あさこがうちで居た時、日本へのフライトを再々度変更しなければならなくなって、うちから日本の旅行会社に電話をかけていた。
その時彼女の口から何回も出た、『きょうどううんこう』という言葉に、旦那がかなり激しく食いついた。
なにしろうちの旦那は、『う』と『ん』と『こ』が聞こえてくると、目が生き生きしてくるのであ~る。
そこに今回は『きょうどう』ときた!
頭の中ではいったいどんな光景が思い浮かんでいるのやら……
あさこに「ちょ、ちょっと、きょうどううんこうってなに?なに?」と、しつっこく聞く旦那。
そんなしょうもない質問に答えているどころではない彼女は、思いっきり無視して、ひたすら向こうからの情報を待っている。
そこで、彼とは20年もの付き合いのあるわたしが、ここはひとつ中に入って説明してやろうではないか、と思った。
「あんな、共同運行っていうのはな、あんたがワクワクするようなもんと違て、複数の航空会社が共同で運航することやねん。うんこと違てうんこうね」
外国の人達にとって、この『う』が最後につくかつかないか、これがなかなか聞き辛いのだそうな。
小さな『っ』が間に入っているかいないか、と同じくらいに、話の中に出てくる単語を正しく聞き取るのは大変らしい。
どんなふうに聞き間違えているかを知るには、旦那が書いたメールを読むとよくわかる。
在日十年、一から学んだにしてはかなりの習得量を誇る旦那でも、彼の書いた日本語の文章を読むとかなり笑える。(ごめん!)
「けどな、わたしは共同うんこの経験者やで」
ちょっとがっかりしている旦那を慰めてあげようと、わたしの小さな秘密を打ち明けてやった。
「え?!なになに、なんのこと?!」と、早くも奴の目の中に、2、3個の星が瞬いている。
「だって、幼稚園のトイレがそうやったもん。一つなぎの長細い溝があって、そこに水が一方通行で流れてて、薄い板で間仕切られてたけど、みんなおんなじ溝の上にしゃがんでおしっこしたりうんこしたりしてたもん。そやし、下流の方に座ってたら、上流から流されてくるブツが、自分のお尻の下をスルスルと流れてって……」
旦那も、そして途中から加わったあさこも、呆然と立ちすくんだまま、昭和三十年代のおもひでを聞いていたのであった。
あ、でも、このへんにしておこう。もっとえげつないエピソードもあるが、お食事中の方がいらっしゃるかもしれない……今さら遅いかもしれないが……。
追記です。
実は今朝(3/27)、旦那から抗議がございました。
「まうみは事実をねつ造している」と。
そして、それは確かにそうなのでございました。
旦那は、『きょうどううんこう』が『共同運行』だということを知りつつ、ふざけていちびってた、というところを割愛し、記事を書いたのであります。
そこんとこが旦那には気に入らなかったようで、まあそりゃそうでしょう、わたしならゲンコツかましてたと思われます。
ということで、旦那の日本語力は、もうちょっと上なのである、ということを付け加えさせていただきます。
その時彼女の口から何回も出た、『きょうどううんこう』という言葉に、旦那がかなり激しく食いついた。
なにしろうちの旦那は、『う』と『ん』と『こ』が聞こえてくると、目が生き生きしてくるのであ~る。
そこに今回は『きょうどう』ときた!
頭の中ではいったいどんな光景が思い浮かんでいるのやら……
あさこに「ちょ、ちょっと、きょうどううんこうってなに?なに?」と、しつっこく聞く旦那。
そんなしょうもない質問に答えているどころではない彼女は、思いっきり無視して、ひたすら向こうからの情報を待っている。
そこで、彼とは20年もの付き合いのあるわたしが、ここはひとつ中に入って説明してやろうではないか、と思った。
「あんな、共同運行っていうのはな、あんたがワクワクするようなもんと違て、複数の航空会社が共同で運航することやねん。うんこと違てうんこうね」
外国の人達にとって、この『う』が最後につくかつかないか、これがなかなか聞き辛いのだそうな。
小さな『っ』が間に入っているかいないか、と同じくらいに、話の中に出てくる単語を正しく聞き取るのは大変らしい。
どんなふうに聞き間違えているかを知るには、旦那が書いたメールを読むとよくわかる。
在日十年、一から学んだにしてはかなりの習得量を誇る旦那でも、彼の書いた日本語の文章を読むとかなり笑える。(ごめん!)
「けどな、わたしは共同うんこの経験者やで」
ちょっとがっかりしている旦那を慰めてあげようと、わたしの小さな秘密を打ち明けてやった。
「え?!なになに、なんのこと?!」と、早くも奴の目の中に、2、3個の星が瞬いている。
「だって、幼稚園のトイレがそうやったもん。一つなぎの長細い溝があって、そこに水が一方通行で流れてて、薄い板で間仕切られてたけど、みんなおんなじ溝の上にしゃがんでおしっこしたりうんこしたりしてたもん。そやし、下流の方に座ってたら、上流から流されてくるブツが、自分のお尻の下をスルスルと流れてって……」
旦那も、そして途中から加わったあさこも、呆然と立ちすくんだまま、昭和三十年代のおもひでを聞いていたのであった。
あ、でも、このへんにしておこう。もっとえげつないエピソードもあるが、お食事中の方がいらっしゃるかもしれない……今さら遅いかもしれないが……。
追記です。
実は今朝(3/27)、旦那から抗議がございました。
「まうみは事実をねつ造している」と。
そして、それは確かにそうなのでございました。
旦那は、『きょうどううんこう』が『共同運行』だということを知りつつ、ふざけていちびってた、というところを割愛し、記事を書いたのであります。
そこんとこが旦那には気に入らなかったようで、まあそりゃそうでしょう、わたしならゲンコツかましてたと思われます。
ということで、旦那の日本語力は、もうちょっと上なのである、ということを付け加えさせていただきます。