今秋の連ドラは、まれにみる不作凶作で、とりあえず初回だけでも、という気持ちにさえならない。ドラマ好きにとっては、憂い事態です。福山もコータローも理っちも、もっとマトモなドラマに出てくれよ~!いくら愛しているとはいえ、キツすぎて観られないよ今回は。
唯一観る予定なのは、明日から始まるNHKの時代劇「風の果て」。福士誠治がオハコ?の若侍役。でも、3話までしか出ないらしい
今週末の土ワイは、お待ちかね!小泉コータローの警備員シリーズ♪毎回くっだらない話&展開なんだけど、2時間ならガマンできるし、コータローが超かっこかわいいシリーズなので、見逃せません!
「輝ける女たち」
豪華キャストが集結した、フレンチな人情ドラマ。
ニースにあるキャバレー“青いオウム”のオーナー・ガブリエルが急死。彼が息子同然に可愛がっていた元人気マジシャン・ニッキーは、それぞれ母親が違う自分の息子ニノと娘マリアンヌに、ガブリエルが青いオウムを託したことを知り、ショックを受ける。そこへ、ニノの母アリス、マリアンヌの母シモーヌ、そしてクラブ歌手レアも加わり、ニッキーは否応なく人生を見つめ直すことに...
キャバレーを舞台に、離れ離れだった家族が少しずつ距離を縮めていく過程を、優しくシニカルに、そしてコミカルにしみじみと描いていて、楽しく心温まる人生賛歌に仕上がっています。
家族関係や昔の恋愛関係が、ちょっと複雑なのですが、そこが物語を面白くしています。みんなが主役的な群像劇で、各登場人物のキャラ&背負っている事情や悩みも、個性的で面白い。みんな思いっきり泣いたり怒ったりするんだけど、ベタベタウジウジしていないというか、かなりサバサバとドライなところは、いかにもフランス人って感じです。
邦題通り、女たちがみんな輝いています。
↑左から、アリス、シモーヌ、レア
秘密と嘘さえ魅力にできてこそ、いい女の証なんだなあと、嘘つきで隠し事ばかりしてる女たちを見て感嘆。そんな女たちに可愛く翻弄されるのも、いい男の条件なんだなあ、とオロオロする男たちを見ていて思いました。
家族の秘密が、小粋なスパイスとなって愛と絆を再生させる内容は、ちょっと「ブッシュ・ド・ノエル」に似た感じです。それもそのはず。脚本は、同じクリストファー・トンプソン。個性的で魅力的なキャラ、皮肉で優しい台詞、一見何でもない日常と人間関係の中で、人生の悲喜こもごもを温かく描くトンプソンの脚本、大好きです。
豪華なキャストが、フランス映画ファンには嬉しい。
アリス役のカトリーヌ・ドヌーヴ。まさに、女王さま!なオーラ。ちょっと可愛いだけでゴーマンかましている日本の某チンピラ小娘とは、すべてにおいて格が違います。美しさも圧倒的。その美貌と、皮肉ばっかり口にする性格で、ヤな女と誤解されがちだけど、今までいっぱい傷つけられ悲しい思いをしたんだろうなあ、と察することができる哀愁があり、でもそれで同情を惹くようなことはしない強さがカッコいい女性を、ドヌーヴがクールに好演しています。皮肉やイヤミも、ネチネチしてないというか、さっぱりと的を射ているので、クスっと笑えます。
シモーヌ役のミュウミュウ。つい最近「バルスーズ」を観たばかりなので、オバチャンになったなあ!感もひとしお。でも、可愛いく年を重ねています。どこか少女っぽい性格のシモーヌに、ぴったり。ちょっとトボけた演技も笑えます。ニッキーに、胴体を切断されたまま放置されるのが(マジックですが)、大笑いです。
レア役のエマニュエル・ベアールは、相変わらずコケティッシュ。ムーディに歌声も聞かせてくれます。
はじめはキツくてギスギスしてたのに、だんだん柔和になってゆくマリアンヌを、ジェラルディン・ペラスが巧演。彼女が歌うベット・ミドラーの「ローズ」フランス語版が良かった。青いオウムのディレクター役ヴァレリー・ルーメルシエも、ユーモアたっぷりで目立ってます。
男優も、いい味だしてます。
ニッキー役のジェラール・ランヴァンは、ちょいワル親父風でトレビアン!初老に近いのに、現役バリバリな男の艶があって素敵。日本にはいない系のセクシーおやじ俳優です。それにしても。気の強い女にかぎって、ニッキーみたいなダメ男に惹かれるんだろうなあ。おっさんになっても少年みたいな放っておけなさが、ニッキーの魅力です。
ニノ役のミヒャエル・コーエンが、繊細で知的なイケメン。しかも、ゲイの役。年下の彼氏(可愛い!)を愛しがる様子が、大人の優しさに満ちていて胸キュン。彼氏との全裸ラブシーンもあり。それにしても。フランスって、世界一ゲイが世間に公認されてる国ですよねえ。
↑左 美女美男母子アリス&ニノ 右 ニッキー&ニノの彼氏
ラ・ブームのパパことクロード・ブラッスール扮するガブリエル、女装!幽霊(ニッキーの妄想?)!と死後も強烈な存在感です。
青いオウムの、歌に踊りにマジックにと華やかなステージレビューも、目に楽しい。あんな愉快なキャバレーで飲んでみたいなあ。
観た後、家族に優しくしたくなる映画です。使われてる音楽も洒落てるので、サウンドトラックが欲しくなりました。
これ、日本でTVドラマ化したら、こんな感じ?
ニノ・・・玉木宏
マリアンヌ・・・中谷美紀
レア・・・松雪泰子
ニノの彼氏・・・瑛太
・
ニッキー・・・渡瀬恒彦
・
ガブリエル・・・笑福亭仁鶴
青いオウムのディレクター・・・上沼恵美子
・
シモーヌ・・・十朱幸代
・
アリス・・・岩下志麻
ニノとマリアンヌが、弟と姉になっちゃうけど。見所は、千秋先輩と峰くんのラブシーン&志麻姐vs幸代姐、元極妻の激突
唯一観る予定なのは、明日から始まるNHKの時代劇「風の果て」。福士誠治がオハコ?の若侍役。でも、3話までしか出ないらしい
今週末の土ワイは、お待ちかね!小泉コータローの警備員シリーズ♪毎回くっだらない話&展開なんだけど、2時間ならガマンできるし、コータローが超かっこかわいいシリーズなので、見逃せません!
「輝ける女たち」
豪華キャストが集結した、フレンチな人情ドラマ。
ニースにあるキャバレー“青いオウム”のオーナー・ガブリエルが急死。彼が息子同然に可愛がっていた元人気マジシャン・ニッキーは、それぞれ母親が違う自分の息子ニノと娘マリアンヌに、ガブリエルが青いオウムを託したことを知り、ショックを受ける。そこへ、ニノの母アリス、マリアンヌの母シモーヌ、そしてクラブ歌手レアも加わり、ニッキーは否応なく人生を見つめ直すことに...
キャバレーを舞台に、離れ離れだった家族が少しずつ距離を縮めていく過程を、優しくシニカルに、そしてコミカルにしみじみと描いていて、楽しく心温まる人生賛歌に仕上がっています。
家族関係や昔の恋愛関係が、ちょっと複雑なのですが、そこが物語を面白くしています。みんなが主役的な群像劇で、各登場人物のキャラ&背負っている事情や悩みも、個性的で面白い。みんな思いっきり泣いたり怒ったりするんだけど、ベタベタウジウジしていないというか、かなりサバサバとドライなところは、いかにもフランス人って感じです。
邦題通り、女たちがみんな輝いています。
↑左から、アリス、シモーヌ、レア
秘密と嘘さえ魅力にできてこそ、いい女の証なんだなあと、嘘つきで隠し事ばかりしてる女たちを見て感嘆。そんな女たちに可愛く翻弄されるのも、いい男の条件なんだなあ、とオロオロする男たちを見ていて思いました。
家族の秘密が、小粋なスパイスとなって愛と絆を再生させる内容は、ちょっと「ブッシュ・ド・ノエル」に似た感じです。それもそのはず。脚本は、同じクリストファー・トンプソン。個性的で魅力的なキャラ、皮肉で優しい台詞、一見何でもない日常と人間関係の中で、人生の悲喜こもごもを温かく描くトンプソンの脚本、大好きです。
豪華なキャストが、フランス映画ファンには嬉しい。
アリス役のカトリーヌ・ドヌーヴ。まさに、女王さま!なオーラ。ちょっと可愛いだけでゴーマンかましている日本の某チンピラ小娘とは、すべてにおいて格が違います。美しさも圧倒的。その美貌と、皮肉ばっかり口にする性格で、ヤな女と誤解されがちだけど、今までいっぱい傷つけられ悲しい思いをしたんだろうなあ、と察することができる哀愁があり、でもそれで同情を惹くようなことはしない強さがカッコいい女性を、ドヌーヴがクールに好演しています。皮肉やイヤミも、ネチネチしてないというか、さっぱりと的を射ているので、クスっと笑えます。
シモーヌ役のミュウミュウ。つい最近「バルスーズ」を観たばかりなので、オバチャンになったなあ!感もひとしお。でも、可愛いく年を重ねています。どこか少女っぽい性格のシモーヌに、ぴったり。ちょっとトボけた演技も笑えます。ニッキーに、胴体を切断されたまま放置されるのが(マジックですが)、大笑いです。
レア役のエマニュエル・ベアールは、相変わらずコケティッシュ。ムーディに歌声も聞かせてくれます。
はじめはキツくてギスギスしてたのに、だんだん柔和になってゆくマリアンヌを、ジェラルディン・ペラスが巧演。彼女が歌うベット・ミドラーの「ローズ」フランス語版が良かった。青いオウムのディレクター役ヴァレリー・ルーメルシエも、ユーモアたっぷりで目立ってます。
男優も、いい味だしてます。
ニッキー役のジェラール・ランヴァンは、ちょいワル親父風でトレビアン!初老に近いのに、現役バリバリな男の艶があって素敵。日本にはいない系のセクシーおやじ俳優です。それにしても。気の強い女にかぎって、ニッキーみたいなダメ男に惹かれるんだろうなあ。おっさんになっても少年みたいな放っておけなさが、ニッキーの魅力です。
ニノ役のミヒャエル・コーエンが、繊細で知的なイケメン。しかも、ゲイの役。年下の彼氏(可愛い!)を愛しがる様子が、大人の優しさに満ちていて胸キュン。彼氏との全裸ラブシーンもあり。それにしても。フランスって、世界一ゲイが世間に公認されてる国ですよねえ。
↑左 美女美男母子アリス&ニノ 右 ニッキー&ニノの彼氏
ラ・ブームのパパことクロード・ブラッスール扮するガブリエル、女装!幽霊(ニッキーの妄想?)!と死後も強烈な存在感です。
青いオウムの、歌に踊りにマジックにと華やかなステージレビューも、目に楽しい。あんな愉快なキャバレーで飲んでみたいなあ。
観た後、家族に優しくしたくなる映画です。使われてる音楽も洒落てるので、サウンドトラックが欲しくなりました。
これ、日本でTVドラマ化したら、こんな感じ?
ニノ・・・玉木宏
マリアンヌ・・・中谷美紀
レア・・・松雪泰子
ニノの彼氏・・・瑛太
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ニッキー・・・渡瀬恒彦
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ガブリエル・・・笑福亭仁鶴
青いオウムのディレクター・・・上沼恵美子
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シモーヌ・・・十朱幸代
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アリス・・・岩下志麻
ニノとマリアンヌが、弟と姉になっちゃうけど。見所は、千秋先輩と峰くんのラブシーン&志麻姐vs幸代姐、元極妻の激突