ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

この、日経と産経の社説を書く者&載せる者の、杜撰さ、無責任さ、狡猾さを見よ!

2013年10月09日 | 日本とわたし
前々からね、トンデモなことをよう書いてる新聞(特に産経)やと思てましたよ。
けども、社説を書いてる人、誰か知りませんけど、報道機関としてあってはならない杜撰さと、
こんなふうに、何回非難を受けても全くおかまいなし。
これからもずうっと、アホなことを続けていくんでしょうよ。

柏崎原発再稼働―日経・産経の事実誤認とお粗末な事後対応

楊井 人文/日本報道検証機構代表・弁護士
2013年10月9日

日経と産経が、社説で、誤解に基づき泉田知事を批判

先月下旬、新潟県の泉田裕彦知事が、東京電力柏崎刈羽原発の安全審査申請を、「条件」付きで承認した。
この泉田知事が求めた「条件」に対し、日本経済新聞と産経新聞が、立て続けに、社説で批判したが、
いずれも、「条件」の中身について、事実誤認があった
だが、両紙の事後対応は、読者に与えた誤解を払拭するには、あまりにお粗末なものだった。
明確な訂正はせず、非常に目立たない形で、県側のコメントを載せて、お仕舞いにしたのである。


まずは、経緯を簡単に振り返っておきたい(詳細は【注意報】柏崎原発再稼働 社説で知事の「条件」を誤認も参照)。

9月26日、新潟県の泉田裕彦知事が、柏崎刈羽原発に関する安全審査申請を、「条件付きで承認した」と発表し、
翌日、東電が、原子力規制委員会に申請。
これを受け、日経新聞が、28日付社説で、同原発の再稼働問題を取り上げた。
「再稼働には、地元の理解と協力が大前提」とする一方で、
「泉田知事が東電に求めた申請の条件には、疑問が残る点がある」と指摘。
「重大事故が起きたとき、放射性物質を外部に放出するフィルター付き排気(ベント)の実施に、県の事前了解が必要としたことだ。
重大事故への対応は、一刻を争うだけに、それで迅速かつ適切な初動ができるのか」と、
泉田知事が付けた「条件」を批判した。

産経新聞も、30日付社説「主張」で、
「泉田氏は、申請容認にあたり、原発事故時に放射性物質の放出を抑える、『フィルター付き排気装置』を使用するさいには、事前に地元了解を取り付けることを条件にした」と指摘。
その上で、
「この条件は、問題だ。
一刻を争う緊急時の安全対策で、運用に法的根拠のない、地元独自の煩雑な手続きを課すことになるからである。
早急に見直さなければならない」と批判した。



主張:柏崎原発申請 再稼働へ迅速審査求める(MSN産経ニュース 2013/9/30 03:16。9月30日付朝刊2面に同記事)

いずれの社説も、「一刻を争う」事故での、事前了解を求める不合理性を批判しているから、
事故時に、フィルター付きベントを実施する場合にも、県の了解を得ることを、泉田知事が求めた「条件」だと認識して、論じたとみられる。

しかし、知事が求めたのは、フィルター付きベント設備の運用開始前に、県の事前了解を得ることであった。
「条件付き承認」を表明した文書は、発表当日に、県のホームページにも公開されているが、
事故発生時のベント実施に際して、事前了解を求めるとは、どこにも書かれていない

おそらく、再稼働に積極的な論説委員諸氏が、再稼働に厳しい姿勢で臨んでいた泉田知事を批判しようとして、
「条件」の中身を早とちりした
のではないか。

しかも、あろうことか、産経の社説が掲載されたのは、新潟県が、日経社説の間違いについてコメントを発表してから、2日後だった。
産経は、昨年7月にも、自社の記事の誤りが判明した翌日、コラムで同じ誤りを繰り返し、「おわび」を掲載したことがある(【注意報】東京11区が陸自の庁舎立入り拒否は誤報参照)。
報道機関として、あってはならない杜撰さである。

条件付き承認に伴う知事コメント(付:条件付き承認の文書)(新潟県 2013/9/26)
平成25年9月28日付 日本経済新聞2面社説について(新潟県 2013/9/28)
平成25年9月30日付け 産経新聞2面「主張」について(新潟県 2013/9/30)


新潟県の「修正」要求に対する、両紙のお粗末な対応

では、両紙の、その後の対応はどうだったか。
通常、主要紙は、訂正記事や事実上修正する続報を、間違いのあった記事と同種の、紙面に載せる慣例となっている。
社会面なら社会面、経済面なら経済面、という具合に。

産経は、社説掲載翌日の10月1日付朝刊で、事実誤認を指摘した新潟県のコメントを、掲載した。



だが、社説が掲載される2面ではなく、社会面(24面)のベタ記事だった。
しかも、「事故時の了解を求めたのではない」という、一体なんの記事なのか見当がつかないような見出しをつけ
産経の社説に対するコメントであることにも、言及はなかった
いまも、社説はニュースサイト上では、何ら訂正もなく、公開されたままだ。


日経はどうだったか。
社説掲載から1週間後の、10月4日付朝刊に、泉田知事のインタビュー記事を掲載していた。



これも掲載されたのは、社説と同じ2面ではなく、経済面の5面の中段あたり。
囲み記事で、メインの見出しは、「泉田知事 再稼働なお慎重」で、サブの見出しは「排気装置『運用、了解後に』」だった。
やはり、自社の社説への言及は、全くなかった。
記事の最後の方で、
事故が起きた時の個別の対応に、県の事前了解を得るよう求めたものではない。
装置の運用開始前に、避難計画と整合性を取るよう求めたものだ
」という、泉田知事のコメントを載せることで、「修正」したつもりなのだろう。
だが、単独インタビューにしては小さく、反論の扱いも中途半端
この記事を一見して、1週間前の社説を「修正」した記事だった、と気付いた読者は、ほとんどいないのではないか。

実は、訂正記事を載せる代わりに、訂正を求めたり、反論している当事者のインタビューを載せる手法は、メディアが時々用いる手法である。
最近では、産経新聞が、この手法を使ったことがある(→【注意報】内閣人事局構想「縮小」 担当相インタビューで訂正か参照)。
隅っこに、目立たなく掲載される訂正記事とは異なり、ある程度のスペースを割いて、当事者に反論の機会を与えるものであるから、
これはこれで、一つの注目すべき手法ではある。
ただ、外形上、単なるインタビュー記事のように装うのはいただけない。
せっかく載せるなら、特定の報道への反論であることが、読者に分かるようにすべきだろう。

日経の4日付インタビュー記事も、この手法を使ったことは、ほぼ間違いない。
記事には、泉田知事が、「日本経済新聞記者と会い」と書かれている。
普通の取材なら「●●新聞の取材に応じ」と表記される。
この微妙な違いから、通常の取材でないと、読者が気付くだろうか。
インタビューの詳細は、電子版にのみ掲載された。
それによると、インタビューは久保田啓介・編集委員(筆者注:本来、社説の責任を負うのは論説委員)と、大久保潤・新潟支局長によって行われ、
最初に、問題の社説に、反論する機会を提供するための質問が、用意されていた。
だが、先ほど見たように、知事の反論部分は、見出しやリードには取らず、記事の最後に押しやられていた
以下、冒頭の質問と回答のみ、引用しておく。

――東電が、柏崎刈羽原発の安全審査を、原子力規制委員会に申請した際、
新潟県は、重大事故の発生時に使う、フィルター付きベント(排気)装置の使用をめぐり、条件を付けました。
その条件を、詳しく説明してください。

泉田知事:
あくまで、設備の運用開始前に、自治体の了解を取ってほしいということだ。
事故が発生した直後、緊急時のベントについて、自治体の了解が必要である、と求めたわけではない。
福島第1原発の事故は、1号機の爆発が、全電源喪失から短い時間で起きてしまったことにある。
事故直後の早い段階でベントして、低圧注水できていれば、本当に24時間で爆発したのか、という問題意識を持っている。
住民の避難について、確認が取れないなかで、早い段階で、ベントの決断をしていなければならなかったかもしれない。
ベントを難しくした側面が何かという点を、検証しなければならない。

(柏崎刈羽原発で東電がベントすると)県の試算では、住民が被曝(ひばく)する可能性があり、被曝量は、安全基準を超える。
住民の安全・健康を守るという観点で、避難計画との整合性を取る前に、運用開始しないでくれという条件を、東電に付けた。



このインタビューの、詳細な一問一答は、紙面に載せず
読者が圧倒的に少なく、いずれは閲覧できなくなる、有料の電子版記事にしか掲載されていない
これを、社説の隣あたりに堂々と掲載していれば、読者の信頼度と好感度は、もっと向上するであろうのに、もったいないことをしたものだと思う。

ちなみに、新潟県の修正要請に対する、見解と対応の有無、その理由の3点について、日経、産経両社に質問を送ったが、
日経からは「回答することはありません」の一言のみ、産経も「個別の記事や取材に関することについてはお答えできません」(ママ)だった。

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楊井 人文
日本報道検証機構代表・弁護士
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、産経新聞記者を経て、平成20年、弁護士登録。
弁護士法人ベリーベスト法律事務所所属。
平成24年4月、マスコミ誤報検証・報道被害救済サイト「GoHoo」を立ち上げ、同年11月、一般社団法人日本報道検証機構を設立。
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来月11月、原発メーカーを訴訟します!仲間になってください!

2013年10月09日 | 日本とわたし
世の中には、そらもう、いろんな仕事がある。
いろんなもんを作って売ってる会社がある。
最近、思うのやけど、
核兵器とか生物化学兵器とか、それからこういう原発とか、
そういうもんをせっせと作ってる人らって、
もちろん、全部の工程に関わってるわけやないから、作ってるっていうても、その一部の姿形しか見てへんのやろけど、

自分が作ったもんが、人を傷つけたり殺めたりすることがわかってるのに、
なんでそんなもんを、延々と作り続けていられるんやろか。

考えてほしいなあ。
子どもに、自分が作ってるもんを、胸張って教えられるもんを作ってほしいなあ。
そういう人がひとり、またひとりと現れてきて、その会社から、あるいはその部門から、働こうという人がみるみる減ってったら、
世界はもうちょっと、マシなもんになるんとちゃうのかなあ。


福島第一原発で過酷事故を起こした原発メーカー、日立・東芝・GE(ゼネラル・エレクトリック)を提訴します。

原発メーカー訴訟

原発メーカー訴訟とは?

原発メーカー訴訟の会では、2013年11月を目標に、
福島第一の原子炉メーカー3社(日立・東芝・GE)を相手取った訴訟を、東京地裁で起こす計画です。
それが、この「原発メーカー訴訟」です。
 
2011年3月11日に発生した、福島第1原発の水素爆発を伴う巨大事故は、
かつて我々が経験したことがない規模で、放射線被害を拡大させ、世界中の人々を震撼させました。
そして現在、東京電力に対し、数多くの損害賠償請求訴訟が、提起されています。
 
しかし、自動車の排気ガスによる喘息被害に対して、運転手や所有者以上に、メーカーが賠償責任を問われるように、
原発事故被害については、電力会社だけではなく、原子炉メーカーも、当然に責任を追及されるべきです。
ところが、メーカーは、これまでほとんど、非難の対象とさえされていません
その原因は、原子力損害賠償法が、電力会社のみに責任を集中させる制度を、採用しているためです。
 
しかも、原子炉メーカーは、これをいいことに、今では、海外への輸出によって、さらなる利益拡大を図っています
責任集中制度はまさに、原子力産業保護を優先する、不合理な構造を作り出しているのです。
ここには、いかなる正義も存在しません。
私たちは、このような、極めて不合理な原子力産業保護構造の修正を迫るために、本訴訟を提起することとしました。


お知らせ

☆2013年11月11日東京地裁に提訴する予定です。



市民団体が原発メーカー提訴へ 福島原発事故巡り
【日本経済新聞】2013/9/3

東京電力福島第1原発事故の映像を見て、精神的損害を被ったとして、市民団体「原発メーカー訴訟の会」は3日までに、
原子炉を建設したメーカー3社に、損害賠償を求める訴訟を、11月に東京地裁に起こすと発表した。
東電だけに賠償責任を負わせる原子力損害賠償法は違憲。メーカーも責任を負うべきだ」と主張。
精神的損害に対する慰謝料として、1人当たり100円を請求するとしている。


*原告(サポーター)になるための「原告・サポータ申込書」と「訴訟委任状」を、統合して1枚にしました。
シンプルで分かりやすくなりました。

*A4サイズの原発メーカー訴訟ちらし<表> <裏>(両面カラー)が完成しましたので、掲載します。
とりあえず600部印刷して、日韓市民ツアーの交流会で配布し、原告・サポーター協力依頼のために使用します。
ツアー終了後に大量印刷の予定です。
ちらしに対してご意見・ご要望があれば、メールでお知らせ下さい。


よし、サポーターになって、この極めて不合理で理不尽な、原子力産業保護構造を修正すべく、一緒に力を合わせよう!と思われるみなさん、

『原発メーカー訴訟の原告団&サポーター』の一員になりまっしょい!


方法はこちら

原告団&サポーター募集中!

原告団またはサポーターになって、原発メーカー訴訟にご協力してくださる方を募集しています。
よろしくお願いします。
上の緑色の文字(原告団&サポーター募集中!)をクリックしてください。
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ウソとゴマカシの宝庫、安倍政権には、「専用の辞典」が必要!」by 斎藤美奈子氏

2013年10月09日 | 日本とわたし


政治家の言葉はもともと、ウソとゴマカシの宝庫だったが、
安倍政権が打ち出す日本語の数々を見ていると、
この政権専用の『辞典』が必要なのでは、と思えてくる。

福島の汚染水を指して首相が述べた「コントロールされている」は事実上「制御不可能」の意味だった。
「世界一ビジネスのしやすい環境」とは「労働者と消費者を世界一、食い物にしやすい環境」に思えるし、
成長戦略の一環と称する「女性が輝く未来」も「女性を使い倒す未来」といったほうがわかりやすい。

「雇用特区」には「解雇特区」という別称が与えられたが、「特区」というのがインチキくさい。
法律が及ばない無法地帯のこと?
山口二郎さんは「番外地」と呼べ、と提唱していた。
その伝でいけば「雇用特区=クビ切り番外地」ですかね。

この種の辞典の先駆者は、ビアス『悪魔の辞典』である。
百年くらい前の本だが、いま読むと妙に身にしみる。
日本語版のトップは「愛国者」で「部分の利害のほうが全体のそれよりも大事だと考えているらしい人。政治家に手もなくだまされるお人よし」。
「平和」は「国際関係において、二つの戦争の時期の間に介在するだまし合いの時期」
(西川正身訳・岩波文庫)である。

「積極的平和主義」は何だろう。
積極的に平和を放棄する主義?
それとも追従的覇権主義?

斎藤美奈子(文芸評論家)
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『秘密保全法』概要に対する短期間のパブコメに寄せられた9万件の意見結果報告が…え?これっぽっち?

2013年10月09日 | 日本とわたし
前回、これが、政府主催の〝パブコメ〟の正体!ど~ん!の記事を書くきっかけとなった、Aプロジェクトさんの連続ツィート。

それは、『秘密保全法(特別秘密保護法案)』の概要に対するパブリックコメントについての疑問を、政府のパブコメ担当者に電話で問い合わせた時のやり取りを、端的にまとめてくださったものやった。

今回のはその続き。
コメントをした時に出てくる受付番号についての質問に、
頭8桁は受付した日付であるが、その後の数字の羅列については規則性はない、と答えたe-gov.(イーガヴ・総務省ではなく、業務の委託を受けた民間の会社)の担当者。
数字をランダムに作成して割り当てていると答えている。

その、意味不明の答に対し、さらに辛抱強く、数日を費やして、説明を求めた過程のまとめの報告の続きを、ここに転載させてもらう。
 
↓以下、転載はじめ

秘密保全法 パブコメ数を政府に問い合わせたまとめ

念のため、前回の報告の、最後の方から。

《内閣官房内閣情報調査室 03-5253-2111》担当:K氏

Q:
昨日言われていた、パブコメの【重複】とはどういったものを指すのか教えて下さい。

A:
コメントを精査する作業のためプリントアウトした場合に、同じものがプリントアウトされていた場合を【重複】として排除する。

Q:
1人につき1コメントに限る、という記載は無かったし、今回のパブコメは住所や氏名の記載は任意事項だった。なので同一人物の特定は出来ないと思われるが、同じ送信元から送られたものは【重複】になるのか?

A:
ならない。同じ送信元から何件送られても全てカウントしている。

Q:
同じ送信元で、同じ文章の場合は【重複】になるのか?

A:
ならない。何度同じものを送られても、カウントしている。例え送信時刻まで全く同じであったとしても、二つメールボックスに届いていれば、それを二つとカウントする。
重複として削除するのは、あくまでも作業過程に起こりうるプリントアウトのダブリのみ。

Q:
???
殆どの国民はその仕組みを知らないと思うが、そんなことであれば、例えば強硬に賛成なり反対なりを思う人物が、何十何百とコメントを送り続けた場合でも、正規のカウントになってしまうのでは?

A:
そうなります。

Q:
えええ??
では、パブリックコメントなのに、ごく少数の人物の意図的な操作で世論を作ってしまうことも可能、ということになってしまうのでは?

A:
それはどうか分からないが、今のカウントの仕方はそうなっているということです。

Q:
(しばし絶句…)
そんなカウントの仕方で【パブリックコメント】とすることに、どんな意味があるのか…?
寄せられたパブコメは、全て公表してくれるのですね?

A:
9万件もあり、全ての公表はしないと思われる。一部を出すか、要約したものを出すか、それはしかるべき最善の方法をこちらで考えて公表することになる。

Q:
日本語は難しいので、法案の一部には賛成で一部には反対、というような意見もあるはず。要約で間違えることもあるのでは?
この法案は本当に重大であるので、寄せられたコメントを全て公表、という形を取って欲しい。

A:
そういうものは、賛成でも反対でもなく【どちらでもない】のカテゴリーに入る。
全てを公表、は物理的に不可能と思われる。
(問合せのやり取り、以上)


今回2日間に亘る問合せで、パブコメというものを、政府がどう扱っているのかを感じ取った気がして、戦慄した。

殆どの国民(応募者)は、律儀に、真摯に、コメントを寄せている。
なのに一方、そのカウントの仕方を知っている極少数の人物によって、パブコメの数は意図的に操作出来る、ということだったのだ。
深く考えなければならないと思う。
『反対の意見が多かったのは、何か組織的な…』という旨の、町村氏の発言に見られるように、
そのカウントの仕方を採用していることによって、政府側からすれば、如何ようにでも、言い逃れが出来ることになる。
民意を伝える、正規の有効な方法と捉えていたのだが…パブコメとは一体何ぞや…?


以下、10月4日に行った問い合わせの報告

【e-gov.(イーガブ)0570-041-041 担当T氏】

Q:
2日前に問合せた、以下の件、調査の結果をお願いします。
・パブコメの受付番号に、ランダムな数字を割り当てている理由・意図
・何件応募があるか分からないパブコメに、6桁のランダムな数字を、どうやって重複しないように作成し、割り当てているのか?


A:
この件ですが、まだ調査中でして、本日お答え出来る情報がこちらにはございません。
もう暫くお待ち頂けますでしょうか?

Q:
そうですか。
それでは、他のことをお尋ねします。
パブコメは、他にも色々な事案についてのものがありますが、他のパブコメも全て、そちらで運用されているのですか?

A:
はい、全てこちらで運用しています。

Q:
そうですか。
パブコメの種類によって、運用のシステムが異なる、というようなことはありますか?

A:
いいえ、それはありません。
パブコメの種類は色々ありますが、運用システムは全部同じになっています。
パブコメ毎に違う、ということはございません。

Q:
…ということは、受付番号の設定の方法も、他のパブコメも、皆同じ、ということですね?

A:
はい。
パブコメによって、受付番号の設定の方法を違える、ということはございません。

Q:
そうですか。
もう一つ教えて下さい。
e-gov.さんは、総務省の管轄だそうですが、総務省のどこの部署になるのですか?

A:
こちらは、総務省・行政管理局の管轄になりますが、総務省ではありません。

Q.
…ということは、イーガブさんは、総務省の業務の委託を受けた民間の会社、ということになりますか?

A:
はい、そうです。

Q:
では、そちらの会社の正式名称と、会社概要が、どこで見られるのかを教えて下さい。

A:
こちらでお教え出来る情報があるかどうか、確認して参りますので、少々お待ち下さい。
(この間、約2分)
お待たせしました。
こちらの正式名称は、【電子政府支援センター】となりますが、会社としては所属の団体の一部局になりますので、こちら単独の会社概要というのはございません。

Q:
では、その所属している母体の団体名を教えて下さい。

A:
確認して参りますので、少々お待ち下さい。
(この間、約1分)
お待たせしました。
HPには掲載がないのですが、e-gov.の所属している母体の団体名は【NTTデータ】です。

Q:
そうですか。
そうしますと、総務省の下請けで、NTTデータさんが、全てのパブコメの運用をしている、ということですか。
今、電話に出ている皆さんは、総務省の方ではないわけですね?

A:
はい。私共は、コールセンターの職員となります。

Q:
分かりました。
では、調査中の件、なるべく早くご回答下さい。
明日、明後日の土日は、お休みになってしまうのでしょうか?

A:
はい、申し訳ございません。

Q:
では、来週にまたご連絡致します。
(問合せのやり取り、以上)

予想通り、案件については、今日は回答されませんでした。
しかし、どのパブコメも同じシステムで運用されていること。
そして、パブコメを全て一括で管理運営しているのが、総務省から委託を受けた民間会社【NTTデータ】である、ということが判りました。
Tweetや、まとめを読まれた皆さんから、証拠となる受付番号の記録などが、色々寄せられていますので、今後も確認して行きたいと思っています。


【続報:パブコメの数について、検証】
昨夜、メンション頂いた件、気になったので、別件のパブコメに応募してみました。



10/5に募集を開始したものですので、もし、パブコメのそれぞれに、1番からの通し番号が付けられているとしましたら、少ない数字が付く筈です。
しかし、この番号の通り、206639 でした。
これによって、この末尾の6桁の番号は、全てのパブコメの通し番号である可能性が高い、と思われます。

そうであるならば、一体なぜ、あのように【調査】に時間をかけ、【規則性はなく、ランダムな数字を当てている】などという回答をし、
三度目の問合せでも未だに【調査中】とされてしまうのか…全くもって腑に落ちません。
内閣府からの、カウントの仕方や内訳が分からない旨の、
*メール・FAX・郵送の内訳の概算は出ていない
*同じ送付元からの同じ文章のものが、どれだけ送られてもカウントする
などの回答についての疑問も、払拭出来ません。

これは…一体どう捉えれば良いのでしょうか…。
ご見解のある方、メンションを頂けますでしょうか?

昨日、他のパブコメの受付番号の取得を、2回行った実験で、確認画像同じものを載せてしまっていたので。
これが06時04分のものです。


実験と、ご協力者の方々からの情報提供によって、

・受付番号がランダムな数字を振っている、とは考えにくい
・受付番号は、全部のパブコメの合算の通し番号である可能性が高い


と思われますので、何故【規則性はない・ランダムな数字】という回答されたのかを、今後、確認したいと思います。


【続報:10/7 パブコメの数について問合せた結果】
10/1・2・4の報告(①~55)に引続き、本日(10/7)の問合せの報告を、これから連続Tweet致します。

【e-gov.(イーガブ)0570-041-041 担当I氏】

Q:
5日前に問合せた、以下の件、調査の結果を伺いたいのですが、その時の担当のMさんをお願いできますでしょうか?

A:
少々お待ち下さい。
(この間、約1分)
…お待たせしました。
Mは、只今あいにく席を外していまして、暫く戻らないのですが。

Q:
お話し頂いたMさんに伺うのが、1番早いと思いましたが、それでは、Mさんでなくとも結構ですので、以下の件のご回答をお願い致します。

・パブコメの受付番号に、ランダムな数字を割り当てている理由と意図
・何件応募があるか分からないパブコメに、6桁のランダムな数字を、どうやって重複しないように作成し、割り当てているのか?


A:
はい。少しお待ち下さい。
(この間、約2分)
…この件ですが、まだ調査中でして、現在こちらにはお答え出来る情報がございません。
調査が済み次第、ご連絡を差し上げることになりますが…。

Q:
10/2の日にお尋ねして、もう5日経ちます。
この件、そんなに専門的でも難しい内容でも無いと思われるのですが、5日経っても回答が出ない理由を、教えて頂けますか?

A:
少々お待ち下さい。
…5日経っても回答が出ない理由につきましても、こちらには情報がございません。
そのご質問につきましても、併せて、回答が出次第、ご連絡させて頂きます。

Q:
すみません。あなたはオペレーターの方でしたね。
では、そちらにいらっしゃるスーパーバイザーの方に、お電話を代わって頂けますでしょうか?

A:
お電話代わりました。
MGと申します。

Q:
MGさんは、そちらの責任者の方で宜しいでしょうか?

A:
はい。

Q:
(いきさつを説明後)…そういうわけで、5日経っても回答が出て来ない理由を、教えて下さい。

A:
私共の当センターの役割は、すぐにご案内出来ることに関してはすぐにご案内しているのですが、
この件につきましては、10/2に受けて、担当の部局に回しているのですが、その回答がまだ、今日現在届いていない、ということになります。

Q:
その担当の部局は、何というところですか?

A:
担当部局の名前までは、お知らせ出来ません。

Q:
それは何故ですか?

A:
そちらの情報は、非公開となっております。

Q:
その情報を非公開設定とされているのは、内閣府や各省庁の指示によるのですか?

A:
いえ、そうではございません。

Q:
では、イーガブさんの社内の規定によるものなのですね?

A:
そうだと思います。

Q:
内閣府からは、イーガブさんに聞くように言われて、イーガブさんの窓口はそちら一つしかなくて、
質問の回答がいつまで経っても出ない理由(止めている部局)を聞いても、それは非公開だと言われる。
これは、どうすれば解決するのでしょうか?


A:
こちらのサポート範囲では、回答が来るのを待って、お知らせすることしか出来ませんので。
本日、またお問合せがあったことを伝えて、なるべく早急に、回答を出すようには申し伝えます。

Q:
それでは、教えて下さい。

・イーガブさんでは、受けたパブコメの件数を、パブコメ毎に把握されているのか?
・応募のあったパブコメの件数を、各省庁には、どのように報告されているのか?(トータルで何件、という数字は伝えているのか)

A:
こちらには、その質問に対する回答の情報がございませんので、そちらのご質問は、また新たなお問合せとして、担当部局の方に伝えさせて頂きます。

Q:
分かりました。
それでは、期限を切らせて下さい。
ご回答の出る見込みの日付を、教えて下さい。
でないと、いつまでも同じ、【まだ出ていない】という回答を伺うことになります。
今まで、質問に回答するのに、最長でどれ位の期間がかかったのですか?

A:
そちらについても、非公開となります。

Q:
どう考えても、そんなに時間のかかる質問とは思えません。
簡単なことではありませんか?
MGさんは個人として考えた場合、この件そうは思われませんか?

A:
私個人の見解、というのは、差し控えさせて頂いております。

Q:
何だかコントを聞いているような気がしてきました。笑
とりあえず、この後、いつお電話をしたら回答される、という日付を教えて下さい。

A:
少々お待ち下さい。
(この間、約1分)
…お待たせしました。
最初のお問合せについては、明日10/8の午後以降で、後からのお問合せについては、10/11の午後以降、ということでお願い致します。

Q:
そうですか、承知しました。
ではこの件、MGさんと直接お話しさせて頂くのが1番早いと思いますので、次回お電話しました時にも、MGさんにお願い致します。

A:
あいにく、私は、10/8 と10/11にはお休みを頂いておりまして、不在になります。
他のリーダーにも、この件は周知しておきますので、その時の担当の者がお答え出来ると思います。

Q:
……。
そうなのですか。8日と11日はご不在なのですか。
では、9日にはいらっしゃるのですね?

A:
はい、9日にはおります。

Q:
了解しました。
では、9日にかけさせて頂くかも知れませんので、宜しくお願い致します。
(10/7の問合せやり取り、以上)


電話を切った後、苦笑とため息で…脱力してしまいました。
内容は殆どありませんでしたが、答えにくい問合せには、どんな風に対応されるのか…ということがよく分かりました


【続報:10/8 パブコメの数について問合せた結果】
#秘密保全法 ( #特定秘密保護法案 )
本日、問合せました。【責任者が席を外しているので30分後に】と言われたのですが、その時間帯、自分の業務で電話することが叶わず。明日に持越しとなりました。

【続報:パブコメの数について問合せた結果】
引続き、本日10/9の問合せの結果を、今から連続Tweet致します。

【e-gov.(イーガブ)0570-041-041 担当MG氏】

Q:
10/2の問合せから、一週間回答待ちになっていた、以下の質問のご回答は出ていますでしょうか?

・パブコメの受付番号に、ランダムな数字を割り当てている理由・意図
・何件応募があるか分からないパブコメに、6桁のランダムな数字をどうやって重複しないように作成し、割り当てているのか?


A:
はい、出ていますのでお知らせ致します。
まず、パブコメの受付番号の設定方法でございますが、頭の部分は受付した日付
そして、下の10桁に関しましては、イーガブを通して提出して頂いた全てパブコメへのご意見の【通番】となっております。
以前【規則性は無い】と回答させて頂いたと思いますが、それは特段の番号体系を設けていない、という意味でして、
【ランダムな数字】という言葉はご利用者様の方から出た言葉かと。


Q:
それは承服しかねます。
私は、10/1の最初の質問の時に、【受付番号は通し番号ではないのか?】と伺っています。
それに対して、日をまたいで10/2の回答は、【通し番号などの規則性はない数字です】というものでした。

それに驚いた私が、色々お尋ねし、交わした会話の中で、【ランダムな数字を振っている】ということは、お互いの共通認識でした。
ですので、今回、回答を頂けるまでに7日を要した質問が、その日、10/2に発生したのです。
この質問の文言は、繰返し、私は確認していますし、前回の7日の問合せ時にも、確認しています。

もし、全部のパブコメの通し番号であったのであれば、10/2の日に、【通し番号などではない】という回答されたことは全く理解出来ません
一体なぜ、10/2の日に、【通し番号などではない】という回答が、M氏によってなされたのか、教えて下さい。

A:
承知しました。
それでは、そちらにつきましては、また新たなご質問事項として、担当部局の方に上げさせて頂きます。
一つ確認させて頂きたいのですが、ご利用者様は、この件に寄せられたパブコメの総数、メールやFAX、郵送などの内訳の数をお知りになりたい、ということが、内閣官房の方へのご質問だった、ということで宜しいでしょうか?

Q:
(ネットのまとめを見ている?…)
そうですね。

A:
それであれば、その数などにつきましても、HP上で結果のご報告が出ていますのは、ご存知でしょうか?

Q:
知りません。

A:
では、今、HPを開いて頂いて、このお電話の中で結果のページをお知らせしたいのですが、宜しいでしょうか。

(…ということで、HPからあれこれクリックして、パブコメの結果報告画面になり、それが、10/4に出された、というこの2ページです)



 

Q:
これだけなのですか?
寄せられたコメントの内容を、どこかで見ることは出来ないのですか?

A:
はい、結果ご報告としましては、こちらのみになっております。


…ということでした。
国民が必死に寄せた、9万を超えるコメントの、集計結果と内容の報告が、たったこれだけ……。

この後、伺いたいことが、山ほど出てきましたので、色々な会話をしながら質問を整理し、
それぞれに番号を付け、文言をお互いに確認して、電話を切りました。
それに至る細かなやり取りが、色々ありましたが省略して、整理された質問を、箇条書きで記載しておきます。
この質問の回答期限を聞いたところ、最初10/18と言われたのですが、翌日がすぐに週末になるので、10/17に変更して頂きました)

(以下、質問事項:箇条書き)

1》イーガブさんは、受けたパブコメの件数をパブコメ毎に把握しているのか?
2》応募のあったパブコメの件数を各省庁には、どのように報告しているのか?(トータルで何件という数字は伝えているのか?)
3》10/2に調査の結果としてM氏が【通し番号などではない】と答えた理由。
4》IPアドレスで送信元の確認をしているのか。
5》e-gov.の事業範囲(集計・分析などは行わず、ただ転送するだけ?)
6》パブコメのフォームを作っているのがe-gov.でない(とのこと)ならどこがシステムを作成しているのか?
担当部局は言えない、ということだが、NTTデータの中でフォームを作成しているのではないのか?外注なのか?
7》このパブコメの委託事業で国から下りる年間の事業費の額
8》全部のパブコメの通し番号である、ということだが、パブコメ毎にに通し番号を付けない理由。
9》このe-gov.への問合せ用電話番号をナビダイヤルで課金することに決めたのは、政府の指示か?それともe-gov.(NTTデータ)なのか?
10》この課金によって入る収益を収受するところはどこか?政府か?それともNTTデータなのか?


以上、10項目の質問をしてみました。どのような回答を頂けるか、10/17以降にまたご報告致します。
本日のイーガブさんの担当MGさんは、前回とは打って変わって、とても明るく気持ち良くハキハキ応対して下さったこと、追記しておきます。(了)

↑以上、転載おわり
コメント (9)
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