長い長い間、我が家の懸案だったネコのトイレ砂。
うちの男どもは三人が三人とも、ネコのトイレの始末を一度たりとも自主的にやったことがない。
わたしが長く家を留守にする時、たまたま旦那なり息子達なりが家にいたら、かなり丁寧にお願い申し上げると、渋々ではあるが、とりあえずやる。
それ以外は全く無し。きれいさっぱり無し。そういう世話がこの世に存在しないかのように、まるで無し。
で、別にネコが何匹もいるわけでもなく、たった一匹のショーティの世話をしているだけなのだけど、
彼女も12才半になり、そろそろ妙な現象がちょこちょこと出てきて、その中のひとつに、おしっこぶっかけ癖というのがあって、
今までずっと使ってきた、フタ付きのトイレだと、いつもそのフタと下の容器の境目の隙間に、彼女のおしっこがジワジワとしみ込んで、掃除するのにダブルの手間がかかるようになった。
さらに、ただひとつの出入り口である空間目がけて放尿する、という荒技も加わり……。
もともと、わたしが手抜きできるからと愛用してきたネコ砂の、わざとらしい強烈な香料が、旦那にはどうも耐えられないらしく、数年前から、「あの砂、なんとかならないのか」と、文句を言われ続けていた。
けれども、尿がかたまりやすいのと、値段が量の割に安いのと、ネコの排泄物の強烈な臭いを消せるほどに強烈な香料が、数回分掃除をサボってもいい気分にさせてくれるので、どうしても替える決心がつかなかった。
↓これです。
文句を言われるたびに、「ほな、あんただって世話したらええやんか」と、思いっきりイヤミを言いながら無視してきたのだけれど、
実はわたしもあの強烈な匂いは嫌いだし、あの砂を触るとモワモワと上がる細かい粒子が部屋の空気をどれだけ汚すかも知ってるし、
しかも最近、あの手の砂はネコの癌疾患の原因にもなる、などという恐ろしいデータも読んだりしてたので、とうとうわたしも決心して、
↓これに替えた。
トイレの容器もふた付きで見て見ぬふりをするのをやめて、どうだ~!目に入りまくりやど~!な物に替えた。
入っているのは、松の木の香りも爽やかな木を粉砕した粉。
前の砂に比べてめちゃくちゃ軽い。
軽過ぎて、前の癖でついつい動作が強過ぎてしまい、慣れるまでに少し時間がかかった。
これを使う当ニャンのショーティも然り。
容器のふちに体重を乗せてしまい、あわやトイレもろともひっくり返りそうになること数回。
ようやく三回目ぐらいから上手に外に出られるようになった。
今のところ、あのぶっかけ現象もおさまり、おしっこもうんちも上手にしている。
しかもこれ、トイレに流しても大丈夫なので、彼女の排泄物をまとめたゴミ袋を、回収車の方々に遠慮しながら捨てることも無くなった。
ただ、あまりに細かく軽い粉なので、トイレの周りはもちろんのこと、ある程度の距離までの床に落ちてる落ちてる……もしショーティが犯罪者なら、即捕まってしまう勢いでまき散らしている。
まあ、何事にも裏と表があるのだからしょうがない。
掃除をする場所がまた増えたけど……これで今後、旦那からの文句がひとつ減り、ショーティの老後も安泰。
みんなのしゃ~わせはわたしのしゃ~わせ。さ、また練習しよっと。