ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「あなたが命を守りたければ、泉田知事を応援することだ」カレイドスコープ

2013年10月05日 | 日本とわたし
ここでも何度か、泉田知事の言動についての記事を書いた。
そのいずれもこの、「あなたが命を守りたければ、泉田知事を応援することだ」ということを伝えたいからやった。

カレイドスコープのハリマオさんは、いつもわたしの言葉足らずを補うてくれはる。

どうか、どうか、この記事を読んで、泉田知事への応援をお願いします。
わたしなどには、想像もできない、相当な圧力がかかってるはずです。
それでも彼は、彼の信念を曲げず、あらゆる手段でもって果敢に攻撃しようとする。
そんな人間は、原発ムラの人間にとって、邪魔以外の何者でもない。
いったん、邪魔者と認定したが最後、徹底的に、執拗に、非常識に、その人間をつぶそうとするのが原発ムラの常。

もう二度と、まともなだけではなく、勇気があり、信念があり、知事としての職務を人道的な意味から全うしようとしている人を、
あんなクソなやつらの手で、社会的に抹消されるようなことにならんよう、

応援しよう!守ろう!とことん支えて一緒に歩もう!
もしかしたら、そういう泉田氏と、応援するわたしらを見て、次に続く人が出てきてくれるかもしれん。
そうやって、泉田2号、泉田3号と、泉田氏のような為政者が、少しずつ増えてくるかもしれん。
新潟だけやない、ひいては日本全体の市民のためにと、孤高に闘うてくれてはる人を、応援することもできんでどないする!

↓以下、転載はじめ

あなたが命を守りたければ、泉田知事を応援することだ

本当のところは、泉田知事が、東電に対して、再稼働に向けた安全審査の申請を容認したことで、
逆に、再稼働は、一歩も二歩も遠のいた、ということ。
国民は、マスメディアの、恣意的な報道を鵜呑みにして、自滅への道をひた走っている。


太平洋の“砂の上の原発”と、日本海の“豆腐の上の原発”

第一安倍内閣が発足したのが、2006年9月26日。
新潟県中越沖地震が起こったのが、2007年7月16日。

安倍は、すぐに新潟に駆けつけ、演説台の上から、
「みなさ~ん、私が来たからにはもう大丈夫ですよぉ~」と、顔を紅潮させて住民に叫んでいました。

そのときの彼は、国会で、「私は、今権力の頂点にいる」と総理就任の演説をした時より、さらに高揚していました。

この国会でのあいさつの後、7ヵ月が経ってから、新潟中越沖地震が起こったのです。

東電は、地震前から、原子炉やタービンの建屋が浮き沈みを繰り返していたことを、計測で知っていながら、報告していませんでした
そして、中越沖地震で、すべての原子炉が隆起し、5号機は最大で、11セ ンチメートルも持ち上がってしまったのです。
(「原発が傾いた!」ー柏崎刈羽原発 地盤沈下と隆起より)
このときの地盤沈下は、すさまじいものでした。

太平洋側で、もっとも危険(いや、世界でもっとも危険)と言われてきた、中部電力の浜岡原発が、“砂の上の楼閣”というなら、
この刈羽原発は、“豆腐の上の原発”というべきでしょう。
いえ、実際にそう呼ばれています。
油田地帯に、わざわざ建設したのですから。

これは、田中角栄が、総理大臣になるために、土地ころがしをやった結果です。
彼は、土建屋の社長でしたから、その危険性を知っていたはずです。
にもかかわらず、刈羽原発の土地を、転がして得た莫大な資金で、総理大臣の椅子を買ったのです。

この原発がどれほど危険なのかは、中越沖地震で地盤沈下を引き起こし、火災を発生させたことから、明らかとなりました


柏崎刈羽原発3号機の、発電用の建物の、外側にある変圧器で火災

2007年の中越沖地震では、地盤沈下したことが原因で、変圧施設で火災が起こったのですが、
このとき、東電関係者で結成されていた消防隊は、何をしたか覚えているでしょう。

私は、これを、テレビで観ていました。
東電の消防隊は、「いずれ消えるだろう」と、避難したのです。

しかし、電力会社からの広告費に縛られている、奴隷マスコミは、このとき、放射性物質が漏れていたことを、ほとんど報じませんでした

そのときのNHKは、こう報じています。

自衛消防隊の招集できず」 
NHKニュース 7月19日 18時28分

今月16日に起きた新潟県中越沖地震では、柏崎刈羽原発3号機の、発電用の建物の、外側にある変圧器で火災が起き、
消火活動に手間取ったため、火が消えるまで、2時間近くかかりました。

経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、発電所の防火マニュアルでは、休日に火災が発生した場合、
当直の職員が、あらかじめ決めてある職員を呼び出して、50人規模の「自衛消防隊」を、組織することになっています。

ところが、今回の地震の際、当直の職員は、自治体などの連絡に追われて、自衛消防隊の職員を召集できず
結果的に、少人数での消火となり、消火活動の遅れにつながった、ということです。

原子力安全・保安院では、「地震の際に、火災に対応できる体制が整っていなかったのは問題だ」として、
東京電力に対し、厳しく指導するとともに、ほかの電力会社に対しても、消火体制に問題がないか、点検するよう求めています。


つまり、消防隊の緊急招集が、マニュアル化されていたにもかかわらず、東電関係者は、「逃げた」のです。

その原因のひとつとして、同じくNHKは、このように報じています。

原発水漏れ ミスで対応遅れる
NHKニュース 7月19日 18時28分 

今回の地震で、柏崎刈羽原発6号機では、使用済み核燃料を保管するプールからあふれた水が、
本来、放射性物質がない「非管理区域」のフロアに漏れ、さらに、一般の排水といっしょに、海に流れ出ました

対応が遅れたことについて、原子力安全・保安院の担当者は、
放射性物質の分析のため、東京電力の作業員が2か所で水を採取したが、どちらで採取したものかわからなくなり、採取をやり直した」と、
分析に手間取った
ことを報告しました。



東電の大株主であるNHKは、このときも、東電擁護の報道を繰り返していました。

とにかく、「消化活動は誰かがやるだろう」と、職員たちは、「この水はどっちだっけか」とのんきに構えていたのです。

安倍晋三(当時、総理大臣)は、2006年12月の国会で、
共産党・吉井英勝議員に「(福島第一原発は)、津波で電源喪失の可能性がある」ことを指摘された際、
「全電源喪失はない」、「外部電源がなくても冷却可能」、「何も対策はしていないが安全だ」と明言しました。


そして、福島第一原発で、人類史上、最悪の事故を招いたのです。

これは、第一次安倍内閣の、閣僚たちが引き起した人災、と言わなければなりません。
この吉井議員だけでなく、原子力マフィアのIAEAでさえ、福島第一原発の危険性を、繰り返し警告していたのですから。

こうした経緯を、地元民として知っている泉田新潟県知事は、刈羽原発再稼働に反対していましたが、
突然、再稼働審査を認める、と言いだしたことから、反原発ツイッタラ―たちが、「泉田も東電側の人間だ、我々は裏切られた」とツイートし出しました。

これ以上ないほど悲しいのは、反原発ツイッタラ―自らが、結果として、新潟県民を被曝させることを、せっせとやっていることです。
彼らは、彼らの“日常活動”に、正当性を与えてくれる、次のスケープゴートを探しているのです。


泉田知事の東電・再稼働審査の容認で、逆にハードルは上げられた

新聞、テレビ、そして、なんとネット上でも、「あの泉田知事が、な、なんと、柏崎刈羽原発の再稼働申請を容認した!」といった見出しで、
泉田知事が、あたかも“心変わり”したかのような論調で、報じられています。

こうした大マスコミや、ネット上の一部の記事、さらには、反原発ツイッタラ―たちの、「泉田知事は、実は隠れ原発推進派だった!」なる印象操作に幻惑されている国民は、
死へ、一歩一歩近づいていることを、知らなければなりません。

真相は、まったく逆で、「柏崎刈羽原発の再稼働は、さらに難しくなった」というのが正しいのです。

日ごろの「反原発の主張」と整合性を取るなら、泉田知事を応援しなければならないはずの人間が、いったい、いつから、評論家を気取りなから、傍観者になってしまったのでしょう。


【泉田知事:再稼動を認めた訳ではない】条件付きで承認した泉田知事の真意・2013/09/28



この動画が削除されていた場合は、こちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=DD5_W1VjwcU

《上の動画の重要ポイントの抽出》

先週、ビデオニュース・ドットコムでは、泉田知事に、なぜ刈羽原発の再稼働に反対するのかお聞きした。

知事が反対している理由は、

1) 2004年、2007年の二回にわたって、中越沖地震があった経験から、
フィルターベントが、格納容器と一体化していないと、地震が起こって地盤がずれたとき、(ベントが破壊されるか漏れてしまって)、
フィルターを通過しないまま、放射性物質が外に出て行ってしまうので、構造的に、格納容器フィルターベントは一体化するべきだ。

2) 住民の避難計画を、フィルターベントの実施と、セットで考えなければならない。
ベントは、住民がすべて避難した後で行わなければならないので、避難計画と緻密に、マッチングさせなければならない。


避難計画は、新潟県が、今年3月に、わずか400人で、実際に計画に基づいた訓練を行ってみたところ、
周辺の道路が大渋滞して、スムーズに避難ができなかったという、実体験に基づいている。

このことは、国土交通省のホームページに出ていることですが、「原発事故に備えての訓練」とは、どこにも書かれていない。
柏崎刈羽原発は、5キロ圏だけで、約2万人が在住しているという。
それで、たった400人が避難しようとしただけで、道路は通行不可能になってしまうのだ。

これが、泉田知事が要求している、大きな2点。

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管理人の補足説明

東電は、フィルターベントの設置をしなくても安全だ、という立場で、とにかく「再稼働の一点張り」で押してきている。
それでは、避難計画さえも立たない。

参院選直前、安倍晋三や、野党の候補者すべてが、報道ステーションに出演した時、古館一郎が、
「自民党は、再稼働を進めようとしているが、原発立地の避難計画はできているのか」と質問したところ、
80%はですね、できているのでですね」と言って、安倍は、ここでも大嘘を言って、司会者と他の候補者の失笑を買った。

安倍が言っていたのは、防災計画のことで、避難計画ではない。
避難計画は、自治体に押し付けたままで、国は何もやっていないし、自民党は「それで押し切れ」と言っている

そして、自民党が、原子力規制委員会の委員長として押し込んだ田中俊一は、防災計画もなし、避難計画など影も形もないのに、
安定ヨウ素剤の自粛を言っていたが、今年の2月になってから、やっと「原発から半径5kmの住民に事前配布」すると決定。

福島第一原発事故でも分かったように、甲状腺がんや、甲状腺にのう胞や結節が出た福島県民は、もっと広い範囲で生活していた人たち。
到底、半径5kmで済むはずがないし、確たる科学的根拠もない。
つまり、この死神委員長は、原子力ムラと自民党の小間使いに過ぎず、住民を被曝から守ろうという意思などない

こうした状況で、相も変わらず、すぐにばれる嘘をつき続け、再稼働、再稼働を繰り返す安倍晋三は、
絶望的に頭が悪いだけでなく、間違いなく狂人である。

彼が、いくらオバマにラブコールを送ったところで、相手は気味悪がって、いつまでも安倍に会わないだろう。
実質、日米外交はとっくに停止したままなのに、マスコミが問題視しないのは、「金」のためである。

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泉田知事が精査したところ、
原子力規制委員会が出している最低限の基準が、十分と言えるものではないことが分かった。
さらに東電は、その規制委員会の、最低基準を守る自信がない、と言いだしてきた。



(管理人:
下の動画は、9月25日、東電社長の広瀬直己が、泉田知事に、再稼働に向けて理解を求めようとしているもの。
冒頭だけでも視聴すれば、東電が、コスト重視で、安全対策の手を抜き、このまま再稼働に突き進もうとしていることが、はっきりわかります。

広瀬直己が、泉田知事に問い詰められると、
やる気はあったが、結果としてできなかった」ことを理解してほしい、とばかり言っていることが分かります。
つまり、精神論ばかりの東電では、最低基準を守れないし、守るつもりもないことが、はっきりしているのです。
要するに、東電が、新潟県に約束しているのは、規制委員会の最低基準以下だ、ということが分かった)。



情緒論、観念論ばかりの広瀬・東電と話し合いをしていても、埒が明かないということが分かった以上、
このまま、いたずらに引き延ばすのは良くない。
東電がこんな有様では、第三者のチェックを入れるしかない、というのが、泉田知事の答え。

正確には、
「東電が、規制委員会の、最低限の安全基準を満たしてくれそうだから」審査の申請に合意したのではなく、
「東電が、最初から基準を守れない」ので、中立の第三者の機関を入れて、議論を先に進めようというもの。


今回、泉田知事が、東電が再稼働審査の申請を出すことを許可したのは、
規制委員会の審査を受けさせて、「東電自らが、自信がない」と言っている原因を、東電に自覚させよう、という意図がある。



東電が新潟県に、いかに無謀なことを要求しているのか、ということを公にして、
新潟県と東電との間で、それを共有して、はじめて議論がスタートするという考え方が、泉田知事にある。

マスコミは、「再稼働に向けて、一歩前進した」という書き方をしているが、事実は逆で、
東電のハードルを上げるために、申請を許可したということ。
再稼働は、遠のいたということ。


東電からすれば、これを利用して、銀行に対して「良い材料が出た」ということになるが、事実は正反対。

泉田知事が、東電の広瀬社長に、事故が起こったとき、実際の被曝レベルがどれくらいになるのか、試算させたところ、
年間換算で、260ミリシーベルトという答えが返ってきた。
(原発作業員の上限値が、年間100ミリシーベルト、法律で定められている基準値は、1ミリシーベルト)。

広瀬社長は、
「260ミリシーベルトというのは、原発の敷地の境界で、何も防護しない状態で立っていた場合であって、ふつうはそんなことなどありえない」と言っているが、
泉田知事は、
「実験で分かったように、たった400人の住民が、車で移動しようとしても、すぐに渋滞になってしまうのだから、車の中でじっとしていれば、これと同じ状態で被曝することになる」と主張。

泉田知事は、今の状態で、どんな避難計画を立てても、ベントは不可能。
ベントができないのであれば、福島第一原発事故と同じように、水素爆発する可能性が高い。
だから、今のままでは、東電の要求など、到底受け入れられない、と言っているに過ぎないのです。

その場合は、住民を犠牲にしても、官邸はベントの指示をするかもしれない、ということ。
それは、大量の犠牲者を出すことにつながる。

こうした中身を見てみれば、マスコミが書きたてている「再稼働に向けて前進」というのは、まったく間違った報道
マスコミと東電、自民党の官邸、政府が示し合わせて、「このまま再稼働を強行させる」シナリオが出来上がっていて、
マスコミは、それに沿って、捏造報道を展開しているとしか考えられない。

(以下、宮台氏の分析へと続く)

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(管理人)

原子力ムラが、一緒なって練り上げた『泉田知事排除のシナリオ』があるはずだ

テレビで、泉田知事と、東電・広瀬社長とのやり取り、の現場の映像を観ていた人は、
「いつまでやっても埒が明かない」、という印象を持ったことでしょう。

観察眼のある人なら、なぜ東電は、再稼働させたいのに、毎回、同じことしか言わないのか、と訝しく思っているはずです。
もちろんこれは、無知な大衆に、「東電をいじめる泉田知事」という印象を、植え付けるために他なりません。

東電は、収入より、支払う金の方が多い状態。
つまり「債務超過」状態で、2011年の時点で、事実上の破たん。
さらに、被害の全貌は明らかになっておらず、今後、新たな地震や放射能汚染水によって、
いったいどこまで被害が拡大していくのか、まったく見えない状態です。

ただ、はっきり見えていることは、柏崎刈羽原発を再稼働させないと、
事実上破たんしている東電は、今度こそ、息の根を止められる、ということです。

そうなれば、東電に資金を融資している銀行には、巨大な焦げ付きが生じます。
ブルームバーグの9月27日の記事が、再稼働問題の裏側を、自ら暴露しています。


柏崎刈羽原発の、再稼働に反対していた、地元新潟県の泉田裕彦知事が、態度を軟化させ、東電が、再稼働に向けた安全審査を申請したことで、
来期(2015年3月期)以降の収益改善に向けた道筋が、見え始めたとみている。
関係者によると、銀行側は、原発の再稼働に向けた動きが出てきたことで、東電が、来期には、黒字化する可能性が高まったとして、借り換えに応じやすくなる。



ブルームバーグは、投資家にとって、好材料が出ましたよ、だから、東電株は、引き続き持っていてくださいね、と言っているのです。

最初から、住民を被曝させても、「金、金、金」が先にありきなのです。
東電と霞が関、自民党は、経済面から、一方の泉田知事は、住民の生命を守ることから、議論に臨んでいるので、
どこまでいっても、議論が噛み合うはずがないのです。

原発を推進してきたアメリカの場合でさえ、1979年のスリーマイル島事故、1986年のチェルノブイリ事故が起こってから、
すでに完成していたショーラム原子力発電所の稼働を、住民の反対によって見合わせ、結果、廃炉になったのです。

泉田知事は、フリージャーナリスト・田中龍作氏の、
佐藤栄佐久氏(前福島県知事)の二の舞になると思ったことはないか?」という質問
に、
「ありますね。黒塗りの車にビタっとつけられた時は、気持ちが悪かった」と話しています。

過去、住民の命を守ろうと、反対してきた先達たちと同じように、泉田知事には、こうした原子力ムラの恫喝が、行われているのです。

以前から、東電・広瀬の態度は、慇懃無礼ともいうべきもので、真心の欠片も感じられないどころか、
勝ち誇ったような態度で、泉田知事に接しているのが、気になっていたのです。

最初から、東電、銀行、霞が関、自民党が、一緒なって練り上げた、泉田排除のシナリオがある、としか考えられない。

こうした国内外の報道を、そのまま鵜呑みにして、反原発ツイッタラ―たちは、「泉田も工作員」と、彼を潰すことに一生懸命なのです。

彼らは、いつもは、マスメディアの言うことは信じるな、と言いながら、
自分たちがスケープゴートを探すときだけは、メディアの捏造報道を受け入れる
のです。
そして、これまた、無知な僕くんとお嬢ちゃんツイッタラ―たちが、無責任にも拡散するのです。
彼らは、事態の深刻さを何もわかっていないどころか、原発推進側に加勢していることすら、理解できないのです。


本当の改革派を葬り去る、霞が関とムラのパターン

「邪魔者を排除するパターン」について、元経済産業相の官僚、古賀茂明氏が、8月22日放送の「そもそも総研 たまペディア」で、詳しく語っています。
その動画も、youtubeにアップされていたのですが、今は削除されています。

その手順はこうです。

有識者会議を立ち上げ、賛成派多数の中に、反対派数名を入れておく。(これが常套手段)

議論の落としどころは決まっているものの、会議で結論が出ないように誘導する。

結局、数回の会議の後、解散、持ち越しにする。(対マスコミには、真剣に協議しているかのように印象付ける)

その間、反対派は、ラジオ番組やネット放送で、世論に訴えかけ、活動を継続する。

別のグループは、反対派の身辺を探って、スキャンダルをでっち上げる。
あるいは、古賀氏の自宅だけ電気を止めたように、犯罪的行為で脅迫する。

スキャンダルによって、失望した支援者たちが離れていく。
それと並行して、あるいはその後で、何らかの罪状をでっち上げて、逮捕する。



プルサーマルに断固反対していた、福島県の前の知事、佐藤栄作久氏の冤罪事件をはじめ、こうした例は後を絶たないのです。
「マフィア」というのは、まったくそのとおりで、原子力ムラにとっての邪魔者たちは、こうして、社会的に抹殺されてきたのです。

「論理で抗えないと、人格攻撃(誹謗中傷)」をする卑劣さ――原発再稼働の最終段階」。
あいつは変人だから、言うことを聞いちゃダメ」と世論誘導するのです。

原子力ムラの金目当てに、事実でないことを捏造して、デマを流しまくっている池田某が、
今度は「わら人形法」を使って、「頭の悪い知事には理解できないのだろうか」などと、泉田知事を貶めています。
ここまでくると、完全に名誉棄損であり、もう刑事扱い相当になるでしょう。

もっとも、池田某に「頭が悪い」と言われれば、それはほめ言葉だと受け取った方が正解です。
池田某の「頭」は、悪知恵方面にだけ発揮されているのだから。

マスメディア連合の「泉田、態度豹変の謎」報道、そして、池田某のようなディスインフォーマーを使っての、名誉棄損と洗脳。
さらに、自分では何も調べず、ただ、毎日デマをまき散らしているだけの、愚かな反原発ツイッタラ―たちのデマ。

これらの総攻撃を受けているのが、泉田知事なのです。

さらに、驚いたことに、国士を気取る論客まがいが、
泉田知事に、柏崎刈羽原発再稼動を止められたら、大したものだ」などと、日和見を決め込んでいるのです。

この無定見の男は、このように書いています。
「報じられるところによれば、なお、泉田知事は、再稼動反対の態度を崩していない。
原発反対の私にとっては、心強い限りだ。
しかし、残念ながら、泉田知事は、最後は再稼動を認めることになるだろう」。

こうした訳知り顔が、原発を容認していくのです。
むしろ、彼は傍観しているのではなく、泉田知事を支援しなければならないはずです。

3.11以後、明確に「脱原発」を表明した、東海村の村上達也村長はもういません。
代わりに、先月8日に、村長に選出されたのは、対外的には、原発中立派ということになっている前副村長の山田修氏。

「残るは、泉田知事だけ料理すれば、新たな安全対策なしに、一斉に再稼働できるぞ」
と、ほくそ笑んでいる原子力ムラの、押し殺したような笑い声が、聞こえてきそうです。

泉田知事が、私たちの最後の切り札なのです。
さあ、国民はどうする。
後で泣き言は、もう言うことはできないのです。