ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国午後の紅茶事情

2011年03月06日 | 友達とわたし
今日は久しぶり過ぎるほど久しぶりの女子会。
心の友Sとふたりっきりのお茶をした。

彼女が前に住んでいた家の近所にできた、アフタヌーンティーのお店。
あいにくの大雨警報が出ているような日になったけど、楽しいことにお天気なんぞ気になるもんか!


お店のドアを開けると、


さらに中に入って行くと、


なんと強烈な誘惑……。


日本だと珍しくもなんともないかもしれないけれど、こちらではこういう雰囲気のお店はなかなか見つからないので、女子ふたり、テンション上がりまくり。

苦手な筆記体のメニューを苦労しながら読んで、とりあえずベーシックなアフタヌーンティセットを注文した。
まずはサンドウィッチが運ばれてきた。お茶はラプサン・スーチョン(茶葉を松葉で燻して着香したお茶)。


キャ~しゃ~わせ!

そしてひたすらしゃべるしゃべるしゃべる。
彼女は今、一家の大黒柱になって頑張っている。
本当はもっと、彼女の息抜きの時間を作ってあげられたらいいのだけれど、ついつい自分のことにかまけてしまうわたしは、なかなかそのチャンスを作れずにいる。
ごめんなS。
今年こそは、せめて月一、直接でも電話でもいいから、いっぱい話をしよう。

で、お次のスコーンが運ばれてきた。
デ、デカイ……。
これをスコーンと呼べるのか……。
びっくりし過ぎて写真を撮り忘れてしまった。
食べてるうちに、お腹がどんどん膨れてきて、こんなんであの、三段重ねのまぁるいお皿に乗ったお洒落なブツが食べられるのかどうか心配になってきた頃、

「ここに会計を置いておきますけど、急がないでゆっくりお楽しみくださいね」と、ほんわかとした笑顔を浮かべたウェイトレスさんが言った。

え?え?え?

もしかしてこれでおしまいってことっすか?
ってことは、あの楽しい三段重ねは無いってことっすか?
それってそれって、アフタヌーンティセットって言うんっすか?
日本じゃこんなん詐欺でっせ!
日本じゃこ~ゆ~のんをアフタヌーンティセットって言うんどっせ!


とか、こういうのん……。


ちゃんとメニューを読んでなかった我々も我々だが、ケーキとかちっちゃいスウィーツとか、そういうのんを思いっきり期待していたSとわたし。くしゅん。

まあいいさ。おしゃべりは楽しかったもん。


彼女の家に戻ると旦那もやって来ていて、『となりの山田くん』のDVDをみんなで鑑賞。
その後、男子ふたりと6才の娘エマちゃんはモノポリで遊び、わたしはSに、別の部屋でヨガを教えてもらった。
Sは最近奮起して、ヨガのインストラクターの資格を取った頑張り屋さん。
首の痛みに良いポーズや、ヨガの基本中の基本のドッグポーズの正しい姿勢や、瞑想に良いポーズなどを教えてくれた。
上手に、一所懸命に、わたしの体に良いポーズを思い出しては教えてくれるS。
この仕事は彼女にとても合っていると思う。
彼女の人好きな、温かな、前向きな性格は、指導を受ける人を楽しく幸せな気分にできるから。

英語というハンデを乗り越えて手にした職やもん。
きっといつか、やってて良かったとしみじみ思える時が来るよ。
それまではなかなかしんどくて、タフで、泣きとうなってしまう時もあるかもしれんけど、
とにかく前に、少しでも前に、後ろ向きに歩く日もあってもええからまた、そっからくるりと回って、また前に足を踏み出していくんやで。
応援してるからな。

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米国勘違いしまくりインタビュー事情

2011年03月06日 | 米国○○事情
もう一度、前に住んでいた町のタウン誌に載った記事が、少しだけ加筆されて、今度は今現在住んでいる町のタウン誌に載りました。
せっかくなので、ここにアドレスを載せておきます。

まうみの人生


4時間もかかったインタビューの間、インタビュアーのリンダが何回も言っていた『タイガーマザー』(巷ではこの、猛虎のような厳しさでもって子育てをした女性の著書を巡って大騒ぎになっていた)を、『タイガー・ウッズのおかあさん』のことだと思いっきり勘違いして、それでもなんとか無事に終わった?インタビューなのでした。

でもやっぱり、いくら自分のことや考えだと言っても、英語でずっと答えるってのはかなり疲れました。
それで、終わってヘロヘロのボケボケになっている時に、「ちょっとピアノを軽く弾いてもらえるかしら?」と言われてもピンとこず、フラフラとピアノのそばに行き、適当に楽譜を開いて弾いてしまい、それがドカンと記事にも掲載されているのを知って、かなり凹んだりもしましたが。
過ぎたことは過ぎたこと。
くよくよしてもしょうがない。
英語ですが、もう少し、わたしのことを詳しく知ってもらえるかもしれません。


追記です。

記事を読んでくれた旦那母からメールで聞かれて気がついたことがあります。
実は一回目の記事が出た時も、記者のリンダに訂正をお願いした件なのですが……。

まずひとつめ、
わたしが中学生の時に落ちたのは、階段ではなく、体育館の中二階にあった部屋に上がろうとして踏み外した、階段の真横の空間でした。
一直線に、地下のコンクリートの床目がけて、真っ逆さまに落ちました。

そしてふたつめ、
このことも、いくら説明しても、何回言い直しても、結局理解してもらい、訂正にこぎつけるまでに至りませんでした。
わたしの最初のピアノの先生であったT師匠は、とても厳しい先生であったけれど、わたしに「やめて欲しい」などとは一度も言われませんでした。
それはわたしの頭の中の想像で、教えても教えても、こんなタコみたいなクニャクニャの指の生徒なんかやめてくれたらいいのに……と思ってるんだろうなあと、彼女のため息を聞くたびに申し訳なく思ったのでした。
師匠はそれでも、それはそれは根気良く、しつっこく、いろんな方法を試してくださって、わたしもその言いつけを必死に守って頑張ったので、時間は人の何倍もかかったけれど、とりあえずピアノを弾ける子供になれたのでした。

英語人の、これを読んでくれた人達にも、とりあえず訂正をしました。
言わんとしていることを正しく伝えるには、わたしの英語はまだまだ力不足なのだと思います。
けれども、多分そこには、その記事を書く人の気持ちも入っていて、それで「え?」っと思うような解釈が生まれるのかもしれません。
とてもいい経験をさせてもらいました。
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