ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

泣きなさい 笑いなさい

2011年03月28日 | 音楽とわたし
つい先程、ACMAのプレジデントであるアルベルトから連絡があり、4月の月例コンサートは、日本への支援コンサートにしたいと申し出てくれました。

それで、わたしの歌をプログラムの中に入れないで、わたしからのメッセージと一緒に、オープニングとして歌ってみたら?ということになりました。
そして、聞きに来てくださったお客さま、演奏するメンバーに、日本に思いを馳せていただき、今後長い時間がかかると思われる復興のための援助をお願いしようと思います。

英訳の歌詞をプリントアウトするだけでは済まなくなってしまいました。
メッセージの文面を考えなければなりません。
けれども、せっかくいただいた機会なので、ありがたく頂戴して、大切に使わせていただこうと思います。

そして、突然なのですけれども、父がとても好きでよく歌っていた『花歌』もいいなあ、と思い始めています。
父が下顎呼吸に入り、もう意識も遠のいてしまった時に、「まだ耳だけはよく聞こえていますよ」と看護師さんに言われて、泣きながら歌った歌です。

『花歌』

川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として 咲かせてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花をさかそうよ


涙ながれて どこどこ行くの
愛も流れて どこどこ行くの
そんなながれを このうちに
花として 花として むかえてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花をさかそうよ


花は花として わらいもできる
人は人として 涙もながす
それが自然のうたなのさ
心の中に 心の中に 花を咲かそうよ

泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも 花をつかもうよ


ああ、日本には本当にいい歌がいっぱい!
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美しい島をより美しく

2011年03月28日 | 世界とわたし
被災地に医療スタッフとして行かれた方が、記録として残された現場の様子です。

かわちゃんが見つけて、教えてくれました。
今朝、それを一気に読んで、ひとりでも多くの人達に読んでもらいたいと思い、ここに紹介させていただきました。

テレビからの映像や、アナウンサー達の言葉や、新聞やインターネットからの情報からも、わたし達は溢れ出んばかりの情報を得、それをもとにして、被災地や被災された方々の痛みや哀しみを想像するのだけれど、
それはやっぱり想像だけでしかなくて、本当のところはどうしたってわかりゃしない。

理不尽に、家や家族を奪われた者の痛みと哀しみ。

全く違う方法でだけれども、わたしと弟は、幼い子供の頃から、それを何回も何回も経験してきました。
奪い取るのはいつも、自然ではなく人間で、それは実の家族であったり、やくざであったり、役所の人間であったりしました。
家族が目の前からだんだん減っていったり、家の箱だけ残って、あとの家財道具一式が持ち出されたり、家自体が取り壊されて駐車場になったり、
わたしにはだから、帰る故郷も実家もありません。
日本の国、というのがわたしにとっては故郷なので、今の東北のように、徹底的に痛めつけられている姿を見るのが辛くてなりません。

この美しい島を、より美しく。
何度叩きのめされても立ち上がっていく忍耐強さと我慢強さ。
そして、思いやりの深さ。
これがある限り、絶望なんてことはありえません。
無理に笑う必要はないけれど、どんな顔してたっていいから、前を向いて、一歩一歩、ぼちぼちと、足を踏み出していって欲しいです。
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