中国の環境教育事情

　月刊「ソトコト」９月号に「中国の環境教育事情」と題する記事が載っていました。
　環境教育事情と言っても、環境に関する教科書を作り、それが紹介されているだけの記事で、実際にその教科書がどの程度使われているのか、都市部と農村部では教育事情が異なるので、その辺もどうなのかは、まったく未知数だとのことです。
　教科書自体は色鮮やかで、図を多く、非常に整理されたレイアウトで、楽しく学べるように作ってあるようでした。
　中国では遅くとも'99年には環境教育が存在し、今回教科書も作られたということで、かなり各国にその事実をアピールしたいようです。最近の中国産の食物や魚の汚染状況への反論かとも思えますが、学校で教えても現場が改善されなければ意味がありません。経済成長を追及するのもそろそろ辞めて、環境・安全に重きを置いた産業開発を勧めてほしい、と思います。
　ちなみに日本では環境に関する教科書は作られていないそうです。その点でも中国は日本の先を行っているのだ、と記事には書かれていました。こんなことを言わせないように、日本も早急に環境に関する教科書を作り、社会の中に含めるか、あるいは独立した科目として「地球環境」という科目を義務教育の場で作ってもらいたい、と思いました。