ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

長期に及ぶ危険を警告

2011年03月19日 | 世界とわたし
反核グループ『社会的責任を果たすための医師団』より出された記事です。

記事より抜粋。

『一定量の放射線は自然界に常に存在するが、マーヴィン・レスニコフ(Marvin Resnikoff)博士は、福島の原発事故により、通常レベルに比べてどれほど高い放射線放出レベルになっているかが問題だと述べた。
同博士は1時間当たりの放射線量が、1年間に人が自然に浴びる放射線量と比べられる必要があると指摘した。

放射線量はミリシーベルトという単位で測定される。国連科学委員会の報告などによると、人が宇宙や食物などから自然に受ける放射線量は年間でおよそ2.4ミリシーベルトとなる。
またCTスキャンに使われる放射線は1回当たり平均6.9ミリシーベルトだ。
原子力発電所では、目標値が年間0.05ミリシーベルト以下で、東京電力によると、通常はこの数値を大幅に下回っているという。

今回事故が起こった福島第1原子力発電所では、3月15日午前10時頃の測定で、3号機の建屋内で1時間当たり400ミリシーベルト、4号機建屋内で同100ミリシーベルトが確認されたという。
これは通常の数値を著しく超えており、全身被ばくの場合には白血球の一時的な減少がみられる500ミリシーベルトに近い値だった。

レスニコフ博士によると、放射線の放出が広島や長崎を襲った原爆のように1回の爆発によるものではないことが大きな問題だという。
少量の放射線が徐々に放出され、風に乗って流され、被害が拡大する恐れがある。
西からの風が吹いていれば、汚染物質の多くは海洋に流されるが、そうでなければ広域な土地が汚染される可能性がある』


政府および東電からの、放射線量の発表が、上記の赤い文字で書かれた指摘をふまえたものに変わるのはいつでしょうか?
どなたか、そのことを指摘し、発表内容を正しくすることができる方はいらっしゃらないのでしょうか?

MIT原子力理工学部からの報告

2011年03月19日 | 世界とわたし
MIT原子力理工学部による最悪のシナリオ

というものが掲載されていました。
翻訳した記事を見つけましたので、興味のある方は読んでください。

記事の最後に、冷静な観察を呼びかける文章がありましたので、抜粋して載せておきます。


『前段で説明した実験は原子炉内もしくは使用済み核燃料プール内で燃料溶融が発生した際に何が起こるかの検証、もしくは結果の確認、試算のために使われます。
また、この試算は一定時間内に原子炉からどれくらいの放射性物質が拡散していくかを見るために利用されます。

この試算には、次のような条件の複雑な相互作用が関係しています。

* 放出条件: 爆発的なのか、ゆっくりだが継続的なのか?風によって運ばれるのか、煤煙によるのか、水に流れていくのか?地上からどれくらいの高さから放出されるのか?
* 天候: 原子炉近くおよび他の地帯の天候
* 地形: 原子炉近くおよび他の地帯の地形

燃料溶融の分析モデルと同様に、これらの分析手法はチェルノブィリ事故の分析データや小規模の実験結果などを含む可能な限りのデータおよび実験の結果を元に検証されます。

試算拡散量はそれらを試算した機関によって使われ、国および地方自治体は、原子炉からの距離に応じて、いつ避難を指示するか、屋内待機を指示するかを決定します。
再々申し上げますが、原子炉近くにお住まいの読者のみなさんは政府の発表に注意を払ってください。

放射性物質拡散予測に対する注意: 最近、米国西側に高濃度の放射性物質が飛来するという予測マップがインターネットを中心に出まわっています。
この地図にはオーストラリア原子力サービス発行との記述がありますが、そのようなものは発行されていません。
この地は、米国原子力規制委員会によって否定されており、現在明らかになっている状況とは全く違う核兵器使用後の予測に近いとの識者の意見が出されました』


インターネットという手段を使うと、情報が嵐のように押し寄せてきます。
けれども、その中には、不正確なものや、まったく間違っているものもあります。
便利ではあるけれど危険。
それをしっかり念頭において調べなくてはなりません。


文字通りの決死の放水作業が行われ、それがある程度効果があったこと。本当にありがたいです。
危険極まりない作業を請け負ってくださっている方々、その方々の家族の皆さんに、どれだけお礼を言っても足りません。
今だに、未曾有の災害によってこんな事故を起こしてしまって無念、などと言ってはばからない東電の社長は今、いったいどこでなにをしているのか。
災害によって破損されたことは事実だけど、即刻廃炉を決心できなくて、再使用にこだわったばかりに、こんな恐ろしい事故を巻き起こしてしまったという自覚も反省も無く、ただただ津波のせいにしている愚か者。
どうしてあのコメントが出た時に、罵倒する者がいなかったのか……それが悔しくてなりません。

KIZUNA311

2011年03月19日 | 世界とわたし
渡辺謙「雨ニモマケズ」朗読


佐藤浩市「生きる」朗読



シズルちゃん、この『KIZUNA』の存在を教えてくれてありがとう。
ひとりでも多くの避難所の方々に、また、避難されていなくても、どこかで心細い思いをされている方々に、このメッセージが届きますように。