ。まさに、女王さま!なオーラ。ちょっと可愛いだけでゴーマンかましている日本の某チンピラ小娘とは、すべてにおいて格が違います。美しさも圧倒的。その美貌と、皮肉ばっかり口にする性格で、ヤな女と誤解されがちだけど、今までいっぱい傷つけられ悲しい思いをしたんだろうなあ、と察することができる哀愁があり、でもそれで同情を惹くようなことはしない強さがカッコいい女性を、ドヌーヴがクールに好演しています。皮肉やイヤミも、ネチネチしてないというか、さっぱりと的を射ているので、クスっと笑えます。
 シモーヌ役のミュウミュウ。つい最近「バルスーズ」を観たばかりなので、オバチャンになったなあ!感もひとしお。でも、可愛いく年を重ねています。どこか少女っぽい性格のシモーヌに、ぴったり。ちょっとトボけた演技も笑えます。ニッキーに、胴体を切断されたまま放置されるのが(マジックですが)、大笑いです。
 レア役のエマニュエル・ベアールは、相変わらずコケティッシュ。ムーディに歌声も聞かせてくれます。
 はじめはキツくてギスギスしてたのに、だんだん柔和になってゆくマリアンヌを、ジェラルディン・ペラスが巧演。彼女が歌うベット・ミドラーの「ローズ」フランス語版が良かった。青いオウムのディレクター役ヴァレリー・ルーメルシエも、ユーモアたっぷりで目立ってます。
 男優も、いい味だしてます。
 ニッキー役のジェラール・ランヴァンは、ちょいワル親父風でトレビアン!初老に近いのに、現役バリバリな男の艶があって素敵。日本にはいない系のセクシーおやじ俳優です。それにしても。気の強い女にかぎって、ニッキーみたいなダメ男に惹かれるんだろうなあ。おっさんになっても少年みたいな放っておけなさが、ニッキーの魅力です。
 ニノ役のミヒャエル・コーエンが、繊細で知的なイケメン。しかも、ゲイの役。年下の彼氏(可愛い!)を愛しがる様子が、大人の優しさに満ちていて胸キュン。彼氏との全裸ラブシーンもあり。それにしても。フランスって、世界一ゲイが世間に公認されてる国ですよねえ。
  
 ↑左 美女美男母子アリス&ニノ 右 ニッキー&ニノの彼氏
 ラ・ブームのパパことクロード・ブラッスール扮するガブリエル、女装!幽霊(ニッキーの妄想?)!と死後も強烈な存在感です。
 青いオウムの、歌に踊りにマジックにと華やかなステージレビューも、目に楽しい。あんな愉快なキャバレーで飲んでみたいなあ。
 観た後、家族に優しくしたくなる映画です。使われてる音楽も洒落てるので、サウンドトラックが欲しくなりました。
 これ、日本でTVドラマ化したら、こんな感じ?
 
 ニノ・・・玉木宏
 マリアンヌ・・・中谷美紀
 レア・・・松雪泰子
 ニノの彼氏・・・瑛太
     ・
 ニッキー・・・渡瀬恒彦
     ・
 ガブリエル・・・笑福亭仁鶴
 青いオウムのディレクター・・・上沼恵美子
     ・
 シモーヌ・・・十朱幸代
     ・
 アリス・・・岩下志麻

 ニノとマリアンヌが、弟と姉になっちゃうけど。見所は、千秋先輩と峰くんのラブシーン&志麻姐vs幸代姐、元極妻の激突
 
 
 
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Boys, be aggressive!

2007-10-16 | 韓国映画
 子供の頃は、デパ地下で試食しまくるのが好きな餓鬼だった私。最近は...
 仕事帰りにドラッグストアに寄って、毎日いろんなサプリのサンプルを試しまくってます。そのせいか、最近肌の調子が良いような...我ながらセコいとは思いつつ、タダでキレイになれるなら、それに越したことはないと開き直っています♪

 「台風太陽 君がいた夏」
 平凡な高校生ソヨは、インラインスケートに興味を持ち、独りで練習を始める。公園のスケーターの中で、ひときわ華麗な技を見せる青年モギに魅了されるソヨ。モギの恋人ハンジュに誘われ、ソヨはグループに仲間入りして...
 期待してた以上に、爽やかで気持ちのいい青春映画でした。チャラチャラした恋愛とかベタベタした友情で胃もたれするような内容じゃなかったし、韓国映画といえばの事故死or病死な、お涙ちょうだいもなかったのが(絶対誰か死ぬ!と思ってたので、死亡者なしに軽い驚き)、新鮮で好印象でした。

 描かれてる恋愛や友情は、かなり淡白というか、ありきたり。それよりも、若者たちが何かにひたむきになる姿の清々しさとか熱さ、情熱への不安と痛みがメインテーマみたいでした。ああ~私ももっと、恐れ知らずな挑戦をすればよかったなあと、若き日を振り返ってsweet regret...
 インラインスケート(淫乱スケートじゃないよ♪)って、カッコいいですよねえ。よくこんなことができるなあ!と驚嘆させられる技の数々が、目に楽しい。失敗したら、めちゃくちゃ痛そう!ほとんど命がけのスポーツ。モギの恐怖心が、素人でも理解できます。でも、あんなに滑れたら気持ちいいだろうなあ。疾走する爽快感、宙に舞う躍動感って、怪我をしても止められない、麻薬みたいなものなんだろうなあ。

 映画の中ではカッコいいなあ、と思うものの。実際、公園や路上で傍若無人に滑ってる連中は、ただの迷惑で危険なガキども!なんですよね。
 出てくる男の子たちが、みんな個性的で愛すべきキャラクターばかりでした。
 主人公ソヨ役の、チョン・ジョンミョン。か、可愛い~

 このイモイモしい素朴感、あどけない童顔とアンバランスなガタイのよさ、めちゃくちゃmy 萌えツボ突いてます!内気で優しく繊細で寂しそうで、年上男子のアニキ本能をくすぐって彼らから可愛がられるソヨの弟キャラ、末っ子キャラもキュートだけど、演じるジョンミョンくんのルックスが、これまたイモ可愛いくてなにげない瞬間に、ちょっと妻夫木聡に見えることも(たまにトキオの城島or中山ヒデに見えるのは、目の錯覚~!!)。ちょっとハマりそうな予感。若手韓流男優my2大お気にのヒョンビンとコン・ユより、ワタシ的に上位にきそうな男子です。ああ~こんな弟兼彼氏、欲しい...

 モギ役の子は、クォン・サンウ似?あと、ピに似た感じの子もいい味だしてた。頭うって救急車で運ばれる子も、カッコ可愛いかった。韓国の男の子って、だらしないズボンでパンツが見えるイマドキのカッコしてても、不潔感がないですよね。これがもしジャニーズの連中で同じような映画作ったら、ほんと↑で書いたような迷惑で危険な汚らしい、おまわりさん早く補導して~!なガキにしか見えないだろうし。

 アクロバットなシーンは、もちろん吹き替えだとは思うけど、ジョンミョンくんをはじめ、みんなかなり上手に滑ってたのが見事。練習したんだろうなあ。
 紅一点のハンジュが、天海ゆうき似(要するに、可愛くない)... 
 たった一回のために、何百回も失敗することを恐れない勇気や克己心を奮い起こすには私、もう年をとりすぎてるでしょうか...
 
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浪漫探し

2007-10-15 | フランス、ベルギー映画
 君もさは あはれをかはせ人知れず わが身にしむる 秋の夕月
 ポテチが食いたい、肉まんも食いたい...食欲に負けそうになる秋の夕べ、心と腹が千々に乱れています。こんな想いを同じくする人、あまたおらるることでせうか。

 「ロシアン・ドールズ スパニッシュ・アパートメント2」
 やっとロマン・デュリスasグザヴィエと再会できました♪
 スペインのバルセロナでの留学生活から5年後。小説家になることを夢見ながらも、しがないフリーライター業で食いつないでいるグザヴィエは、もうすぐ30歳。でも、いまだ青春の悩みと迷いは尽きず...
 相変わらず大人になれないダメ男なグザヴィエ。もう若さを言い訳にもできない年齢になってる彼が、見ていてイタい。グザヴィエよぉ~しっかりしろよ~!と、叱咤したくなります。ちょっとだけ、私とカブるところがあるキャラなので...
 何もかもうまくいかない、不本意なことばかり、と落ち込んだり焦ったりするグザヴィエですが...くだらない内容でも仕事は入るし、マジで愛する女には出会えないまでも、モテモテだし。現状に満足できない、ないものねだりの夢見がちな性格は、ほんとガキっぽくてイライラする。けど、そこが可愛いんですよねえ。女たちが、グザヴィエにキュンとなって即エッチするのも、理解できる。可愛いし優しいし。典型的な母性本能くすぐり系。でも、長続きしないのも当然。優柔不断なダメ男だから。
 そんな“迷える子猿”グザヴィエの人生を、「スパニッシュ・アパートメント」の登場人物たちが、また楽しく引っ掻き回しています。
     
 シングルマザーになってる元カノのマルティーヌは、お人よしなグザヴィエをベビーシッター代わりにするなど、都合のいい男扱い。でも、異性の親友同士みたいになってる二人の関係は、何かいい感じです。オドレイ・トトゥ、妙に老けて見えたのが気になる。
 グザヴィエのマブダチであるオナベのイザベルが、さらに気風の良い男前?になってて、トレビアンです。グザヴィエに頼まれて、彼のおじいちゃんの前で恋人のフリをするシーンが、かなり笑えます。はじめは無理して可愛い子ブリッ子してたけど、だんだん本性が出てきて、男っぽくなるところにププっ!セシル・ド・フランスって、ホントにレズ?!と思えてしまうほど、堂の入ったカッコいいオナベっぷりです。本作で、セザール賞の助演女優賞受賞!おめでとセシル!
 今回、グザヴィエに最も強烈に関わるのが、あの英国アホ姉弟ウェンディ&ウィリアム。前作で、最高にいい味だしていた二人の大活躍?が嬉しい。
 空気の読めないアホボーイだったウィリアムが、恋に落ちたロシア娘のために、ロシア語をマスターして結婚!と、その成長ぶりに驚かされます(でも、やっぱちょっとアホなのが可愛い)。そんな弟に比べて、姉ウェンディは...
 ほとんどヒロインに昇格した彼女ですが、相変わらず頼りない。似た者同士なグザヴィエと、必然のようにデキちゃう。お似合いだけど、うまくやってくには相当の努力が必要そうです。最後の最後までフラフラしながらも、その努力をしようと決めたグザヴィエに、ちょっと男としての成長を見て取れて、安心しました。でもグザヴィエのことだから、油断はできないぞ。
 ロマン・デュリス、いちだんとカッコ可愛くなってた~私ってホント、猿系に弱いよなあ。
    
 猿は猿でも、コリンやマーくんみたいなイモダサ素朴系じゃなくて、アートなオサレ系ロマン猿。いかにもなブランドものとか、奇をてらったファッションなんかしないんだけど、全体的にオシャレな雰囲気なんですよね。さすが、生粋のパリジャン+ゲ...おっと、これ以上は♪とにかく、中田ヒデ子とかオニギリジョーみたいなのは、ナチュラルオサレなロマンに比べると、田舎者が無理して東京デビューって感じで、ダサく(ていうか、変に)見えます。
 セドリッック・クラピッシュ監督の、ポップで軽快な演出も健在。舞台もパリからロンドン、そしてロシアのサンクトペテルブルグと、スケールもアップ。それぞれの街の風景も興味深く、ちょっとした観光旅行気分も味わえます。
 妻武器とか瑛太も、グザヴィエみたいな役すれば似合ってて良いと思うのだけど。でも、ロマンみたいに素っ裸で女を追っかけて路上を走る!なんて演技は、できそうにない?ロマンのフルチン裸族っぷりには相変わらず驚かされるけど、ストーリーキングな男女を見ても知らん顔な通行人もスゴい。フランス人って、あーいう光景が日常茶飯事なアムール国民なんですね。
 あと、ロマンの女装!が、キモ可愛かったです。
 
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ピンキーの変態蕾ショー

2007-10-14 | 日本映画
 掃除した後の部屋が、何だかちょっと冷たく暗い感じに思えたので、花でも生けようと庭に出ました。でも、飾るに適した花が咲いてない。裏庭に行ってみると、真っ赤な彼岸花が。一本切って花瓶に挿して部屋に置きました。うう~ん。きれいだけど、何か毒々しいというか。薔薇とか百合じゃなくて、彼岸花っつーのが、でも私らしいというか...ヒヤシンスの球根を買って、水栽培も始めました。花が咲く来年の春よりも早く、今年こそ私の人生も花が咲いてほしいものです。

 「蕾の眺め」
 にっかつロマンポルノです。でも、そんなにエロくないです。かなり笑えます。原作&脚本は、早坂暁。
 浦安のストリップ劇場。陥没した乳首を持つユンコは、年下の男ケンゾとコンビで本番ショー。客席には、ケンゾがユンコの乳首をいたぶるたびに『やめてください』とつぶやく男の姿が...
 陥没した乳首って、蕾乳と呼ばれてると初めて知りました。その特殊な乳首に萌えるマニアがいるってことも。
 とにかく、その蕾乳マニアを演じる平田満が最高!しょっぱなの、本番ショーを見ている真剣な顔からして危ない。『やめてください、やめてくださいっ』と、うわ言のようにつぶやく表情が、ほんと絶妙!逃げたケンゾの代わりに、ユンコの相手役になって、オドオドしながら変態の本性を発揮。彼が語る悲しく変態な過去が、キモ笑!これは文部省の検査だからね、と小学生の女生徒の胸を触るハレンチ教師だった彼。そう、彼は真性のロリコンだったのだ!妻の乳首が死ぬほど気持ち悪くて家出、偶然出会ったユンコの蕾乳こそ、少女のような理想の乳首!...と、夢見るような恍惚顔でユンコ(の蕾乳)に献身的に尽くす平田満、やっぱ名優だ!普段はオドオドしてて優しいのに、ユンコや周囲が手術してフツーの乳首に、なんて言い出すと、取り乱して大反対!ユンコが産まれた赤ちゃんに母乳をあげられず、乳が張って苦しんでても、我慢させたり。大事な蕾乳を守るためなら、鬼と化す姿も笑えます。変態マニア、恐るべし!今とあまり変わらないけど、さすがに若いので、何か可愛い平田満でした。ユンコとケンゾとの不思議な三角関係は、何となく「鎌田行進曲」の彼とカブります。

 ストリップの本番ショーもスゴすぎ。昔はOKだったの?!うらぶれた劇場の場末感と淫靡なムードが強烈。ショーで流れる、「圭子の夢は夜ひらく」等ドヨヨ~ンとした昭和の歌謡曲が良かった。使われてた曲を集めたアルバム、欲しいかも。蕾乳に季節の花を挿したり、舞台で出産しようとしたり、あの手この手のトンでも演出に驚かされます。
 ユンコ役は、今陽子。ピンキーとキラーズ時代は知らない私、思いっきりテレビに時々出てるオバサン、ぐらいしか認識がない。にっかつロマンポルノは、売れなくなった歌手をよく出演させてたみたいですが、彼女もそのクチみたい?この映画でも、もう相当のオバハンで、体なんかかなり崩れてて、見ていて痛々しい。特殊メイク?の蕾乳を、男たちに責められるたびにアンアン言ってる声や顔も、何か怖いというか、哀れというか。

 ケンゾ役は、当時26歳の佐藤浩市。若い!肌がツヤツヤ&ツルツル!いい加減だけど、憎めない青年の役で可愛いです。本番ショーでの全裸のエロ演技は必見!頑張ってるなあ。今の若手男優に爪の垢を煎じて飲ませたいほど。若い時に、こーいう経験を積んだからこそ、今の成熟した素敵な彼があるんですよね。それにしても、26歳って、今でいうと誰?小栗旬、瑛太、櫻井翔、佐藤隆太、もこみち、玉鉄あたり?オコチャマだなあ。やっぱ今のベテラン俳優は、若い頃でもオトナですよねえ。
 脇役も、いい味だしてます。ストリップの振り付け師・加藤嘉、可愛い爺さんです。ストリップ劇場のマネージャーもナイスなキャラ。彼が解説する、実際の映像を使ったストリップの実態が興味深かった。
 
 
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終末の過ごしかた

2007-10-12 | フランス、ベルギー映画
 秋は映画祭の季節ですね!
 皆様も、参加される御予定でしょうか?私は、去年同様、何とか大阪アジアン映画祭に行けたら!と願っています。かなうなら、東京国際映画祭にも駆けつけたいんだけど。だって今年は、華流が熱いから!彦やリィウたんの作品がキラ星のごとく~!
 来月は、広島でも韓流シネフェスが開催♪でも、メインディッシュ以外の作品は、端折られる可能性も!そんなのイヤ~!いま恋してしまってるあの男子の映画、観たい~!
 待ちきれないので、今月末から来月にかけてI will start お松の独りアジア映画祭。予定は...
①独り韓流映画祭 ②独り華流男前映画祭 ③独り市川雷蔵映画祭
 秋の夜長、テーマを決めて映画三昧するのも、また一興かもしれません。
 
 「タイム・オブ・ザ・ウルフ」
 ミヒャエル・ハネケ監督&イザベル・ユペール、「ピアニスト」の最恐コンビが、再びタッグを組んでしまった作品。
 別荘に到着するなり、侵入者に父親が殺され、母親は子供ふたりと共に逃げるが、しだいに世界は尋常でない緊急事態に陥っていることが判明して...
 うう~ん。ハネケ監督、相変わらず不親切で意地悪な爺です。
 無人化した村。止まってくれない鉄道を待つ人々で形成されたコミューン。食料や水不足。いったい、何が起こってこんな状況に!?説明は、いっさいない。謎だらけ。核爆弾でも落ちたのか?未曾有の大災害でも発生したのか?観客の想像に委ねながら、じわじわ静かに不安を煽る作りは、前作の「隠された記憶」と同じ。
 淡々と静謐に満ちてるんだけど、突然あ!と不意打ちをくらわすシーンの挿入も、ハネケ監督の得意技。それも、すごくヤな感じで。冒頭、いきなり夫が銃殺さたり。随所で観る者の神経を逆なでしてくれます。極めつけは、ヒロインの息子がラストでやろうとすること!げげげっ?!ウソやろ~?!やめてー!!ハネケ爺、やっぱ鬼畜!
 狭いコミューンでの、窮乏状態&ささくれだった人間関係も、見ていて欝になりそう。他人を思いやってる余裕なんかない、エゴと疑いと絶望で淀んだ世界。ありえないことじゃないよなあ、と怖くなります。
 今回のイザベル・ユペールは、「ピアニスト」の変態女エリカ先生に比べると、いたってフツーの役。いつものように異常な言動はしないので、何か物足りない。ユペりんじゃなくてもいい役かも。やたら多い薄暗いシーンでは、シワやソバカスが隠れて、いつもより可愛く見えたユペりんです。
 コミューンの人々の中に、パトリス・シェロー監督やベアトリス・ダル、オリヴィエ・グルメの顔も。
 シェロー監督は、イケメンの彼氏ではなく、奥さんがいる役で意外(笑)。ダルは、アンジェリーナ・ジョリーをもっと野性的にした感じの顔。グルメおぢさんは、いつもと同じでドキュメンタリーの中の人みたいです。
 わかりやすい未来への希望をほのめかすこともない唐突のエンディングに、いったいどーなっちゃうんだろ?と、不安を引きずる後味です。
 
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乾パン&金平糖⑦~⑩ ドキ!胸騒ぎの身体測定

2007-10-11 | 韓国のドラマ
 「乾パン先生とこんぺいとう」第7話から10話を観ました...

☆ボリの携帯を海に投げ捨てるテイン
 実際にやられたら激怒だろうけど、大事な時に他の男と話すな!と嫉妬した可愛い男子になら...と、ちょっとだけ憧れるシチュエーションです。
☆テインのセクシイ腋毛
 タンクトップ姿のテイン。ソファに寝転んで、上げた両手を頭の下に。ドキ!男前の、堅そうな上腕筋&腋毛に萌えてしまう私、やっぱ変態でしょうか...
☆カンニング事件&ボイコット騒動
 裏番テインの指示で、ボリを窮地に陥れる生徒たち。テインの気分ひとつで、生徒から尊敬されて慕われたり、蔑ろにされてイヂメられたり、翻弄されるボリが気の毒...
 妹がボリのおかげで助かったテインの親友とかも、平気でボリいぢめに加担してるし。ひどい。ていうか、妹はどーなったの?もうバイトしなくていいの?
☆オモニの空港
 “道端で微熱がでた時は神様に祈るけど、重い病床の時には母の顔を思い浮かべる”というモノローグに、ちょっとジーンときました。
☆テイン、愛の激白!
 みんなが見てる目の前でどうかしているわ~♪by 聖子 スゴいハイテンション!ちょっと狂気じみてるけど、こんな告白されてみたいですねえ。可愛いすぎるぞテイン!
    
☆恐怖の美術室
 ヒョヌが描いてるボリの絵が、ますます怖くなってきてる~!
☆身体測定
 ゴラァー!!男子はパンツ一丁が基本だろ!
☆アボジのうどん
 病気とか死とか不幸な涙は嫌いだけど、優しい幸せな涙は好きです。
☆ホントなら禁断の恋
 ボリにキスしたり、抱きついてきたり甘えたりするテイン。これがいかにも少年!って感じの子だったら、ほんとヤバいドラマになるかもしれないけど、コンたんはどー見ても大人の男だから、危険なムードはゼロ。
☆ピョル先輩
 脳に腫瘍をもつ留年生徒。天涯孤独で、スゴいあばら家暮らし。学費はどーしてるんだろ。
 舞台の高校って、私立ですよね?テインやジェンマみたい金持ち系と、めちゃくちゃ貧乏な生徒の格差がありすぎて、気になる...
☆ウンソン登場
 ヒョヌの元カノ。スゴいファッションセンス。とてもパリ帰りとは思えない悪趣味さ。センスも性格も合うテインの継母とのツーショットは、まるでママとチーママ。韓ドラ名物な分かりやすい性悪女で、次元の低い意地悪さが笑える。こんな女と付き合ってたヒョヌも、程度の低い男といえる。
 それにしても。継母といいウンソンといい、こんな差別的で品のない女たちが教育の現場に携わってることが、そもそもの間違い。あんな理事長のいる学校、イヤだ~!
☆もやし男ヒョヌ
 性悪女よりも、韓ドラはヒョヌみたいな優柔不断男のほうがムカつく&イラつく!テイン、早くボコボコにして!
☆ボリは良い先生
 勉強を教えるだけのサラリーマン教師が多い中、体を張って生徒を助けたり守ったりするボリみたいな先生は、本当に貴重だと思います。ボリは、そーいうことを専門にする指導員系の職員じゃ、やっぱイヤなのかなあ。大変だけどやりがいのある、立派な仕事だと思うけど。
★総括
 テインの一挙手一投足が、可愛いすぎる!オコチャマっぽさと♂っぽさがブレンディな男!今まで観た韓ドラの中では、1・2を争うチャーミングな男性主人公かも。コン・ユの魅力に負うところも大きい。
 テインには遠く及ばないけど、ダミアンの連れてくる友達に、ちょっとイケてるかも~と思う子が。ってリアルな世界では、やっぱマズいですよねえ、これって犯罪者にならないよう、気をつけねば♪
        
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タマの向くまま♪

2007-10-10 | フランス、ベルギー映画
 犬の散歩中、転びそうになって右足の親指を突き指!い、痛ぇ~!!長い間生きてきて、肉体的な負傷とはほとんど縁がなかった私にとっては、地獄の痛さ。夜も眠れません。
 突き指に加えて、イヤらしい口内炎が舌に。せっかくもらった美味しいマフィンも、痛くて食べられない~!さらに卵焼いてて油が散って熱っ!手のひらに軽く火傷。腰痛も最近ひどいし...
 これって、いったい何の試練?!いや、ひょっとして、お迎えのomen(予兆)!?ただでさえ心は万年鬱病なのに、体まで...ガタがくる年頃なんですよねえ。
 病院行けばいいだろ!と思いつつ、鬱々しく自力での治癒を選ぶ私です。医者代もったいないもん♪

 「バルスーズ」
 定職にもつかずフラフラ、かっぱらいや万引き、強盗をしながらユル~い毎日を送っている若者ジャン・クロード&ピエロが遭遇する、おかしなおかしな人々と事件。
 いやあ、これ、かなり笑えました!ゲラゲラとかクスっな笑いじゃなくて、プっな笑いが随所に。ジャン・クロード&ピエロのやることなすこと、トンでもなく無軌道でモラルや常識なんかクソくらえ!なんだけど、何だか妙に楽しそうで、仲間に入れてほしいかも、なんて思えてしまったり。実際には、絶対ついていけないだろうけど。
 主人公ふたりのハミダシ者っぷりが、ノーテンキでエネルギッシュで、若さを無駄づかいしてるよなあ、とシラけたことを考える自分が小さい人間に思えるほど。あそこまで本能のままに自由奔放になったら、まあ末路は刑務所か病院がオチだろうけど、チマチマと世間のルールに従って生きるすべしか知らない私には、二人がとてもまぶしく見えました。

 この映画の圧倒的なところは、若者の欲望へのパワー!リアルすぎる性描写は、イヤらしさを通り越して、すごくアッケラカンとしてます。
 おいおい!なシーンや展開もテンコモリ。ぶっちゃけ、お上品な乙女淑女には、とても笑えない不快さかもしれません。こーいうユーモアって、ハリウッドやアジア映画では味わえません。フランスって、やっぱ成熟した国なんだなあ。
 ジャン・クロード&ピエロの過激かつお気楽でトボけたやりとりも、かなり笑えます。彼らが出会う人々は、誰一人まともな奴がいないのも、珍妙すぎます。特に、二人に仲間入りする不感症娘マリー・アンジェがスゴすぎ。結構二人にヒドい目に遭ってるのに、のほほんとエッチに受け入れる寛容さは、まさにエロ天使。二人とはヤリまくっても全然感じなかったのに、ヘボそうな男に初めてのエクスタシーを得て、あたいついに感じたわぁ~とルンルン。男のプライドずたずたのジャン・クロード&ピエロに、川に放り投げられたり(2回も!)可哀想だけど笑えます。
 ジャン・クロード役は、ジェラール・ドパルデュー。今は巨漢のバケモノと化してるジェラドパ氏ですが、若かりし頃の彼は、かなり男前なんですよね。すごく逞しい感じが素敵です。
 ピエロ役のパトリック・ドベールも、結構イケメンです。濃くなった藤木ナオヒト?みたいな。82年に自殺したとか。合掌...
 女優陣も、なかなか濃厚で強烈なメンツです。

 マリー・アンジェ役のミュウミュウが、スゴすぎ!今は味わいあるマダムな彼女ですが、ギャル時代はAV女優も真っ青な脱ぎっぷり&エロ演技!出てくるシーンのほとんどは、すっぽんぽんだったのでは!?デビューしたばかりの頃で、この潔さ。肝がすわってるというか。ぶっす~とフテクサレてるけど、かなりアホ、ていうか天然な不思議ちゃんを、可愛くエッチに演じてるミュウミュウです。

 ラスト近くに登場するコギャル。これが何と!イザベル・ユペール!ウザい親にキレるシーンが笑えます。ユペりんもデビューしたてなのに、おいおいっな演技でアッパレ。
 「禁じられた遊び」の元名子役ブリジット・フォセーが、列車の中でピエロにお乳を吸わせる清楚だけど大胆な人妻役で登場。いちばんブッタマゲなのは、ジャンヌ・モロー。何か絶対やらかす、と観てるほうも不安になるヤバい存在感。案の定、げげげげ!イキがってた無頼漢の若造ふたりを、完膚なきまでにビビらせてしまうジャンヌ大姐御です。
 フランスの街角や海辺の風景も、美しく撮られています。バックに流れるジャズ・ヴァイオリンが、軽快でいい感じ。
 ちなみに“バルスーズ”とは、“睾丸”を意味するフランス語のスラングとか。確かに主人公ふたり、その名の通りのキン○マ野郎たちでした。
 後年、ベルトラン・ブリエ監督、ジェラドパ、ミュウミュウが再び集結した「タキシード」も、トンでも怪珍作で好きです。
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what a lovely murderer!

2007-10-09 | 日本のドラマ(単発)
 3年前のスペシャルドラマ「砦なき者」を観ました...
 「天国と地獄」の妻夫木聡がすごく可愛かったので、彼が悪役に初挑戦したドラマを早速レンタル♪
 脚本は、自殺した野沢尚(このドラマが遺作?)。演出は、「天国と地獄」と同じ鶴橋康夫監督。
 人気キャスターが援助交際の特集を報道した直後、当事者の女子高生が自殺。彼女の恋人と名乗る青年が、マスコミの人気者になるが...
 ぎゃぼブッキーったら、しょっぱなから裸で登場!で、ツカミはOK!汗に濡れた浅黒い上半身裸が、セクシャルヴァイオレットNo.1(意味不明)!ブッキー、そんなに肉体美ってわけじゃないんだけど、ほんと色っぽいというか、エロいですよねえ。
 こんなことでマスコミの人気者になったり、若者たちを操る新興宗教のカリスマ教祖みたいになるなんて、ありえねー!とは思いつつ、妻武器ほどではないにせよ、犯罪被害者や遺族が美男だったりすると、世間の注目や同情は確かに惹きやすいよなあ、とも。
 そんな浅薄でミーハーな視聴者を利用し、主人公のキャスターを破滅へ追い込もうとする謎の青年ブッキー。いやあ、彼ってホンマ可愛いわあ。韓国や香港のイケメンに目移りしてたけど、ぶっちゃけブッキーほどの男子はおらんで。汚らしいジャニーズに支配されてる日本の芸能界では、まさにハキダメにツルな存在といえます。
 
 可愛い顔して、とんでもない犯罪をシレっと犯していくブッキー、まさに天使と悪魔のふたつの顔をもつ魔性の男子!ただ可愛い役より、こーいう役のほうが魅力的です。このドラマでも、同世代の男優にはないエロフェロモンを放っています。
 あまり必然性がないけど嬉しい、上半身裸でルームランナーのシーン数回。女子高生の腿を舐めたり、舌を使ったディープキス、そしてSMもどきのプレイ!やるなあブッキー。女子高生役やってる女優が、死ぬほど羨ましかったです。女とエロいシーンだなんて、ブッキーご自身には死ぬほど辛い仕事なんでしょうけど(勝手な憶測)、ぜひ彼には日本のガエル・ガルシア・ベルナル的存在になってほしいです。彼のエロ可愛さを活かさない映画やドラマは、もう犯罪に近いよ。チャラいオコチャマ恋愛ものやヌルいコメディなんかで、彼を無駄使いしないでほしい!のに...
 ブッキーの新作映画は、M谷K喜の作品だと聞いて、萎え~その点「リミット」で、デビューしたばかりのブッキーから、早くもエロ可愛さを引き出した鶴橋監督は、ブッキーの魅力を理解してらっしゃる名匠。今後も、コンビを続けてほしいものです。
 主役の役所広司は、良い俳優だとは思うけど、ちょっと顔と演技が苦手。部下役の鈴木京香は、やっぱ美人ですね。豪華女優陣出演の資生堂のシャンプーのCMでも、最年長のオバハンである彼女が、いちばんキレイに見えるし。

 内野聖陽が出てたのが、嬉しい驚き。ウッチー、「エースをねらえ!」の宗方コーチの時と同じ髪型で笑。鈴木京香の後輩役の男優が、かなり男前だった。誰!?
 「天国と地獄」同様、シブくて濃ゆいメンツが雁首そろえてました。
 my dear 六ちゃんこと六平直政が、援助交際するスケベおやぢAさん役を珍演。顔にモザイクが入るシーンが、妙にリアルで笑えました。
 あと、塩見三省、大杉漣、本田博太郎(首吊り顔が極怖!)、もたいまさこetc.熟練の演技派ぞろい。ベテラン陣と違って近藤芳正の、俺って演技うまいだろ?他と違うだろ?と顔に書いてあるような、押し付けがましい演技が鬱陶しい。うまいよ、でも引っ込んでて!と思わせる系(阿部サダオとか八嶋何とかも同系)。これみよがしな演技より、さりげない演技のほうが難しいんですよね。
 故・野沢尚の脚本は、かなり無茶がある内容。視聴者を扇動するマスコミへの糾弾がテーマなんだろうけど...視聴者は低脳!といわんばかりの台詞やシーンが、ちょっと鼻白むというか。マスコミを批判しているようで実は、それに携わる人間が一般視聴者を見下している高慢な脚本が、ちょっと不快でした。オ○ムの幹部殺害事件のパロディみたいなラストも、ちょっと不謹慎。
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パオロ

2007-10-07 | イタリア映画
 旅愁の季節...
 ダミアンは、修学旅行で北海道に今いるし、my motherも友達と高野山へ行くらしい。M子までも、インド!へ旅立つ計画を楽しそうに立てています。
 腹くだししやすいM子は、いざという時のために、成人用おしめ!を持参するとか。よほどの緊急事態じゃないと使わんわ!と言うM子ですが...おしめが必要な外国なんか、私はイヤだ~!将来のために、今から使い方慣れておかんといけんじゃろ!ひょっとしたら、普段でも重宝するかもしれんのお。便所に行くのがメンドい時とか♪と、うそぶくM子なのだった。怖い...

 「家の鍵」
 恋人を出産で亡くしたジャンニは、ショックから生まれたばかりの赤ん坊を手放してしまう。15年後、ジャンニは障害を負う息子パオロと再会、彼をドイツにある医療施設へ送り届けることになるが...
 久々に、涙腺が緩みました。冷血人間の私としたことが!
 障害者を主役にした映画やドラマは枚挙にいとまがなく、だいたいが感動を押し売るお涙ちょうだいもので、うんざりさせられることが多い。キレイごとで包装した、障害を見世物にしているイヤらしさに、腹が立つことも。でも、このイタリア映画は、そんなことが全然なく、シンプルで淡々としていて、感動を煽るドラマティックさもないのに、心にグっとくる痛烈な悲しみ苦しみと、そして静かで温かな優しさに溢れていて、愛の美しさを教えられます。

 パオロ少年が、とても魅力的なのも感動の要因。すごく明るくて面白いので、一緒にいたら楽しいかも?と思わせるキャラ。たまに不機嫌になったり、予期せぬ行動に出たりするので目が離せず、大変だとは思うけど、そばにいると返ってこっちが励まされ、元気づけられそうな、そんな少年なのが映画をヘンに重苦しく湿っぽくしていなかったように思われます。
 むしろ、同情や憐憫を覚えるのは、ジャンニのほう。戸惑いや罪悪感に苛まれている姿は、パオロよりも悲痛です。でも、悲観的な暗闇を脱け出し、自信のなさは拭えないけど、だんだんパオロと一緒にいることに喜びを感じ始める彼に、こっちまで幸せな気持ちになります。

 ドイツの病院で知り合う、重度の障害者である娘をもつ女性ニコールも、とても印象的な人物です。『汚れ仕事は母親だけが』『子供にとって問題なのは、病気ではなくて親』『あなたはパオロを恥じているのね』『パオロと一緒にいたければ、苦しみを覚悟しなくては』『(娘が)死ねばいいと...』穏やかで優しい彼女がジャンニに言う台詞が、峻厳で哀しい。
 優しいふれあいと辛い衝突を繰り返しながら、ジャンニとパオロがたどる旅路は、まだまだ始まったばかり、でも...静かだけど強い愛の絆で結ばれた二人のラストシーンも、深い余韻を残します。悲しくても苦しくてもいい、それを分け合いながら一緒にいたい、という気持ち。これが愛なのですね。
 ジャンニ役のキム・ロッシ・スチュワートは、この役にはちょっとイケメンすぎるかも?と思えるほどの美男子です。何となくブラピを、すごく繊細に優しく華奢に、そして少し濃くした感じの風貌(に、私にはちょっと見えた)?

 ニコール役は、大女優シャーロット・ランプリング。彼女みたいな、知的で女性的かつシブい女優って、日本にはいないですよねえ。それにしても、ランプリングおばさまって、母国語の英語の他、フランス語もイタリア語もペラペラで、いったい何ヶ国語を喋れるの?!バイリンガルどころじゃない語学の天才ですよねえ。
 大金かけて洗脳的に大宣伝してる、チャラチャラした空疎な邦画じゃなくて、地味だけど心にしみる、この映画のような佳作も、たくさんの人に観てほしいなあ。
 
 
 
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私は貴方のメス豚

2007-10-05 | 日本映画
 なかなか深まらない秋ですが、私はやっと食欲の秋を終えて、今は読書の秋。読書っつっても、小説よりも漫画にハマってます♪
 私はあまり漫画好きとは言えないのですが、職場の若い子やM子に勧められて借りた漫画が、想定外におもろくて、年甲斐もなく耽読しちゃってます。
 少女漫画では、「ハツカレ」「メンズ校」のカッコカワイイ男子に二次元萌え♪M子絶賛「デトロイト・メタル・シティ」こ、これって...激笑!主人公が、ちょっと私に似てるかも...
 ちなみに私のオススメは、楳図かずおの「まことちゃん」「赤ん坊少女タマミ」岡田あーみんの「お父さんは心配性」「ルナティック雑技団」大和和紀の「あさきゆめみし」かなあ。どれも古いけど...
 皆様は秋夜の徒然、何をして過ごしておらるることでせうか?
 
 「女弁護士 犯す!」
 好みのE男が出ていれば、こんな恥ずかしいタイトルのビデオを借りることも、私は厭いません...
 一昨年のNHK大河ドラマ「義経」で、男前ブラザーズ佐藤兄弟の兄・継信を好演し、私のイケメンレーダーをビビビさせた、宮内敦士。彼が、変態レイプ魔をエロキモに怪演したVシネマ。
 美貌の女弁護士が、女子高生を強姦した容疑で告訴された教師の弁護を依頼される。少女時代にレイプされた忌まわしい記憶を喪失していた彼女は、その教師によって封印されていた過去を甦らせ...
 と、マジメにあらすじを書くのも何だかバカらしい、典型的なチープVシネです。話は、もうどうでもいいって感じ。必要以上のレイプやセックスシーンで、そんなのが好きな男を喜ばせるだけの内容。まあ、AVじゃないので、まだストーリーらしきものもあるし、ギリギリで隠すところは隠してます。
 被害者の女子高生が、AV女優にしか見えない。ヒロインの女優は、きれいです。松たかこや内山リナとかいった人気が謎の女優よりは、100万倍美人です。なので、何でこんな映画でこんな役しなきゃいけないんだろ、いろんな事情があるのかな、と訝り同情。
 話はメチャクチャいい加減なんですが、特にヒロインが???な女。かつて自分を犯した男と、何でエッチするの~!?こんな強姦のトラウマなんて、ありえな~い!
 変態強姦教師・宮内敦士は、キモい役&演技だけど、やっぱ男前でした細い目が怖くて、厚い唇がセクシイ。浅黒い全裸は、なかなかのナイスバディで(美術教師が、何であんなに肉体美なの)、ケツも丸出しでガンガンやってました。ただ、ヤる室内が暗く、はっきり見えないのが難。でも、あんなシーンって、ホントどーやって撮影してるんだろ。仕事、演技とはいえ、大変だろうなあ。
 変態ちっくにネチっこくドSに女たちを攻める宮内敦士が、激エロで笑えます。はじめは、まるでフランス書院もどきなエロ文学的な言葉をささやき、だんだん鬼畜の本性をあらわに。このメス豚が!とか、おまえも快楽を貪るだけの淫乱女だ!とか、ズコズコやってほしいだけなんだろ!とか、ハメてほしいのか?ネジこんでほしいと言え!etc.下半身のみならず、言葉攻めも気合が入ってて巧みです。ドMな女には、たまらない男かも?俳優業よりも、外国映画の吹き替え(最近では、「タイフーン」のイ・ジョンジェ)やアニメ(「結界師」が好評)の声優として人気の彼なので、美声での卑猥で変態的な言葉攻めが、またソソられます。
          
 男前の潔いエロ演技は、気持ちいいね!大物売れっ子にならないうちに、またエロいの一発たのむぜ宮さん♪
コメント (2)
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