ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「福島の子供達が、今のウクライナの子供達のようになることが、確実に近づいている」井戸川前双葉町長

2013年10月22日 | 日本とわたし
井戸川前双葉町長を支援されているYoshinari Nishijimaさんに、前町長から送られてきた手紙

先週、井戸川克隆前双葉町長から、一通の茶封筒が届きました。
中には、井戸川さんからの手紙と、岩波新書「福島原発事故 県民健康管理調査の闇(日野行介)」が、一冊同封されていました。
以下に、井戸川さんからの手紙を、転載させていただきます。
今、3.11後を生きる日本人が、真摯に耳を傾けるべき言葉だと思います。


【ご支援を頂いている皆様ヘ】
2013.9.吉日.井戸川克隆
 
秋が、一段と濃くなりました。
皆様には、お健やかな日々を過ごされておられますこと、お喜び申し上げます。
 
3・11以降、皆様には、大変なお世話を頃きました。
ここに、謹んで御礼申し上げます。
特に、参議院議員選挙には、多くのご支援を頂きながら、結果が出せずに、力不足をお詫び申し上げます。

さて、近況ですが、双葉町長を辞して半年以上になりますが、何も整理がつかない毎日を過ごしております。
この問、ピースボートと木村教授のお誘いで、ヨーロッパ、ウクライナなどを訪問してきました。
何れも、楽しい旅ではなく、核がもたらしている悲劇を見てきました。

ラトビアでは、事故収束に出動させられた、5000人の軍人の会長さんが、私を訪ねてくれました。
今までに1000人が死んでしまい、残りの4000人は、何らかの病気を発症している、と話してくれました。
この話を聞いて、東電事故の後、発性の病気が心配になりました。
 
また、5月27日は、ジュネーブの国連人権理事会総会に、出席しました。
国連人権理事会特別調査官・アナンド・グローバーさんが、日本に来て調査したことを、克明に正確に報告しました。
これに対し、日本政府が、ウソの反論をしていました。
私が、経験者として会場にいるのに、嘘がつける日本に、恐ろしさを感じました。
今まで、このような会場には参加していませんでしたので、分からなかったのです。
更に恐ろしさを感じたのは、日本のマスコミが会場にいたのに、これについて何も報道がなされない、ということが分かったことです。

 
国費を使った宣伝のあり方に、国民は注目しなければなりません。
検証ですね。
今は、諦めていられない時です。
 
ウクライナでは、27年後の日本を見てきました。
避難しないで暮らしている、町の様子を見てきました。
ドクターの話では、子供たちの90%以上に、放射能の被害があるそうです。

 
一方、国内では、各地の講演会に出席させていただいて、事故の有り様、経過、考察、対策など、現実を話しています。
チッソ水俣病の国際会議にも参加して、住民の方が辿った苦しみを、体感してきました。
私たちも、このようにされていることを、恐ろしいほど感じました。

営利企業に公務員が利しているのは、背任行為だと強く感じました。
この後、田中正造さんの人生を、読んでいます。
足尾銅山鉱毒事件、チッソ水俣水銀事件、新潟昭和電工・水銀事件、四日市複合汚染事件、東電放射能被害事件と、
いずれも、経営者の管理不行き届きが、引き起こしたものです。
そして共通することは、営利企業に、公務員たる国会議員・政府が、味方をしている事です。
税金を、国民には使わずに、宣伝媒体や企業に使われています。

危機に乗じて利権を貪るものに、悦金が回る仕組みが見えてきます。
頭隠しても尻までは隠せないのを、報道が手伝う構造に、騙されないような感覚、気づきを、国民は持たなければなりません。

前置きが長くなりましたが、送付させていただいたこの本は、
私が、福島県と対立してきた事が証明してくれること、県庁と被曝問題を、本事件の鍛大の問題だと言い続けて来た事を、代弁して書かれています。
ヨウ素反応が出る時から、私は県、国、東電に、調べる様に申し入れをしてきました。
しかし、誰も聞こうとしなかったのです。
県には3度、質問書を出しています。
返ってきた答は、話にならないものでした。

この中に登場する人物、小谷氏とも、話はしています。
文中にあるような態度でした。
誰が、ここまで彼にさせているのかの、解明が待たれます。
是非読んでください。
私の口惜しさ、そしてこの政策で、福島の子ども達が、今のウクライナの子供たちのようになることが、確実に近づいているということを感じてください。
改めて、この記事を書いてくれた日野氏と、彼を支えている多くの善良な国民に、感謝します。


・videonews.com
著者の日野行介・毎日新聞記者を迎えて鼎談
(前半) → http://www.youtube.com/watch?v=GtVaI3rsFVE

(後半) → http://www.youtube.com/watch?v=6h5p6D0CXM8

・映画「フタバから遠くはなれて」予告編 → http://www.youtube.com/watch?v=xgBEAJ_Flu0 ― with Katsutaka Idogawa.

↑以上、転載おわり


井戸川前町長の手紙の、文字の強調は、わたしの考えで行いました。

この手紙の中に書かれている、国連人権理事会総会での、井戸川氏が目の当たりにした、日本政府の虚偽発言。
特別調査官のグローバー氏が、ご自身で精査された現状結果報告に対し、会場には井戸川氏がおられることも承知の上で、あからさまなウソでもって反論する日本政府。
井戸川氏は、福島で、過酷な経験をされた当事者であり、その後も延々と、棄民扱いを受け続けている自治の市民のために、必死で抗議をされている方です。

その井戸川氏を前にして、堂々とウソの反論ができる政府。
その恥知らずで人でなしな態度に、恐怖を感じたとおっしゃる井戸川氏。

さらに、そのことについて、その会場に居たマスコミが、全く報道をしなかったことの恐ろしさ……。

狂気に至った政府と、それに加担するマスコミ。
大手の銀行に大手の広告会社。
みんなみんな、人の皮かぶったバケモノです。

我々は、とんでもなく大きなものと闘っています。
この大きさ、周到さは、とても普通のやり方で抵抗していたら、敵いっこなどありません。
けれども、なにか手はあるはずです。
なにか、市民による、市民らしい、市民だからこそできる、そんな方法があるはずです。

福島だけに限らず、放射性物質が環境中に異常に存在している地域で、恐い思いをして生きている子どもたちを、
わたしたち大人が、子どもたちの家族も含めて、一緒に助け出してあげないと、
そういうことができない大人の国はきっと、この先、ろくな残り方をせんと思います。 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『福島安心安全神話』に侵された『悪党ども』が書いた『看板』

2013年10月22日 | 日本とわたし
秘密保全法案が、自民党によって国会に提出されることになりました。

あんな愚劣な、権力者がやりたい放題するのに極めて都合のいい法案が、法律として作られてしもたら……、

わたしは思いっきり、↓に書かれてある『過激派団体』『カルト団体』のメンバーのひとりとして、マークされることになるんでしょ。

ほんでもって、ここでは逮捕や勾留は無いとしても、日本に戻るたんびに、空港などでひっかかるかもしれません。

これを、被害妄想やと笑いたい人は笑てください。

ここアメリカでは、9.11の直後に、ブッシュ政権が決めてしもた『愛国法』にひっかかって、

マークされた挙げ句に、あれやこれやの、地味で目立たない、けれども一般市民に与えるダメージとしては十分の迫害をされて、

すっかり口を閉ざしたり、活動をやめたりした人が、とても大勢います。

イラクへの攻撃をしとうてウズウズしていた政府を、なんとかして思いとどまらそうと、各地で各町で、通りに立って反対を訴えた大勢の人たち。

わたしもその中のひとりとして、何回も立ち、歩きましたが、その間中、拘束される自分を想像して、正直大丈夫かな、と思ったこともありました。

活動がもっと目立つと、あからさまな逮捕や勾留、もしくは国外追放などに追い込まれます。

99%デモもやはり、ありとあらゆる方面から、執拗な妨害を受け、ずいぶんと静まってしまいました。

同じ同朋を思い、勇気を振り絞り、自分の生活に多少の支障が出るのをものともせずに立ち上がった人々を、

『過激派団体』『カルト団体』などと呼び、行動と意思を妨害する悪党らに、では誰が立ち向かえるのか?

それは……助けてもらうべき、窮地に立たされ、困り果て、疲れ果てているあなた方の、助けを求める強い願いです。

私たちを助けようとする人々を救おう!

そうやって、助けが必要な人たちと、助けようとする人たちが、互いに気持ちを強くして、手をしっかりとつなぎ合う。

それが、以下のような、とんでもない文面を、大学の門に掲げるような愚行を繰り返す悪党らに、立ち向かえる力になると思います。


↓以下、福島大学の門近くに設置された看板の写真。



過激派団体・カルト団体、悪徳商法等に注意!

過激派団体・カルト団体、悪徳商法などは、ほんとうの姿を隠して、すでに皆さんの身辺に迫っています。

「反原発」などの主張を掲げた過激派団体の組織への取り込みに注意してください。
(安易に住所・氏名・電話番号・メールアドレス等の個人情報を教えたり、書いたりしないよう、各自で十分注意してください)

東日本大震災の被災地支援、原発問題の勉強会などと装う勧誘にも注意が必要です。

●戸別訪問による勧誘には、注意してください。
(大学が学生の住所等を他者に教えることはありません)

学外者による、合宿・講演・勉強会・施設見学の誘い、臓器(?)のモニター依頼、新入生歓迎会・学内外での集会などに注意してください。




福島県では、こんなふうに、家畜人の囲い込みが、正しく当然の行為として行われているのですね。

こんな文面の看板やリーフレットが、福島県中のあちこちに、立てられ、配られているのですね。

助けませんか?

同じ国の民として、なんとかしようと思いませんか?
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする