ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

福島原発事故についての報道のあり方

2011年03月17日 | ひとりごと
17日に放送された『ニュースの深窓』での、葉 千栄(東海大学教授)による、広瀬 隆(ノンフィクション作家)へのインタビューです。
やっと、聞いてよくわかった気持ちになれた話でした。
牧野さんの声はよく通り、耳に心地良く、なんだか納得したくなる気持ちになりがちだけど、彼の言っている話をどうしても信じる事ができません。
広瀬さんは原発反対の立場におられる方なので、もしかしたら色眼鏡で聞かれる方もいらっしゃるかもしれませんが……。

今日本人は本当は、正しいパニックを起こさなくてはならない。
最悪のことを想定して対処することが大切。

遠く離れた所で、ただの見物者で、こんなことを書き並べる自分はいったいなんなんだと思います。
けれども、とにかく助かって欲しい。救われて欲しい。
だから、誰でもいい、解決に向けてまともなことを考えられる人、どうか日本を救ってください!










米国太平洋軍司令官は、福島第1原発の放射能漏れの事態悪化を踏まえ、放射線学や被害管理の専門家約450人の部隊を太平洋軍が運用できるよう、国防総省に要請したそうです。
それに先立ち、同省が米軍の核や放射能、生物化学兵器の専門家9人の調査チームを日本に派遣したことについて、放射線専門家の大掛かりな部隊を、日本に展開させる合理的な理由があるかどうか決めるためだと説明しています。

誰でもいい。どこの国の人でもいい。
今起こっている問題をちゃんと理解しようとしない、国や東電の上に立つ者に、目を覚ましてしっかり現実を見るよう喝を入れてください。
そうして、日本を助けてください!
コメント (4)
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……たら、……れば、

2011年03月17日 | ひとりごと
昨日の時点では、もうこれ以上原発のことを書くのはやめとこと思てた。
東電の社員達は、大惨事を食い止めようと命懸けで踏ん張ってはる。
そこに、支援として、めちゃくちゃ危険なことやと承知で、機動隊や自衛隊の人達も加わってはる。
みんな、これはハリウッドなんかの映画やのうて、現実の、失うたら二度と戻ってこれへんのを覚悟でやってくれてはる。

そやし、政府と東電の会社役員の連中の大ボケのせいで、どこまで事態が悪化するのか、これはもう黙って見てよと思てた。

けど、こんな記事を読んだらもう、ハラワタが煮えくり返ってしもて、どうしてもここに書き留めな気がすまへん。


『東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡り、米政府が原子炉冷却に関する技術的な支援を申し入れたのに対し、日本政府が断っていたことを民主党幹部が17日明らかにした。

この幹部によると、米政府の支援の打診は、11日に東日本巨大地震が発生し、福島第一原発の被害が判明した直後に行われた。
米側の支援申し入れは、原子炉の廃炉を前提にしたものだったため、日本政府や東京電力は冷却機能の回復は可能で、「米側の提案は時期尚早」などとして、提案を受け入れなかったとみられる』



とんでもない思い上がりと、利己主義と、無知。
支援を断ってなかったら、津波被害の直後から廃炉を前提に対策を練ってたら、今みたいな事態に陥ってへんかったかどうか、それはわたしにはわからへん。
けど、少なくとも今ほどには、酷い状況にはなってなかったと、素人のわたしでもわかる。

時期尚早。大げさな判定。

なにを根拠にそんなことを言うてるのか知らんけど、そうやってどんどん、後手後手になり、後で慌ててるのが政治家と役員やんか。
慌てて済む問題やったらええよ。
けど、アホのせいで、東北が死んでしもたら、いったいどうやって甦らせるん?
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原発危機の本質

2011年03月17日 | 世界とわたし
taked4700という方が指摘されている、原発についての事柄を転載させていただきます。


『原発危機の本質』

何が問題かということが報道されていない。そして、関係者の多くが深刻さを理解していないように見える。

1.原発の各種機能が喪失している。その結果がどうなるかを、ほとんどの方が理解していない。
電源喪失、冷却機能喪失、各種モニター機能喪失、核物質保管機能喪失、これらが具体的に何を意味しているか、それをきちんと検討して公開するべきだ。

2.既に原発内部がどうなっているか、モニターができていないようだ。
原子炉周りだけではなく、使用済み核燃料の保管プールの様子も全く観察ができない状況になっている。
なんと、4号炉プールに水があることを、昨日上空からヘリコプターで観察したと言う。
事故当初、つまり、3月11日から炉の温度計は既にモニターできなくなっていたようだ。
既に、福島第一原発周辺は強い放射線で近寄れなくなっているはずで、中央制御室へ人がいるのかどうかさえ疑問だ。
少なくとも、中央制御室に人がいるかどうか、このことを東電は公表するべきだ。

3.地震の時も含めて、原発事故の特徴は、事故現場へ人が近寄れないことにある。
放射能漏れが起きて、防護服を着ても、よほど特殊なものでない限り近寄ることが出来ない。
多分、既に福島第一原発周辺はかなりの特殊防護服でも近づけないはずだ。
なるべく早く、大きなバッテリーを付けた無線方式の放射能モニターを、福島第1原発敷地内か、なるべく近くへ何台か置いて、放射能レベルの変動だけでも分かるようにするべきだ。
少なくとも数週間、それで、原発の環境が分かるようにしておくべきだ。
そして、そのデータを一般公開をするべきだ。
風が強ければ、福島県内で計測しても正確なモニターはできない。
ましてや関東地方などへ拡散すれば、既に上空へ拡散するから、地上で幾ら計測しても正確な飛散量はつかめない。
それがやがて地上へ降り積もり、もし、放射性ウランやプルトニウムが含まれていたら、半永久的に土壌汚染、地下水汚染が起こる。


『使用済み核燃料の問題』

1.ウラン燃料を燃やした結果、キセノンや放射性ヨウ素など、環境中に拡散しやすい気体状の放射性物質が燃料棒の中にたまっている。
これが、燃料棒の破壊によって大気中へ拡散される。

2.燃え残りの放射性ウランや、新たに生成された放射性プルトニウムがあり、これらは半減期が大変に長い。
何万年、何億年というスケールであり、これらが、やはり燃料棒が破壊されることで環境中へ漏れてしまい、土壌汚染や地下水汚染を起こす。

3.こちらはあくまで可能性の問題だが、高濃度のウランなどが液体状でたまった場合は、加速度的な核反応が起こり、爆発する。
多分、この可能性はかなり低い。
しかし、かなり過熱しているところへ水がかかり、水蒸気爆発のようなものを起こす可能性はかなり高い。

4.どちらにしても、原子炉周辺は長期間、多分少なく見ても百年単位で、居住不能になる。
つまり、核物質の閉じ込めがどの程度うまく行くかが、関東地方や東北地方がどの程度存続できるかを決めることになる。

 
共同保管プールという話があり、原発によっては、敷地内にそこにある複数の原子炉の使用済み燃料をまとめて保管するプールを作っているのかもしれない。
ただ、具体的にそういった例があるのかどうか、自分は知らないし、検索してみても、出てはこないように思う。
なお、数年の内に、再処理用の燃料を六ヶ所村の再処理施設へ送るために中間的に貯蔵する施設が六ヶ所村の近くのむつ市にできるそうだ。

日本全体で約50基の原子炉があり、そこから一年で計900トンから1000トンもの使用済み燃料が出る。
既に1万トンを超えた使用済み核燃料が、全国の原発にはたまっている。
だから、上で述べた問題は、全国どこでも起こり得る。


この非常事態を教訓に、日本のような地震国は、原発という施設を所有するということを、根底から議論した方がいいのではないのでしょうか。
ここアメリカにも、地震が起こり得る地域に原発施設があります。
そして世界中の、同じような条件の地域にも。
今こそ、本気で、エネルギー利用について、地球人として考えないといけない時なんじゃないでしょうか。
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