新年が明けて休みも明けた月曜の今日、突然息子Tの携帯電話がにぎやかに鳴り出しました。
年末にTがお願いしていたリクルーターさん達からの連絡です。
昨日までのほほぉ~んと優雅に休みまくっていたT、一気に現実に戻されました。
明日のお昼に、お二方のリクルーターさんと、別々の場所と時間のミーティング。
旦那から、「自分を安売りしない!焦らない!これは人生ゲームの始まりなんやから」と諭されて、ちょっと落ち着いたようです。
電話を受けている時はもちろん日本語で。けれども敬語を使おうと頑張るあまり、なんだかスムーズに言葉が出てこなかったようで、電話を切った途端にぐったり。
おいおい、そんなんで日本の会社に就職しようとしてたんかいな~
明日の服、どんなんがええんやろ?
スーツかな?いや、ちょっと良い目のカジュアルでいいかな?ネクタイはどないしよ?あ、靴無いわ!
うろうろうろうろ、まるでちょっとイライラしてる動物園のクマみたいに、部屋の中を歩き回るT。
ニューヨークには、Tの学んできた技術や知識が充分に生かせる職場がかなり少ないらしく、しかもTが無視してきたJAVAというプログラミングを習得しなければ、雇ってくれる会社はほぼゼロに近いそうです。
なので、JAVAを学びながら働かせてもらえる会社を探すか、彼が学んだプログラミングが生かせる会社がいっぱいある西海岸で探すか、または、もっと冒険して、違う可能性を見つけてみるか、
旦那は意外にも、「今は焦らず、時間をかけて、もし見つからなかったら浪人してでもいいから、とにかく納得のできる所が見つかるまで探せ」と言っていて、
わたしもそれには賛成で、若い彼の、この今の1年や2年は、人生の中のほんの短い時間に過ぎないので、じっくりと時間をかけて考えて欲しいと思っています。
もちろん可能性の中には日本での暮らしもあるわけで、アメリカの東か西の海岸沿いか、はたまた極東の日本か、
いずれにせよ、これからのTの人生の、社会人としての第一歩が踏み出せる場を見つけることができたら……そしてその場で、彼が生き生きとして暮らしていけるのなら、親としてこんなに嬉しいことはありません。
今、せっせとワイシャツにアイロンをかけているT。ズボンとセーター(旦那母からもらった高級セーターだそうな)に合わせて着るから見て欲しいと言われ、
そのファッションショーの準備が整うのを待ちながらこれを書いているわたしです。
明日は人生ゲームの振り出しの日。どんなサイコロの目が出るでしょうか?
年末にTがお願いしていたリクルーターさん達からの連絡です。
昨日までのほほぉ~んと優雅に休みまくっていたT、一気に現実に戻されました。
明日のお昼に、お二方のリクルーターさんと、別々の場所と時間のミーティング。
旦那から、「自分を安売りしない!焦らない!これは人生ゲームの始まりなんやから」と諭されて、ちょっと落ち着いたようです。
電話を受けている時はもちろん日本語で。けれども敬語を使おうと頑張るあまり、なんだかスムーズに言葉が出てこなかったようで、電話を切った途端にぐったり。
おいおい、そんなんで日本の会社に就職しようとしてたんかいな~
明日の服、どんなんがええんやろ?
スーツかな?いや、ちょっと良い目のカジュアルでいいかな?ネクタイはどないしよ?あ、靴無いわ!
うろうろうろうろ、まるでちょっとイライラしてる動物園のクマみたいに、部屋の中を歩き回るT。
ニューヨークには、Tの学んできた技術や知識が充分に生かせる職場がかなり少ないらしく、しかもTが無視してきたJAVAというプログラミングを習得しなければ、雇ってくれる会社はほぼゼロに近いそうです。
なので、JAVAを学びながら働かせてもらえる会社を探すか、彼が学んだプログラミングが生かせる会社がいっぱいある西海岸で探すか、または、もっと冒険して、違う可能性を見つけてみるか、
旦那は意外にも、「今は焦らず、時間をかけて、もし見つからなかったら浪人してでもいいから、とにかく納得のできる所が見つかるまで探せ」と言っていて、
わたしもそれには賛成で、若い彼の、この今の1年や2年は、人生の中のほんの短い時間に過ぎないので、じっくりと時間をかけて考えて欲しいと思っています。
もちろん可能性の中には日本での暮らしもあるわけで、アメリカの東か西の海岸沿いか、はたまた極東の日本か、
いずれにせよ、これからのTの人生の、社会人としての第一歩が踏み出せる場を見つけることができたら……そしてその場で、彼が生き生きとして暮らしていけるのなら、親としてこんなに嬉しいことはありません。
今、せっせとワイシャツにアイロンをかけているT。ズボンとセーター(旦那母からもらった高級セーターだそうな)に合わせて着るから見て欲しいと言われ、
そのファッションショーの準備が整うのを待ちながらこれを書いているわたしです。
明日は人生ゲームの振り出しの日。どんなサイコロの目が出るでしょうか?
年末の、旦那姉一家が泊まりに来る日の直前のこと。
部屋はあるけど布団が無い!ってんで、近くのモールの中にある生活用品を安売りする店に旦那と行った。
クリスマスも終わり、年末商戦真っただ中、客もセール狙いなので迫力がある。どこもかしこも混んでいた。
分厚い目の掛け布団の値段と柄で旦那と意見が合わず、売り場をぐるぐるぐるぐる、旦那がいいというのはわたしが気に入らず、わたしがいいというのは旦那が気に入らず、お互いに疲れ果てた上に腹まで立ってきて、今回は旦那が折れて買い物成立。
キングサイズの掛け布団の下に、シングルサイズのブランケットを各々1枚ずつ使ってもらうことに決め、売り場に移動した。
セール中の売り場の惨状は、初めて見た時には目を疑うほどに驚いたけれど、今ではもうすっかり慣れた。
床に散らばる品物を足で避けて歩けるし(はじめはいちいち棚に戻したりしてたけど、量が半端じゃないので今はもうしない)、破けた袋を見ても、引きちぎられた製品を見ても、思いっきり試されまくったスプレーやクリームを見ても、ふ~んで見過ごせるようになった。
ブランケットの棚はそれほど酷くはなくて、畳んだ製品を巻いた紙の帯が外れていたりしているぐらいだったので安心した。
薄いグリーンと茶色の、同じ会社の製品を買いたかったけれど、色違いは無くて、仕方が無いので、他社の、けれども同じようなフリースの物を選んで終了。
他社のそれは、先のそれよりも2ドル安くて、ちょっと得した気分になった。
ああこれで帰れる!とばかりに、旦那とわたしはレジに向かった。
レジはどこも混んでいて、運の悪いことに、わたし達が並んだレジでは、半額だからと思ったクリスマスキャンディの値段が半額じゃなくて、それでもめているおばさんと、製品にタグがついていなくて、値段がさっぱりわからないのを持ち込んできたおじさんがいた。
アメリカのレジでは、早くて15分、遅くて45分以上待ちというのが常識なので、旦那もわたしも疲れてはいたけれど、いつものように気長に待っていた。
やっとわたし達の番になった。
細かい物を先に、それから掛け布団、そしてブランケットを2枚。
するとレジの女性は、違う会社の製品なのに、1枚のブランケットのタグのバーコードを二回読み取った。しかも、それは2ドル高い方の製品のタグだった。
慌ててわたしが、「ちょっと待って!それとこれとは会社が違うよ。だから別々に読み取って!」と言っても全くの無視。
そこでもう少し大きな声で、ゆっくりと、もう一度同じことを言った。
そしたら彼女、いや~な笑い顔を作って、「あのねえ、この製品とあの製品は全く同じなの」と言いながら、外れた紙製の帯をヒラヒラさせた。
まるでわたしが、安い方の製品についていた帯を外して、その製品に付け替えたと言わんばかりに。
確かに、安い方のブランケットに巻かれていた紙の帯は外れていて、辛うじて製品にくっついていただけの状態だった。
けれども、だからこそわたしは念入りに確認したし、同じ柄の帯の製品とも照らし合わせて、その会社の製品だとわかるまで細部を調べてもいた。
わたしはカッとなって、「違うよ。ちゃんと棚の中を確認したし、その製品とこの製品は違う会社の物だし、製造の仕方も違う」と抗議したが再び無視。
鼻で笑う彼女、わたしの後ろにズラリと並ぶ他のお客さん達、ものすごくイヤな気分になった。
さらに抗議しようとするわたしを腕で抑えて、「もういい。なに言うても仕方がない」と日本語で止める旦那に腹が立って、わたしはさっさとそこから離れた。
2ドルのお金が惜しいんじゃない。そんなの全然どうでもいい。
ただ、自分がそんな浅ましいことをした、と思われたのがすごくイヤだった。
「あんなにレジが混んでいて、これ以上他の人を待たせないようにしようと思わん?」
「レジの女性は女性で疲れ切っていて、そのために気が回らなくなっていて、けれどもまうみが怒ってることはちゃんとわかってたからそれでいいやん」
カッカと怒るわたしに旦那は言う。なにがええねん!と心の中で怒鳴りながらわたしは黙ってスタスタと早足で歩く。
自分は間違ったことをしていないのに、それをすっかり誤解された時、
なんとしてでも誤解を晴らそうと躍起になるわたしと、その時の状況と場合によっては、そのままで終わっても仕方がないと諦められる旦那。
どっちが大人かって聞かれたら、そりゃもう旦那でしょ。
帰りの車の中で、まだ思い出してはイヤな気分になってるわたしに、旦那は呆れた顔でこう言った。
「まだ忘れてへんの?」
自分が受けたイヤなことを、いつまでもくどくどと思い出しては腹を立て、ああ言えばよかった、ああしたらよかったと考えてまた腹を立てる。
3日ぐらいしたら、物理的な痛みと同じように、スウッと消えて忘れてしまってるのだけど、旦那よりは相当長い時間根に持ってしまうのは確か。
正しいとか正しくないとか、そういうのではなくて、これは多分性格の違いからきてるのだと思うけれど、
身に覚えの無い疑いをかけられたり誤解されたりした時、みなさんはどんなふうに考えたり反応したりしますか?
部屋はあるけど布団が無い!ってんで、近くのモールの中にある生活用品を安売りする店に旦那と行った。
クリスマスも終わり、年末商戦真っただ中、客もセール狙いなので迫力がある。どこもかしこも混んでいた。
分厚い目の掛け布団の値段と柄で旦那と意見が合わず、売り場をぐるぐるぐるぐる、旦那がいいというのはわたしが気に入らず、わたしがいいというのは旦那が気に入らず、お互いに疲れ果てた上に腹まで立ってきて、今回は旦那が折れて買い物成立。
キングサイズの掛け布団の下に、シングルサイズのブランケットを各々1枚ずつ使ってもらうことに決め、売り場に移動した。
セール中の売り場の惨状は、初めて見た時には目を疑うほどに驚いたけれど、今ではもうすっかり慣れた。
床に散らばる品物を足で避けて歩けるし(はじめはいちいち棚に戻したりしてたけど、量が半端じゃないので今はもうしない)、破けた袋を見ても、引きちぎられた製品を見ても、思いっきり試されまくったスプレーやクリームを見ても、ふ~んで見過ごせるようになった。
ブランケットの棚はそれほど酷くはなくて、畳んだ製品を巻いた紙の帯が外れていたりしているぐらいだったので安心した。
薄いグリーンと茶色の、同じ会社の製品を買いたかったけれど、色違いは無くて、仕方が無いので、他社の、けれども同じようなフリースの物を選んで終了。
他社のそれは、先のそれよりも2ドル安くて、ちょっと得した気分になった。
ああこれで帰れる!とばかりに、旦那とわたしはレジに向かった。
レジはどこも混んでいて、運の悪いことに、わたし達が並んだレジでは、半額だからと思ったクリスマスキャンディの値段が半額じゃなくて、それでもめているおばさんと、製品にタグがついていなくて、値段がさっぱりわからないのを持ち込んできたおじさんがいた。
アメリカのレジでは、早くて15分、遅くて45分以上待ちというのが常識なので、旦那もわたしも疲れてはいたけれど、いつものように気長に待っていた。
やっとわたし達の番になった。
細かい物を先に、それから掛け布団、そしてブランケットを2枚。
するとレジの女性は、違う会社の製品なのに、1枚のブランケットのタグのバーコードを二回読み取った。しかも、それは2ドル高い方の製品のタグだった。
慌ててわたしが、「ちょっと待って!それとこれとは会社が違うよ。だから別々に読み取って!」と言っても全くの無視。
そこでもう少し大きな声で、ゆっくりと、もう一度同じことを言った。
そしたら彼女、いや~な笑い顔を作って、「あのねえ、この製品とあの製品は全く同じなの」と言いながら、外れた紙製の帯をヒラヒラさせた。
まるでわたしが、安い方の製品についていた帯を外して、その製品に付け替えたと言わんばかりに。
確かに、安い方のブランケットに巻かれていた紙の帯は外れていて、辛うじて製品にくっついていただけの状態だった。
けれども、だからこそわたしは念入りに確認したし、同じ柄の帯の製品とも照らし合わせて、その会社の製品だとわかるまで細部を調べてもいた。
わたしはカッとなって、「違うよ。ちゃんと棚の中を確認したし、その製品とこの製品は違う会社の物だし、製造の仕方も違う」と抗議したが再び無視。
鼻で笑う彼女、わたしの後ろにズラリと並ぶ他のお客さん達、ものすごくイヤな気分になった。
さらに抗議しようとするわたしを腕で抑えて、「もういい。なに言うても仕方がない」と日本語で止める旦那に腹が立って、わたしはさっさとそこから離れた。
2ドルのお金が惜しいんじゃない。そんなの全然どうでもいい。
ただ、自分がそんな浅ましいことをした、と思われたのがすごくイヤだった。
「あんなにレジが混んでいて、これ以上他の人を待たせないようにしようと思わん?」
「レジの女性は女性で疲れ切っていて、そのために気が回らなくなっていて、けれどもまうみが怒ってることはちゃんとわかってたからそれでいいやん」
カッカと怒るわたしに旦那は言う。なにがええねん!と心の中で怒鳴りながらわたしは黙ってスタスタと早足で歩く。
自分は間違ったことをしていないのに、それをすっかり誤解された時、
なんとしてでも誤解を晴らそうと躍起になるわたしと、その時の状況と場合によっては、そのままで終わっても仕方がないと諦められる旦那。
どっちが大人かって聞かれたら、そりゃもう旦那でしょ。
帰りの車の中で、まだ思い出してはイヤな気分になってるわたしに、旦那は呆れた顔でこう言った。
「まだ忘れてへんの?」
自分が受けたイヤなことを、いつまでもくどくどと思い出しては腹を立て、ああ言えばよかった、ああしたらよかったと考えてまた腹を立てる。
3日ぐらいしたら、物理的な痛みと同じように、スウッと消えて忘れてしまってるのだけど、旦那よりは相当長い時間根に持ってしまうのは確か。
正しいとか正しくないとか、そういうのではなくて、これは多分性格の違いからきてるのだと思うけれど、
身に覚えの無い疑いをかけられたり誤解されたりした時、みなさんはどんなふうに考えたり反応したりしますか?
お恥ずかしながら、ここまで贅沢したのは、うちの家族が発足して以来初めてのことではないでしょうか?!
すき焼き、鍋に続いて、トリの今夜は生きのいい天然もののハマチの手巻き寿司!
コリアンマーケットで見つけた、とんでもなくデカくてきれいな冷凍ハマチ。お値段20ドル!
普段なら絶対に買いませんが、新鮮そのもののきれいな身の色に一目惚れ、お正月やもんな~と自分で自分に言い訳をして、カゴの中に入れてしまいました。
大人4人がもうあかん!もういらん!と悲鳴をあげるほど食べても残り、元寿司職人Kがスルスルっと巻き寿司にして、友達にあげてくる~と出かけていきました。
筑前煮はいつものレパートリーですが、同じくコリアンマーケットで買った里芋がホクホクと美味しく、たけのこもれんこんも新しかったのかコリコリシャキシャキと歯ごたえが良く、いつもよりうんと美味くできて嬉しいわたしでした。
さあ、これでお正月は終わり!
今年は丁度土日がうまいこと入り、三ヶ日をゆっくり過ごさせてもらうことができました。
アメリカはクリスマスが最重要行事なので、それが終わればもうなんにも無し。新年の1日は辛うじて休みになるけれど、2日からすべてが普通に始まります。
旦那のDNAにはそれがしみ込んでいるので、お正月三ヶ日のんびりDNA保持者のわたしとはかなりズレていて、毎年ひとりイライラし始めます。
今日はやっと、年末年始にできなかった家の掃除をしました。
まだちょっとしぶとい風邪菌が居座っているので、床の拭き掃除はまた明日。
ぼちぼちいこか~
すき焼き、鍋に続いて、トリの今夜は生きのいい天然もののハマチの手巻き寿司!
コリアンマーケットで見つけた、とんでもなくデカくてきれいな冷凍ハマチ。お値段20ドル!
普段なら絶対に買いませんが、新鮮そのもののきれいな身の色に一目惚れ、お正月やもんな~と自分で自分に言い訳をして、カゴの中に入れてしまいました。
大人4人がもうあかん!もういらん!と悲鳴をあげるほど食べても残り、元寿司職人Kがスルスルっと巻き寿司にして、友達にあげてくる~と出かけていきました。
筑前煮はいつものレパートリーですが、同じくコリアンマーケットで買った里芋がホクホクと美味しく、たけのこもれんこんも新しかったのかコリコリシャキシャキと歯ごたえが良く、いつもよりうんと美味くできて嬉しいわたしでした。
さあ、これでお正月は終わり!
今年は丁度土日がうまいこと入り、三ヶ日をゆっくり過ごさせてもらうことができました。
アメリカはクリスマスが最重要行事なので、それが終わればもうなんにも無し。新年の1日は辛うじて休みになるけれど、2日からすべてが普通に始まります。
旦那のDNAにはそれがしみ込んでいるので、お正月三ヶ日のんびりDNA保持者のわたしとはかなりズレていて、毎年ひとりイライラし始めます。
今日はやっと、年末年始にできなかった家の掃除をしました。
まだちょっとしぶとい風邪菌が居座っているので、床の拭き掃除はまた明日。
ぼちぼちいこか~
ずかんそくねつ、ずかんそくねつ、ずかんそくねつ……。
まるでお経のように聞かされてきたこの言葉。
わたしと弟が裸足でいたり、おへそを出して歩いているのを父に見つかると、彼は飛んでやって来て、靴下を履かせ、下着をパンツの中にギュウギュウ押し込んだ。
寝る時は必ず腹巻き着用!女の子のわたしにはピンク、弟には水色の腹巻きが与えられた。
父のはラクダ色で、わたし達のとは手触りが恐ろしく違う上等の腹巻きだった。
父の見張りは、父が亡くなる直前まで続いた。本気でわたし達を、まだ幼児だった頃と同じような思いで観ていた人だった。
そんなこんなで、今でもわたしは、人であれ猫であれ、頭寒足熱に反する格好をみると、ついつい無意識のうちに小言を言う癖がある。
最近の彼女のお気に入りスポット。
ピアノ部屋の隅にある、大部屋用のラジエーターの真ん前。
部屋を温めるために、管を循環している水を温めるのだけど、温めている最中は熱くて触ることもできない。
そんな管の下に、頭から突っ込んで気持ち良さそうにまどろむ家猫ショーティ。
それを見つけるたびに、「も~、頭寒足熱!反対やん!」と文句を言い言い、彼女をクルリと反対にする。
いくら毛がいっぱい生えてるからって、この熱だと縮れやしないかと心配になって頭のてっぺんの毛を調べるのだけど、とりあえずまだ大丈夫なようだ。
あれ?今日は反対にしにけえへんの?
まるでお経のように聞かされてきたこの言葉。
わたしと弟が裸足でいたり、おへそを出して歩いているのを父に見つかると、彼は飛んでやって来て、靴下を履かせ、下着をパンツの中にギュウギュウ押し込んだ。
寝る時は必ず腹巻き着用!女の子のわたしにはピンク、弟には水色の腹巻きが与えられた。
父のはラクダ色で、わたし達のとは手触りが恐ろしく違う上等の腹巻きだった。
父の見張りは、父が亡くなる直前まで続いた。本気でわたし達を、まだ幼児だった頃と同じような思いで観ていた人だった。
そんなこんなで、今でもわたしは、人であれ猫であれ、頭寒足熱に反する格好をみると、ついつい無意識のうちに小言を言う癖がある。
最近の彼女のお気に入りスポット。
ピアノ部屋の隅にある、大部屋用のラジエーターの真ん前。
部屋を温めるために、管を循環している水を温めるのだけど、温めている最中は熱くて触ることもできない。
そんな管の下に、頭から突っ込んで気持ち良さそうにまどろむ家猫ショーティ。
それを見つけるたびに、「も~、頭寒足熱!反対やん!」と文句を言い言い、彼女をクルリと反対にする。
いくら毛がいっぱい生えてるからって、この熱だと縮れやしないかと心配になって頭のてっぺんの毛を調べるのだけど、とりあえずまだ大丈夫なようだ。
あれ?今日は反対にしにけえへんの?
今年のお正月は、大げさな言い方をすると、生まれて初めての、おせち無し、お雑煮無し、なんにも無しのお正月でした。
そのかわり、といっちゃあなんですが、元旦にはすき焼き(これまた我が家では初めてのすき焼き用牛肉2パック(安物だけど)で、ひとり何枚食べたかをいちいち検問せずに済みました!)、2日の今夜はカニ牡蠣鍋と豪勢太っ腹夕ご飯が続いております。
今朝方はまだゴホゴホくっしゃ~ん!とうるさかったわたしでしたが、時間とともに、そろりそろりと回復に向かっているのがわかります。
この風邪、多分、あの悪夢のような雪嵐の夜から始まっていて、けれども先に旦那が本格的にダウンしたのでとりあえず踏ん張っていたのだけれど、ゆるゆると状態が悪くなってきていたのだと思います。なかなかにスローで、なかなかにしぶとそうな風邪です。
家族ごっこにかなり飽きてきた旦那。シャバの空気が吸いてぇ~と、家の中でウロウロ、クマのように落ち着きません。
それを見てるだけでしんどくなるので、さっさと出かけて欲しいのだけど、独りではイヤだと駄々をこねるので始末が悪い。
心優しい息子Tが、映画を一緒に観に行ってくれることになり、いそいそと映画探しが始まりました。
『アバター』と『シャーロック・ホームズ』のどっちにしようかと、二人で映画サイトを検索しまくり、結局劇場のスケジュールと近さで『アバター』に決定。
3Dと普通の上映があるので、どちらにしようかと迷ったようですが、3Dは観ている途中で嫌気が差した場合取り返しがつかないということで、普通に決定。
わたしは鍋の用意をしいしい、ふたりの様子を横目で見ているうちに、自分も行きたいなぁ~という気になってしまいました。
映画はしばらく観たくないというKは、ぜんざいを作りながら留守番をすることに。
ぜんざいといっても、缶入りのあずき煮をお湯で薄めたところに焼きもちを投入!それだけなんですが……。
気温マイナス10℃、体感温度マイナス18℃という中、近所の映画館に行って参りました。
そんな寒さでも、うちと同じような考えの人達がいっぱいいて、映画館のあるモールは大にぎわい。
『アバター』は3時間近い上映の長さを感じさせない、とても楽しい娯楽映画でした。
CGを駆使した、いかにもハリウッド映画っぽい映画だったけれど、その作品の映像や思想の中に、宮崎スピリットが影深く入っていたことにびっくり!
アメリカと米軍の、欲のためにはなんでもありのバカさ加減が、かなりステレオタイプに描かれていて、別段なにも目新しいことはないのですが、なぜか観た後に、すぅっといい気持ちがした映画でした。
Tがひとこと、「今日の映画の中で一番CGっぽかったのは、あの米軍の隊長やったな」
わたしも全く同じことを感じていたのでした。
人は、心をどこかに置き去りしすると、その時点でもう人ではなくなるのかもしれない……そんなことをふと思った夜でした。
そのかわり、といっちゃあなんですが、元旦にはすき焼き(これまた我が家では初めてのすき焼き用牛肉2パック(安物だけど)で、ひとり何枚食べたかをいちいち検問せずに済みました!)、2日の今夜はカニ牡蠣鍋と豪勢太っ腹夕ご飯が続いております。
今朝方はまだゴホゴホくっしゃ~ん!とうるさかったわたしでしたが、時間とともに、そろりそろりと回復に向かっているのがわかります。
この風邪、多分、あの悪夢のような雪嵐の夜から始まっていて、けれども先に旦那が本格的にダウンしたのでとりあえず踏ん張っていたのだけれど、ゆるゆると状態が悪くなってきていたのだと思います。なかなかにスローで、なかなかにしぶとそうな風邪です。
家族ごっこにかなり飽きてきた旦那。シャバの空気が吸いてぇ~と、家の中でウロウロ、クマのように落ち着きません。
それを見てるだけでしんどくなるので、さっさと出かけて欲しいのだけど、独りではイヤだと駄々をこねるので始末が悪い。
心優しい息子Tが、映画を一緒に観に行ってくれることになり、いそいそと映画探しが始まりました。
『アバター』と『シャーロック・ホームズ』のどっちにしようかと、二人で映画サイトを検索しまくり、結局劇場のスケジュールと近さで『アバター』に決定。
3Dと普通の上映があるので、どちらにしようかと迷ったようですが、3Dは観ている途中で嫌気が差した場合取り返しがつかないということで、普通に決定。
わたしは鍋の用意をしいしい、ふたりの様子を横目で見ているうちに、自分も行きたいなぁ~という気になってしまいました。
映画はしばらく観たくないというKは、ぜんざいを作りながら留守番をすることに。
ぜんざいといっても、缶入りのあずき煮をお湯で薄めたところに焼きもちを投入!それだけなんですが……。
気温マイナス10℃、体感温度マイナス18℃という中、近所の映画館に行って参りました。
そんな寒さでも、うちと同じような考えの人達がいっぱいいて、映画館のあるモールは大にぎわい。
『アバター』は3時間近い上映の長さを感じさせない、とても楽しい娯楽映画でした。
CGを駆使した、いかにもハリウッド映画っぽい映画だったけれど、その作品の映像や思想の中に、宮崎スピリットが影深く入っていたことにびっくり!
アメリカと米軍の、欲のためにはなんでもありのバカさ加減が、かなりステレオタイプに描かれていて、別段なにも目新しいことはないのですが、なぜか観た後に、すぅっといい気持ちがした映画でした。
Tがひとこと、「今日の映画の中で一番CGっぽかったのは、あの米軍の隊長やったな」
わたしも全く同じことを感じていたのでした。
人は、心をどこかに置き去りしすると、その時点でもう人ではなくなるのかもしれない……そんなことをふと思った夜でした。
親友Sが、ずいぶん前にくれた、手帳サイズのちっちゃな本。
マイク・セイラー作/ロバート・グロスマン絵 の絵本を、いまえよしともさんという方が大阪弁に翻訳したものです。
主人公のかばさんが、いろんなもんになりとうて、いろいろと挑戦するのやけど、重た過ぎたり大き過ぎたりして大失敗。
そのたんびに、「どうもこうもあらへんわ」、「はなしにもならへんわ」、「こらあかんわ」って言うてるかばさんが可笑しい、ほのぼの絵本。
夢と希望を持ちつつ、あかんかったらそれはそれ、あきらめなあかん時もある。ほんで、ちょっと休憩したら、またぼちぼち前に進んでいったらええやんか。
エメラに読んでって頼まれて、英語に変えながら読みました。大阪弁で読んであげたかったなあ……。
家族4人、旦那とわたしはそれ相応に年を取り、TとKはそれ相応に大きくなりました。
すみません……わたしだけ、久しぶりの家族写真を撮ってもらえるというので嬉し過ぎたあまりに、目がもうどっか違う世界にイッちゃってます。
今年はわたし達にとってどんな年になりますやら……楽しみであり、ドキドキっぽくもあり、それぞれに違う道を歩みつつ、心は寄り添っていたいと思います。
鍼灸師、ピアノ講師、セラピストを目指す大学三回生、エンジニアとして社会に貢献したい社会人一年生、コツコツと自分らしく頑張りたいです!
Tの初子守り。
わたしは子供の頃から、つい最近まで、元旦になった直後から、初あくび、初おなら、初寝、初トイレ、などと、いちいちこだわる癖がありました。
そういや、わたしの初ピアノの練習はまだ……だった……がびぃ~ん……
初風邪ひきをやっちゃったので、それが回復したら即始めます。
こんなわたし達ですが、今年もまたお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたしま~す
すみません……わたしだけ、久しぶりの家族写真を撮ってもらえるというので嬉し過ぎたあまりに、目がもうどっか違う世界にイッちゃってます。
今年はわたし達にとってどんな年になりますやら……楽しみであり、ドキドキっぽくもあり、それぞれに違う道を歩みつつ、心は寄り添っていたいと思います。
鍼灸師、ピアノ講師、セラピストを目指す大学三回生、エンジニアとして社会に貢献したい社会人一年生、コツコツと自分らしく頑張りたいです!
Tの初子守り。
わたしは子供の頃から、つい最近まで、元旦になった直後から、初あくび、初おなら、初寝、初トイレ、などと、いちいちこだわる癖がありました。
そういや、わたしの初ピアノの練習はまだ……だった……がびぃ~ん……
初風邪ひきをやっちゃったので、それが回復したら即始めます。
こんなわたし達ですが、今年もまたお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたしま~す