ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国『オバマケアの邪魔すんな共和党!』事情

2013年10月02日 | 米国○○事情
【米国危機】
米上院、下院暫定予算案を否決!
政府機関の職員80万人一時帰休へ!
401カ所が閉鎖確定!
自由の女神なども閉鎖!


私は、10月1日に、下院暫定予算案が可決されて、今回の騒ぎが収まると見ていましたが、予想が外れてしまいました。

米上院は30日、下院の暫定予算案を、54対46で否決。
これに伴い、予算の確保が出来なくなったことから、米国の政府機関施設閉鎖が確定となり、
職員80万人が、一時的な臨時休暇に入る、とのことです。
現時点で閉鎖が決まっている施設は、全米401カ所の国立公園や博物館などで、
その中には、有名な、「自由の女神」なども含まれています。


☆米上院、オバマケア1年延期など盛り込んだ、下院暫定予算案を否決
URL http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE98T02O20130930

引用:[ワシントン 30日 ロイター]

米上院は30日、医療保険改革(オバマケア)の1年延期と、医療機器税撤廃を盛り込んだ下院の暫定予算案を、54対46で否決した。

上院は、オバマケアに関する箇所を修正し、11月15日までの政府資金を手当てする暫定予算案を、下院に送り返したが、
共和党指導部の側近によると、同党は、オバマケアの1年延期を、暫定予算案に盛り込む方針を崩していない。

与野党は、依然として、政府機関閉鎖が避けられない状況に陥っていることについて、互いを非難している。

共和党のサルモン下院議員(アリゾナ州)は、MSNBCの「モーニング・ジョー」で、
オバマ大統領は、議会にも指導部にも、全く関わろうとしていないと厳しく批判し、
大統領は、ベイナー下院議長に、1週間以上連絡をとっていない、と述べた。
同氏は、共和党議員は、オバマケアの執行停止をあきらめない、と言明した。
(引用終了)

☆米国:政府機関の職員80万人、一時帰休へ…401カ所閉鎖
URL http://mainichi.jp/select/news/20131002k0000m030121000c.html

引用:【ワシントン平地修】
米政府は1日、10月からの新会計年度予算の不成立に伴い、一部の米連邦政府機関の閉鎖を始めた。
閉鎖は、1996年以来17年ぶりで、80万人を超える政府職員が、同日中に、一時帰休(レイオフ)を命じられる見込み。
与野党間に、予算成立に向けた歩み寄りは依然みられず、いつ閉鎖が解除されるかは、不透明な状況だ。

1日朝(日本時間同日夜)から閉鎖されたのは、全米の401カ所の国立公園や博物館などで、
ニューヨークの「自由の女神」など、著名な観光施設も含まれる。
退役軍人向けの相談業務や、税の監査、米国立衛生研究所(NIH)の新規患者受け入れなども、休止した。

米行政管理予算局(OMB)によると、各政府機関は、1日の午前中に、一部職員が登庁し、
4時間以内に、書類整理や備品の返還、業務停止の通知作業などを行う。
一方、国境警備や、海外の軍事活動、空港での航空管制業務や社会保障給付は、通常通り継続している。

国防総省は、文民職員の約半数に当たる、約40万人を一時帰休とするほか、
米航空宇宙局(NASA)や、米環境保護局(EPA)は、職員の9割以上が対象となる。
(引用終了)


問題なのはこれからです。
現時点では、多少ながら、米国政府は現金を持っているため、軍や警察などの組織は維持することが出来ていますが、
このままの状態が続くと、今月中旬には、全ての資金が尽きてしまいます。

そうなると、アメリカの国家機能は、完全に沈黙状態となり、
世界中の金融市場や様々なシステム等にも、甚大な影響を与えることになるでしょう。
先進国は、どの国も借金まみれで、首が回らない状況なわけで、
アメリカの金融市場やシステムの停止は、連鎖崩壊の引き金を引いてしまう可能性があります。

一度でも引き金を引いてしまえば、後は、世界規模の、超巨大なドミノ倒しです。

9月26日に、アメリカ政府が発表した手元資金は、300億ドルで、連邦政府は、10月17日までに、借り入れ手段が尽きる見込みとなっています。
これまでにどうにかしないと、本当に今回は不味いです。

↑以上、転載おわり


というわけで、今回は本当にマズいと言われているここアメリカの東海岸の、ちっちゃい町に住んでるわけやけど、
とりあえずいつもと全く変わらん時間が流れてる。
夕飯後に1時間から2時間、ニュースとか、見たかったビデオを観るわけやけど、
ニュースはもう、ニュースキャスターとゲストの言い合いがうるそうて、すぐにチャンネルを替えてしまう。
今回のこの、システムの停止についても、銃問題とおんなじくらいうるさい。

で、うちのような極小個人事業夫婦にとっては、オバマケア(米国版国民健康保険)というのは悲願なのであって、
それをなんとしても阻止しようとしてる共和党の政治家や、ティパーティのおっさんおばはんらには、やっぱり腹が立つ。

そこでこんな写真をご紹介。

『人でなしらの議院』
税金野郎(政治家)のウソにまみれたゲーム遊びのせいで、我々は苦しめられてる!(写真は、下院共和党”House Speaker”のジョン・ボーナー氏)


『いったいあんたらは、我々の国に何をした?』硫黄島での、有名な、星条旗を立てた4人の兵士の写真をバックに。


これは、うちで今とり始めたタブロイド紙(いわゆるスポーツ新聞みたいなもん)『DAYLY NEWS』の表紙写真。
まあ、いわゆる、わたしの英語力でもこれなら読めるやろというので、ちょっとお試ししてるわけなんやけど、
この新聞、どっちかっていうと保守寄りやのに、かなり怒ってはるような……。

この2枚のうちの、上の方の写真は昨日のんで、これは今超~人気の政治ドラマ『HOUSE OF CARDS』をもじったもの。

本物はこれ↓


ケビン・スペイシー制作主演の、ネットフリックスというDVD配信会社が、ネット内のみで提供している(テレビでは観られない)ドラマで、
旦那もわたしも、ただ今思いっきりハマってる最中。
ただし、観た後必ず、「暗ぁ~……」とつぶやいてしまうほど、話の内容はおろどおどろしい。
出演者が演じる政治家やメディアや企業家が、巧みな交渉や説得、情報操作等、裏で根回しや便宜をはかったりして、
ゴリゴリと、自分たちが望む方向へと状況を変えていく……っちゅう、かなりドロドロとした人間ドラマ。

めっちゃお勧めなんで、ちょっとこれも紹介。


ほんでもって、下の方の写真は今日のんで、ずばり、なにすんねん!という怒りを、硫黄島に星条旗を立てる兵士たちの写真の上に書いた。

硫黄島では、米軍(海軍)は、上陸後5日で陥落するとふんでたのやそうで、
なのでこの旗は、上陸4日後の摺鉢山に、この4人の兵士によって立てられた。
けども、みなさんも知ってはるように、素晴らしい人格と統率力を持った栗林氏が率いる隊は、
米軍上陸後36日間も持ちこたえ、結果、米軍に、甚大な被害をもたらした。
この、星条旗を掲げる4人の兵士を撮影した写真やけれども、この4人の兵士はその後、硫黄島で悲惨な戦いを強いられ、
その後、帰国してからも、国策によって、これまた悲劇への道を歩むことになった。

そういう現実をバックに、アメリカ市民は怒ってるんやぞ!という意味がある。

あららら、なんか話がそれたようなそれてへんような……そろそろ夕飯の支度にかからにゃいかん。 

とりあえず、隣の州の病院とかにも行けるようになったり、
ほんで、医者とか病院とかを、高いお金払て買うてる保険会社から指定されんでもようなったり、
ちゅうことで、自分の家の近くの病院とかに行けるようになったり、
保険料がひと月に10万円、なんちゅうのが普通ではないようになったり、
歯とか目の治療にも、保険が利くようになったり、

……などという、日本でいた頃には当たり前やった、夢のようなすばらしい健康保険が、この国にも登場することを祈りつつ。
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米国『真夏な10月』事情

2013年10月02日 | 米国○○事情
今日も30℃近くもある、立派なインディアンサマー日和。
暑い……。

わたしら、開いてもええんやろか……焦げてしまわへんやろか……。


かあちゃん、わたしも暑い……バターになって溶けてしまう……。


てなことで、今だに夏野菜の収穫がつづく……。
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福島の子は、普通の生活を送るためだけでも大変な思いをしているのに、生きることに感謝し続けている。

2013年10月02日 | 日本とわたし
川原先生が、ご自身のフェイスブック上で発信してくださった記事と、
昨年10月に、国連人権理事会で読み上げられた、福島の子どもたちからの手紙を紹介します。

↓以下、転載はじめ

栃木県の那須といえば、原発から100kmも離れているのに、ホットスポットとして有名ですが、
そこにある中高一貫校が、放射能汚染のために廃校を決めました
一方で、もっと原発に近い双葉郡に、中高一貫校を作ろうという計画が進められています
いったい、どういうことなのでしょうか?
そんな所に、小学校を卒業したばかりの子どもたちを、本気で通わせるつもりなのでしょうか?




<栃木県の有名私立一貫校,放射線量高く廃校へ>
福島第1原発から100km離れた、栃木県那須郡那須町有名私立:那須高原海城中学・高校 (栃木県那須郡那須町大字豊原乙2944‐2)
約1km歩くと、福島県白河市という場所です。
放射能汚染のために、廃校を決めたそうです。

1時間あたり0.5μSv(1年間で4.3mSv)
芝生上では0.8μSv(1年間で7mSv)
一般人の年間許容被曝線量は、1mSv
線量低下のめどが立たず、除染をしようにも、付近には膨大な森林があり無理
運営を継続するのは困難と、2017年3月に廃校決定

-----2012年12月東京新聞より引用-----

自然豊かな那須に愛着があり,全員が今でも戻りたいと、残念がる生徒たち。
那須高原海城中学・高校海城学園が、1991年に100周年を迎えたのを機会に、
東京都新宿区の海城中学・高校の兄弟校として、96年に、栃木県那須郡那須町で開校。




福島県の伊達市も、ホットスポットで有名な場所なのですが、
教育委員会は、このような、伊達市版の放射線副読本を作成して、小中学生に配布している、ということだそうです。
その「まえがき」を読んだだけでも、内容が予想できます
間違いなく、文部科学省が作成した、放射線副読本の内容に準拠しているはずです。
それは、
①放射線はどこにでもあります
②放射線はいろいろと活用されています
③100ミリシーベルト以下の放射線を浴びても、確実にガンになるという証拠はありません

ということなのです。

こんなことを、放射線についての「正しい知識」として子どもたちに教えることが、本当の教育になるのでしょうか?




(*まうみ注)書き起こしました。

まえがき

伊達市教育委員会教育長 湯田健一

平成23年3月に発生した福島第一原子力発電所事故により、伊達市は、大きな被害を受けました。
伊達市の美しい自然環境は、放射能により汚染され、伊達市の人々の心や暮らしに深い傷を残しました。

放射性物質による汚染に対するみなさんの不安に応えるために、伊達市は、真っ先に学校の校地やプールの除染作業、
ガラスバッジによる放射線測定、ホールボディカウンタによる内部被ばくの測定など、たくさんのことに取り組んできましたが、
自主避難をしている家庭があるなど、放射線による影響は今も続いています。

このような状況の中、みなさんは、これから長い間放射線と向き合っていかなければなりません。
そのためには、放射線に対する正しい知識と理解を持ち、正しく判断し行動できるように、放射線について十分に学ぶことが大切です。

伊達市では、平成24年度から全ての小・中学校で、指導資料を活用した放射線教育の授業をしています。
しかし、伊達市のことが書いてある資料がほとんどないために、伊達市のようすが詳しく分かる資料がほしいという意見がありました。

そこで、教育委員会として、伊達市独自の資料『伊達市放射線教育副読本~放射線を正しく知ろう~』と作成しました。
この副読本は、放射線についての正しい知識をもつための内容と、放射線からどのように身を守ればようのかを、Q&A方式で記してあります。
さらに、これまで伊達市が取り組んできた放射線への対応についても記述し、放射線について、自分で調べ、学ぶことができる本になっています。
小学生には難しい内容もありますが、わかる部分を選びながら、中学生、高校生から大人になるまで、長い期間をかけて学習してほしいと思います。

副読本を作成するときには、伊達市市政アドバイザーの放射線安全フォーラム理事の多田順一郎先生と、福島県立医科大学教授の宍戸文雄先生に監修していただきました。

みなさんが授業で放射線について学ぶとき、この副読本を活用し、放射線に対する正しい知識と理解をもとに、適切に判断し行動できる力が、
みなさん一人ひとりに育まれることを強く期待し、あいさつとします。


↑以上、転載おわり


さて、わたしもこの両名の名前は、以前からよく知っている。
両名とも、川原先生が言われているように、
①放射線はどこにでもあります
②放射線はいろいろと活用されています
③100ミリシーベルト以下の放射線を浴びても、確実にガンになるという証拠はありません
という内容のメッセージを、言葉を変え、場所を変えして、発信し続けている。

例えば多田氏への、こんなQ&Aがある。

Q:
食品中の放射性セシウムは、昨年4月からより厳しい新基準となった。

多田:
新基準は、食材の半分が、その濃度の放射性セシウムを含む飲食物だけで1年間暮らせば、
体に取り込んだ放射性セシウムから、1ミリシーベルトの放射線を受けるという値。
1ミリシーベルトの内部被曝とは、放射性セシウムを6万ベクレル摂取することと等しい。
新基準の何十倍もの放射性セシウムを含む食品を、1年に何度か腹いっぱい食べたとしても、健康への影響を気にする必要はないでしょう。

Q:
基準を少しでも超えると、廃棄処分にしないといけない。もったいない

多田:
大気圏内核実験が盛んに行われていた、1960年代の日本人が食べていたものと、さして変わらない量の放射性セシウムなのですが、
安心のために、清浄な食べ物を別に求める、経済的余裕が日本にはある。
一方で、日本人が捨てている食糧の影響は、巡り巡って、世界中の最も弱い立場にいる人々の、命をつなぐための糧に及んでいるかもしれない。
私たちは、世界中で突出して、厳しい食品基準を運用していて、ときとして、その基準を下回る食品すらも拒絶する。
その倫理的な意味を、もっと真剣に考えるべきではないか。


そして、もう一方の宍戸氏は、あちこちで、『放射線と健康』などという演目で講演をしている。
その講演を聞いたある人の感想を、ここに掲載させてもらう。

『講演の冒頭に「私は放射線を長年意図的に活用してきました」との話がありました。
そうした中で、福島第一発電所の事故後の放射線量に対する認識が、まだまだ国民に説明されていない。
そうしたことから、無用な心配や風評被害が広まっている、とされました。
また、チェルノブイリ原発事故と福島原発の事故では、その規模や内容において大きな隔たりがあり、
その後の被爆関係事例の報告とは、必ずしも一致しない、等の話がありました』

これはあくまでも、わたし個人の受け止め方ではあるけれども、この両名が監修に当たっている副読本なのだから、内容はもう読まずともわかる、と思っている。


最後にもうひとつ、川原先生からの記事を載せさせてもらう。

↓以下、転載はじめ

福島県の健康管理調査検討委員会の座長である山下俊一氏は、
原発事故が起きた2011年3月、福島県の健康管理アドバイザーという立場で講演して、
「100マイクロシーベルト/hを超さなければ、まったく健康に影響を及ぼしません。心配することはありません」と言いふらしていました。
 
その山下氏が、今年3月11日、アメリカの米国放射線防護・測定審議会で講演し、
「福島県の子ども3万8000人のうち10人が甲状腺がん」と発表しています。
広く知らせて、早急に対策を立てるべき日本国内では、未発表のまま、米国では発表しているのです。

(以下は、講演で使われた資料)
<山下俊一・米国講演・小児甲状腺がんグラフ>
この「3万8000人のうち10人が小児甲状腺がん」という情報は、日本のマスコミではほとんど報道されていません。
山下氏が発表した数字は、通常の小児甲状腺がん発生率「100万人に1人か2人」の約130~260倍に相当します。
さらに心配なのが、2011年度より2012年度の方が、2次検査が必要な比率が高くなっていることです。



↑転載おわり


↓そしてこれは、今から1年程前に、国連人権理事会で読み上げられた、福島の子どもたちからの手紙。
国連の理事たちは、これらの子どもたちからの言葉を聞いて、どんな行動をとったんやろか?



2012年10月30日、ジュネーブで、福島の子どもたちの手紙が朗読された。
NGO­によって開催された、国連人権理事会における、日本に対する普遍的定期審査(UPR)を­前にした、説明会で読み上げられた。

書き起こしました。
英語は、子どもたちの手紙の原文を、もう少し補足したものになっていますが、
あえて、原文そのままを書き起こしました。

福島の子どもたちからの手紙
国連人権理事会UPR事前説明会

2012.10.30

小2の女の子
わたしは、小学校にとうこうするときは、あまり川とか気をつけていませんでした。
これからも、手あらい、うがいをがんばります。


小4の男の子
ほうしゃのうがなくなって、外であそびたいです。

小5の女の子
わざわざ、ひかくてきせんりょうの低い南半球から、魚などをしいれてくれて、ありがたいと思います。
それで私は、こんなに食べものなど、せんりょうのことをきにしてくれているので、大切にたべたいと思います。


小5の女の子
221以上のほうしゃのうの種類があること、原発の見えないところに、カビやサビがあることを学びました。
こんなじょうたいなのに、政府は……、
たくさんの人たちが、助けようとしてくれて、とてもありがたいと思います。


小6の女の子
放射能での病気は、10年後のえいきょうするので、
このことを気にするように、友達に話したり、感心(関心)をもって、気にかけていきたいと思います。


さて、福島の子どもたちがどのように考えているのか、少しお分かりいただけたでしょうか。
とても困難な状況にもかかわらず、この子たちが、生きるということに感謝しつづけていることを知り、
とても考えさせられました。
最後に、この手紙を読ませていただきます。
少し長いのですが、お聞きください。

中学一年生の女の子が書いたものです。

私は、今回の事故があって、ニュースで見たり、聞いたりして、
10年後くらいに、病気がでるかもしれないと聞いて、こわいなという気持ちはあったけど、あまり関心はありませんでした。
だけど今、私には、心配なことが3つあります。

1つ目は、将来結婚した時に、普通の人みたいに、健康に赤ちゃんが産めるのかが心配です。
私のお母さんは、外で体育をしないようにしてくれたり、食べ物もできるだけ遠くの県や国のものを買ってくれて、
気をつかってくれてるけど、少しは放射能を体内に入れているので、普通の人の体の中より、私たちの体内は、汚れていると思います。
なので、将来産まれる赤ちゃんも、傷害を持って産まれてくるかもしれないし、
運が悪ければ、子宮が傷ついて、赤ちゃんを産めないかもしれないので、今から、赤ちゃんを産めないという覚悟をしています。

2つ目は、将来、福島がどうなってしまうのかが心配です。
福島県には、大好きなお父さん、お母さんもいるし、友達もいて、おばあちゃん、おじいちゃんもいるので、
本当はみんなで遠くに避難したいけれど、できないから困っています。
私は、お母さんが、保養に出してくれるからいいけれど、私の友達のお母さんは、保養に出してくれない友達が多いので、
私自身の体も心配だけど、友達や、身の回りの大切な人々の体が心配です。
一番心配なのは、お母さんです。
私のために、無理をしてしまっているのではないかと心配です。
そして、このごろ、放射能のせいで、福島県に住んでいた人々が、数年後、病気になって死んでしまったという夢を見ました。
これが本当になるかもしれないと思ったら、夜もねむれません。
その夢が実現してほしくないと願っています。

3つ目は、政府の人々のことです。
私たちが、こんなつらい思いをしているのに、政府の人は、なにもしてくれないので、
悲しいという気持ちを通りこして、すごく怒っています。
命の保養(保証)もしてくれなくて、しかも、福島原発で作られた電気は、東京の人が使っている電力で、
福島の人々が苦しんでいるのに、知らんぷりしているのはおかしいと思います。

東京の政府の人々だけでなくて、福島の県知事や市長も、何もしてくれなくて、
こっちは被害者みたいな顔しているけれど、
あなたたちも加害者だからね、と言いたいです。

最後に、世界中の人々が、私達を心配してくれているけど、あまり原発の危険さを分かっていないと思うので、
私自身もちゃんと放射能のことを、世界中の人々に発信するとともに、
二度と同じ過ちをおかさないように、みなさんにお願いしたいです。



お聞きになりましたように、福島の子どもたちは、普通の生活を送るためだけに、大変な思いをしています。
助けてあげられないでしょうか。
お願いします。
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