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風味絶佳

2006-02-19 17:36:57 | ノンジャンル
 「Favorite Novels」にもアップしましたが、山田詠美さんの「風味絶佳」を読み終わりました。とても面白かったです。
 こういう小説は、小説だから成り立つのであって、映像化は先ず無理だと思いました。全部登場人物の独白からなっているので、映像化できる部分は限られていて、無理にでも映像化すると、画面に長々とナレーションが流れる、といったものになりかねないのですね。「映画とはアクションである」といったのは、サミュエル・フラー監督ですが、70年代のアメリカ映画のように、変に内省的になって黙って悩んでばかりいる主人公が出てくる映画を想像してみたりして、あまり積極的なイメージは湧いて来ません。
 ちなみに今まで読んだ小説の中で一番映画的だな、と思ったのはスティーヴン・キングの「ファイヤー・スターター」で、一瞬の間にたくさんのことが立て続けに進行していくという、優れたB級映画を思わせるシーンがあるのですが、スティーヴン・キングに関しては、そのうち「Favorite Novels」の項にアップしようと思っていますので、そこでまた詳しく書かせてもらうつもりです。