ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「福島市も郡山市もとてもじゃないが避難させられん。将来奴らは集団訴訟とかするんやろなあ」上昌広氏

2013年10月13日 | 日本とわたし
この記事は、今年のはじめ、1月30日に発表されたものです。
当時この記事を読んで、あまりのことに、ここに載せることもできずにいました。

書かはったのは、木村知さんとおっしゃる医学博士。

まず、木村氏についての紹介を、ここに載せさせてもらいます。

木村 知(きむら とも)
有限会社『T&Jメディカル・ソリューションズ』代表取締役
AFP(日本FP協会認定) 医学博士
1968年・カナダ国オタワ生まれ。
大学病院で、一般消化器外科医として診療しつつ、クリニカルパスなど、医療現場でのクオリティマネージメントにつき研究中、
2004年、大学側の意向を受け退職。
以後、「総合臨床医」として「年中無休クリニック」を中心に、地域医療に携わるかたわら、看護師向け書籍の監修など、執筆活動を行う。
AFP認定者として、医療現場でのミクロな視点から、医療経済についても研究中。
著書に、「医者とラーメン屋-『本当に満足できる病院』の新常識」(文芸社)。

↓以下、転載はじめ

『原発事故被害地おける、医師らによる「被曝調査活動」の本質』
【T&Jメディカル・ソリューションズ】1/30/2013

福島第一原発事故により、放射能汚染された地域では、
福島県立医大、弘前大、長崎大、東大などの医師らが、住民の被曝調査活動を行っている。
医師らによる、住民に対するこうした調査活動は、一見「人道的活動」にも見えるが、
その本質を十分に見極めないと、後々、大きな禍根を遺すことにもなりかねない。

特に、東大医科学研究所が主体となって、浜通りで展開されている「活動」については、
不審な点が多く、今後、十分監視していかねばならない
、と考えている。

一昨年10月、南相馬市において、住民の被曝による危険を、いち早く注意喚起し、
南相馬市長をはじめ、他の南相馬市議が、積極的注意喚起行動をとらないなか、
孤軍奮闘されてきた、大山こういち市議と連絡をとるようになってから、
私は一層、東大による被曝調査活動に対し、疑念を抱くこととなり、
彼らの活動、言動についての矛盾点を、ことあるごとに、Twitterで発信してきた。

それらを総括して、今までの彼らの「活動」を一言で言うならば、
それは、住民を使って「低線量被曝研究」を行い、それにより住民に「安心」を与える
つまり、政府の「福島県民を避難させない政策」に、「科学的根拠(?)」を与える使命をも兼ねたもの
「医療活動」というよりも、むしろ「政治的活動」というのが、その「本質」である、と結論できる。

そもそも浜通り地域で、「実働部隊」として、この活動を行っている坪倉正治医師は
先輩の上昌広東大医科研特任教授に、南相馬行きを命じられた、医師になって未だ十年にも満たない「大学院生」であり、
放射線医学の専門家でもなければ、ましてや、被曝医療の専門家でもない

そして、この上昌広教授という人物は、数多くのメディアに度々登場する、有名な医師で、
『MRIC』という医療系メルマガの編集長もしており、私も過去、十数本の医療関係の記事を、このメルマガに投稿してきた。http://medg.jp/mt/

彼は、新聞記者、メディア関係者に顔が広く、作家の村上龍氏の『JMM』というメルマガと、このMRICも連動しており、
過去も、医療現場のさまざまな問題を、これらメディアを駆使して、広めてきた方である。

今回、こんな名も無い「単なる大学院生」が、新聞を始めとした数多くのメディアに登場し、
ややもすると、「内部被曝の専門家」のように扱われてきたのは、この上教授の得意技である、「メディア戦略」に他ならない。
坪倉医師は、言わば、上教授によって、メディアを通じ「作られた専門家」、単なる、彼の「パペット(あやつり人形)」に過ぎないと言える。

また、上教授は、政治家とも親交が多く、民主党の仙谷由人前衆議院議員鈴木寛元文部科学副大臣らとは、親密であることは、多くのひとが知るところである。

今回、彼が、南相馬を中心とした浜通りに入り込んだのは、
その仙谷由人氏から、「相馬市の立谷市長を助けてやってくれ」との依頼を、直接、発災4日目に受けたことが発端である。(仙谷由人氏は原発推進派として有名)

相馬市の立谷市長は、相馬市で病院を経営する医師。
彼は、その自分の地位と利権を、失いたくなかったのであろう、
事故直後から、「米と味噌があれば生きて行ける」などと、住民とともに「籠城」を決め込んだ市長として、有名な人物。
すぐに、立谷氏と上教授は、懇意となった。

(これは私の推測だが、当時の政府執行部は、福島市、郡山市の汚染が、甚大であることを把握していた。
しかし、彼らを避難させると、「経済的損失」は甚大
そんななか、福島市、郡山市よりも線量の低い浜通りから、多くの避難者が出てしまったら、中通りからも、多くの住民が流出してしまう。
だから、浜通りを死守せよ、という指令だったのではないか
、と思っている)

南相馬では、彼は、原町中央産婦人科医院の高橋亨平氏という、末期ガンに冒された産婦人科医と共同、
除染研究所などを設立して、住民らの手で、除染させる活動を始める。
そして、この高橋医師が、私財を投じて、精度の高いキャンベラ社のホールボディカウンターを導入、
南相馬市立病院で、内部被曝調査を開始。
このころから、坪倉医師の名前が出始め、おそらく、早野龍五教授も、このころから関わってきたようである。
(早野教授は、震災直後から、精力的にツイッターを駆使して、「安全論」を拡散してきた人物として有名。
当時の投稿はツイログでは読めるが、TLからはすでに削除している)
この高橋医師は、「子どもはセシウムに強い」などと、汚染地域での出産育児を、奨励している人物
逃げ出す医師が多いなか、留まって、診療活動を行い続けたことに対して、称賛する声は多いが、
妊婦や子どもを避難させようという行動、言動は一切なく、
いかに、子どもたちが安心して暮らせるようにするか、つまり、子どもたちが逃げ出さないよう、いかに汚染地域で暮らし続け復興させるか
を最優先に考えていた人物として、その活動については、強い違和感を覚えずにはいられない。
(過日、高橋亨平氏はご逝去された)
http://www6.ocn.ne.jp/~syunran/

話は前後するが、2011年4月、ある勉強会の後に、上教授と飲んだ際、
私に、酔っ払って言っていた言葉には、驚いた。

福島市も郡山市も、とてもじゃないが避難させられん。将来奴ら(福島県民のこと)は、集団訴訟とかするんやろなあ

福島県民のことを、「奴ら」と言った彼の口元を、思わず見返した記憶が、今も鮮明に残っている。
また、昨年4月ころ、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏から、直接聞いた話だが、
上教授は伊藤氏に、「南相馬はアブナイですよ」と、ハッキリ仰っている。
つまり上教授は、そもそも、浜通りの住民の、健康被害が発生することを予測しながら、住民避難を訴えずに活動している、ということである。
伊藤氏は、「彼は確信犯だよ」とも言っていたが、私自身のなかで、東大の「活動」に対する疑念が、「確信」に変わった瞬間であったと同時に、
かつては、むしろ懇意にしていた人物が、このような言動を、住民の知らないところで、平然と言い放っているという事実に接して、
さすがの私も、愕然とした。

また、上教授の側近医師にも、彼の主導する活動について、疑問を述べている医師もいる。
その医師の立場もあるので、名前は現時点では明かせないが、以前お会いした折に、
「上教授は、浜通りの汚染地域に、多くの若い医師や医療関係者を送り込んで、『来たれ若者』のように各所で言っているが、どう思うか」と問うたところ、
「自分も、非常に危惧している。
特に、妊娠可能な若い女性医療関係者に、汚染地域へ行かせることには強く反対なのだが、とてもじゃないが、彼に言える雰囲気ではない」と、苦渋の表情をしていた。
内部でも、このような声が上がっているという事実に、さらに驚くと同時に、問題の深刻さを、改めて感じる。


一方、東大のHPには、
「原発災害で大きな影響を受けた、福島県浜通り地方において、
住民の健康不安を解消する目的、および、低線量被ばくを含む原発災害が、人体へ及ぼす影響について調査するため、
一般健診、および、健康相談会を行う。
福島県浜通り地区の市民の方を対象に、住民の健康不安を解消する目的で、
放射線が、人体に及ぼす影響などについて、説明をする」とある。
こちらもぜひ、ご覧いただきたい。

彼らの「活動」は、あくまで、「不安を解消し安心をもたらす」ものであって、
決して、住民に、「危険を解消し安全をもたらす」ものではない
ことが、ここでもハッキリと理解できよう。
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/recovery/project_list.html


また、彼と昔から懇意の、鈴木寛元文科副大臣は、子どもの年間20mSv問題での、「戦犯」の一人であることは、皆さんご承知の通りと思う。
知人の参議院議員からの話だが、ある民主党内の会議の場で、その知人が、鈴木寛氏に、20mSvについて異論を唱えたところ、
別人のような剣幕で激昂して、恫喝されたとのことだ。
当時の民主党内でも、「子どもを避難させるべき」との声は、必ずしも少なくなかった、と聞いているが、
そのような良識派の声を、恫喝により握り潰し、今も、福島県の子どもたちに被曝を強いるという、非人道的行為を推し進めた鈴木寛元文科副大臣の責任は、
今後、厳しく追及されるべきものである。

そんな鈴木寛氏や、原発推進派の仙谷由人氏と懇意の上教授が、子どもたちに関する、避難や原発の是非を、一切述べないのは、
ある意味、納得出来ることと言えよう。

これらの人脈を見ても、彼らの言う、「住民目線に立った活動」というのは、住民を守るものなどでは決してなく
それを装い、「調査研究」し、その結果をもって住民を「安心」させ、
住民を、汚染地域に縛り付けているという、誠に非人道的なものである
ことは、明白である。

さらに彼らは、福島県や福島県立医大を、徹底的に、メディアを使って攻撃することで、
「自分らこそが、住民を守る、真の医療活動をしている」と、ことあるごとにアピールしている。
確かに、発災直後からの、彼らの医療活動については、賞賛されるべきものもあるが、
医療活動をしながらも、本来、医師として一番行わねばならない、住民を避難させ、住民に被曝回避させるといった行動、活動、言動を
「除染」のほかには一切行ってこなかったことは、医師として、到底許されるべきものではない

最近の坪倉医師、上教授らの、決まり文句は、
地元住民の家庭菜園、未検査食材の摂食が、高い内部被曝の原因であり、継続的な検査が必要。
汚染食材を食べなければ、内部被曝は減少している。
現在の内部被曝レベルでは、健康被曝は起きると考えられないが、油断は禁物

だ。
いかがであろうか、これぞいわゆる、「東大話法」ではないか。
「安心」させつつ、ちょっと注意喚起という、なかなか巧妙な「東大話法」だ。

以前、山下俊一氏の100mSv発言のことを、「やり方がヘタだ」と、亀田総合病院副院長の小松秀樹氏が、指摘していた。
小松秀樹氏は、「立ち去り型サボタージュ」の著作で有名な、医師の「論客」だが、
彼はさんざん、前述の医療系メルマガ『MRIC』で、「放射能トラウマ」という言葉をつかい、
被曝よりも「心配」のほうが、デメリットである、と主張した。
つまり、彼らの主張は
食べ物にさえ注意すれば、汚染地域でも住み続けることは可能、心配しすぎずに復興しましょう
ということなのである。

因みに、これも、私が何度も指摘してきたことだが、上教授は、南相馬市の、復興有識者会議の委員も務めている。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/kikaku/fukkousimin.jsp

この地域を、「新たな放射線医学の研究フィールドに」、などという、恐ろしい計画まで立案されているが、
以前、上教授も、ネットメディアで、
浜通りの被曝データは、世界が喉から手が出るほど貴重なものとなる。
これらを蓄積して、世界に発信する。
この地域を、廃墟にするも聖地にするも、やり方次第
」などとも論じていたことからも、
彼らの活動が、決して、住民の健康を被曝から守る活動でないことは、明白である。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/9497

そもそも、汚染地域の汚染もそのままに、復興推進に協力する立場の人間が、
住民に、居住が危険であるとの根拠になるデータなどを、示すことなど考えられない。
彼らの「活動」の本質を、一刻も早く、多くの県民、国民に気づいて欲しいと、切に願うばかりである。

坪倉医師らは、さかんに、「内部被曝は思ったほどではない、健康影響が出るとは考えにくい」と、
さも、内部被曝による健康影響に、「閾値」があるかのごとく喧伝しているが、
それに対する「科学的根拠」は、一切示すことは出来ていない。
さて、以下の問いに対して、彼らは果たして、正確に、そして誠実に、回答できるであろうか。

・南相馬市は、内部被曝より外部被曝のほうが問題となると、以前、早野教授も仰っていたが、坪倉医師らの見解は?

・汚染食材の摂取さえ気をつければいいと、メディアで発信しているが、
 それは、ホールボディカウンターの結果が、汚染食材摂取の前後で低下傾向にある、ということのみから導き出したものか。

・食品汚染や内部被曝のリスクは、セシウムだけにあらず、ということについての見解は?

・空間線量に反映されない、南相馬市に散在している、超高度汚染物質についての見解は?

・内部被曝測定を、ホールボディカウンターのみで行う理由は?
 なぜ、バイオアッセイを併用しないのか?
 ホールボディカウンター結果とバイオアッセイの結果を、突合させるつもりはないのか?

・南相馬市で捕獲された、野生猿の各臓器における汚染状況について、知っているか?

・ホールボディカウンターで、正確に測定出来ない子どもらについては、その家族を測定することで推測する…かのような言説があったが、その見解に相違ないか?

・「子どもはセシウムに強い」という医師が、南相馬市の復興に関与しているが、坪倉医師らの見解も同様か?

・上司の上教授は、「本当は南相馬市は危ない」と仰っているようだが、坪倉医師らの見解も同様か?

・浜通りで、子どもを産み育てることについて、坪倉医師らの医師としての見解は?

・よく、「このくらいの値なら、健康影響は考えられないレベル」との表現を使っているが、
 内部被曝に閾値は存在するのか、存在するなら、その数値はいかほどか?


彼らの行っている、ホールボディカウンターによる内部被曝調査の結果が、将来、住民に、何らかの健康被害が生じた場合に、
内部被曝は少ない」ゆえに、「被曝と健康被害に因果関係なしという根拠に使われてしまうことが、非常に危惧される


彼らの活動、言動に疑問を感ずる医師、市民らが、これら事実を多くの方々と共有し、
彼らの活動について、多くの問題提起をし、多くの意見を発信していくことが、今後、早急に必要と感じている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

支援するべき人々の意見も願いも、最初から受け入れる意思などなかった、クソったれ復興庁!ど~ん!

2013年10月13日 | 日本とわたし
このニュースを記事にしようと思っていたまま、体調を崩した。

その間に、ちゃっちゃと閣議決定されてしもた、問題点ありまくりのまんまの『子ども・被災者支援法』

よっぽど国は、子どもも被災者も支援したくないらしい。
そんなことよりオリンピック!
そんなことより原発販売!
そんなことよりTPP!
そんなことよりそんなことよりの連続である。

子どもや被災して困窮している人々を、まともに救おうとしない、できたら棚上げして放っときたい政府など、
政府と呼べる代物ではなく、その関係者らは、人間と呼べる生き物でもない。

これをこのままに、勝手に通させたままにさせておくものか。
そんなことしたら、棄民を許すことになる。
棄てられてみなければ、棄てられるということを本当に理解できんかもしれんけど、
本当に理解できんでも、その身になって想像することぐらいできるやろ。

こんなん、支援法と言わん。
あんなやつらの閣議決定なんか、撤回や!

↓以下、転載はじめ

被災者訴え届かず 対象地域限定・県外避難の補助除外
【東京新聞】2013年10月10日

東京電力福島第一原発事故を受けた「子ども・被災者支援法」で、復興庁が示した、基本方針案の修正案の概要が9日、判明した。
11日に、閣議決定される見通し。
修正後も、支援対象地域は、福島県東部に限定され、被災者らが求めてきた中身になっていない。
被災者らは同日、「問題点が多い」として、見直しを求める要望書を、復興庁に提出した。
 
支援法は、放射線量が、一定基準を上回る地域の住民を、支援対象にすると規定。
被災者らは、一般人の被ばく限度である、年間1ミリシーベルトの放射線量を、基準にするよう求めてきたが、
方針案は、対象を、福島県東部の計33市町村に限り、基準の線量は示さなかった
それ以外の高線量地域は、「準対象地域」として、一部の施策の対象にするとしていた。
 
修正案でも、対象地域の決め方は、変わっていない。
準対象地域で行う施策に、除染事業も含まれることが明記されたが、既に実施ずみ。
県外避難者が求める住宅補助は、含まれていない。

 
準対象地域の健康管理調査について、「適切に支援する」と文言は加わったが、被災者が求めてきた、県外でも、必要な医療や健診を受ける仕組みには、言及がない
 
新たに加わった中身としては、合同面接会など、避難先での就職支援や、基本方針の見直しにあたって、被災者を支援する民間団体と連携すること、などにとどまっている。
 
基本方針の策定は、法律上、当事者の意見を聞くことが要件

被災者らは、全国で公聴会を開くことや、常設の協議機関の設置を求めてきたが、
復興庁は、9月に、福島市と東京・江東区でそれぞれ1回平日に説明会を開いただけだった。
 
国民の意見を聞く、パブリックコメントは実施したが、「取りまとめ中」として、結果はまだ公表していない。
 
復興庁の説明などによると、パブリックコメントには、約4900件の意見が寄せられ、そのうち「数十」は、自治体からだった。
 
支援対象地域に関する意見が、一番多く、千葉県野田、我孫子市などは、年間放射線量が1ミリシーベルトを超えるところは、すべて支援対象地域に指定するべきだと要望。
栃木県も、県境にとらわれず、福島県と同等の支援を求めていた。


◆支援法基本方針案
 
「復興庁は、急いで閣議決定したがっているが、私たちが望んでいることとは違う」。
9日、復興庁に要望書を提出した被災者ら、は記者会見を開き、意見を聞かない国の姿勢を批判した。
 
昨年6月に、子ども・被災者支援法が成立してから丸1年は、どんなに求めても、基本方針を策定するという情報はなく、動きも見えなかった
被災者の一人は、「目の前を、ものすごいスピードで通り過ぎようとしている」と、違和感を表現した。
 
放射性物質は広く拡散し、健康影響も十分解明されていない。
だからこそ、支援対象地域について、「年間1ミリシーベルト」の基準にこだわったが、自治体で線引きする、従来の考え方は覆らない

福島県に隣接する、宮城県丸森町の太田茂樹さん(44)は、
影響が分からないからこそ、健康調査で確かめながら暮らしたい。福島に限らず、健康調査をしてほしいと訴えてきたのに」。
 
郡山市から静岡県内に自主避難した、長谷川克己さんは、
パブリックコメントの結果が公表されず、何の説明もない段階で閣議決定をするのは、私たちの市民感覚からすると、ルール違反。
私たちの意見を聞く場を持つのが、普通ではないか
」と疑問を投げかけた。
 
南相馬市から横浜市へ避難する、村田弘さん(70)は、
「事故後たまらない気持ちで過ごし、支援法を、唯一のともしびのように感じていた。法律の原点に返るべきだ」と訴えた。
 
要望書は、福島県内外に住む、被災者434人の連名。
支援対象地域の拡大や、避難希望者への生活支援、福島県以外での健診や医療の提供を、あらためて求めた。

↑以上、転載おわり

で、閣議決定されてしまって……、

↓以下、転載はじめ

「骨抜き基本方針」閣議決定~被災者の声聞かず
OurPlanet-TV



政府は11日、東京電力福島第一原発事故を受けて去年成立した、「子ども・被災者支援法」の基本方針を、閣議決定した。
約5000ものパブリックコメントを反映せず、ほぼ修正のないままの内容となり、怒りの声が上がっている。
 
この基本方針をめぐっては、被災者らは、復興庁が方針案を示した8月末以降、
「自分たちが求めてきた内容と、全く異なる」として、撤回を要求。
特に、法に規定されている、被災者の声を吸い上げる仕組みが不十分で、公聴会が実施されていないことや、
支援対象を、「放射線量」との基準値を定めているのにも関わらず、福島県東部の33市町村に限定したことを、強く批判してきた。
 
午前8時30分、閣議が行われる首相官邸前には、福島県の住民や、県外へ避難した被災者、千葉県から来た人など、約30人が集まり、
「骨抜きの基本方針だ」「被災者の声を聞け」と、抗議の声が上がった。
福島県郡山市からかけつけた人見やよいさんは、
「政府が、パブリックコメントを読んでいたら、こんな基本方針は出てくるはずがない。政府は被災者を無視して、軽視している」と、涙声で訴えた。
 
また、ホットスポットが点在する、千葉県流山市の市議会議員阿部治正さんは、支援対象地域を、福島県内のみとする点を批判。
「国は、被災者の分断に配慮して、工夫をしたと言っているが、これまで以上の分断を生み出した。
放射能は、福島県外にも流れている。
東北や、関東のホットスポットに住んでいる小さな子どもを抱えた親たちは、悩みに悩んでいる。
それに答えない基本方針は、認めることはできない」と、抗議の声を上げた。
 
パブリックコメントは完全無視?~公表も閣議決定後

今回、5000件近いパブリックコメントが寄せられた、「子ども・被災者支援法」の基本方針案。
政府は、そのパブリックコメントを、どう吸い上げたのか、疑いの声が強まっている。
支援法では、基本方針を策定する際に、被災者の意見を反映することがうたわれている。
 
復興庁によると、パブリックコメントで一番多かった意見は、公聴会開催など、被災者の意見の反映をさせること
そして、支援対象地域の見直しだ。
しかし、どれひとつ反映させることなく、今日の閣議決定となった。
しかも、公表は、閣議決定後
政府に対する被災者の不信感は、これまで以上に高まっている。
 
復興庁が、閣議決定後にようやく公表した、パブリック・コメントに対する「見解」では、
支援対象地域を、年間1ミリシーベルト以上の地域に指定せよと求める意見に対し、
「1ミリシーベル ト」について、「この水準は、健康に関す る「安全」と「危険」の境界を示す線量」ではないと明言し、
市民の思いを、最初から受け入れる意思がなかったことが、明らかとなった。





「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針」(案)
に対するパブリックコメント結果の公表について


「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針(案)」に対する意見募集で寄せられた主な意見に対する政府の見解

被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針

子ども被災者支援法基本方針概要

「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針」 に関する施策とりまとめ

↑以上、転載おわり


というわけやけど、このまま済ませることなどできんでしょ?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の休日

2013年10月13日 | ひとりごと
畑に突如、勝手に生えてきてくれた水菜さん。とうとう最後の収穫。
ぎょうさん楽しませてもらいました。ほんまにありがとう。


さて、こちらは落ち葉の季節を迎え、やっといつもの秋らしい日が続いてる。


猫と落ち葉道。


けども、秋の日射しは意外に強い。


ジャンクやけど、好きなカエルとトンボ。


こちらに引っ越してきてからずっと、持つとユラユラして不評やった手すりが、


やっと旦那が直してくれた……とりあえず急場凌ぎ……全然急場とちゃうのやけど……針金巻いてマジックペンで黒塗り。


ほうきに乗ってどっかへ飛んで行きたい気分な猫。


移し替えたまんま放っといた菊。






なぜかどんどん元気になってきたバジルと。


空がひゅーんと高い。


枯れ色も好き。


いつも食べてみたい、と思う紫の実。


ムクゲもまた来年。


カエデ爺さんのこぶ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする