高速道路の休日1000円が話題になりましたが、心配していたようにこれによる二酸化炭素の放出量増大が莫大なものであることが報じられていました。景気対策で環境を犠牲にしていいのでしょうか? 麻生首相の早期退陣を切に希望します。
さて、山田宏一さんの'03年作品「フランソワ・トリュフォー映画読本」を読みました。トリュフォーのすべての映画についての山田さんによる解説と、その映画にまつわるやはり山田さんによるインタビューにより構成された本です。インタビューはほとんどがトリュフォー自身に対して行われたものですが、「あこがれ」ではトリュフォーの最初の妻であったマドレーヌ・モルゲンステルヌ、「大人は判ってくれない」ではピエール・ブロンベルジェ、「ピアニストを撃て」ではシャルル・アズナブール、「突然炎のごとく」ではジャンヌ・モローとラウル・クタールに対して行われています。巻末にはトリュフォーとジョルジュ・ドリリューの関係、トリュフォーとモーリス・ジョベールに関しての文章、アレクサンドル・アストリュックによる追悼文、トリュフォーの年譜、そして山田さんの本では恒例の綿密な索引が掲載されています。
あとがきで山田さんご自身が書かれているように「本書はフランソワ・トリュフォーという一人の映画作家の研究書というよりは、トリュフォー作品をとおして映画のたのしみを追求しながら読む本、その意味での映画読本で」あり、「インタビューも各作品についての貴重な証言という以上に、映画がいかにしてつくられるかという、いわゆるメイキングのおもしろさをたっぷり味わえるものになって」います。そういう意味では山田さん版「アメリカの夜」というべき本でしょう。分量に関しても650ページを越える大部であり、すべてが白黒ではありますが、撮影風景の写真も豊富に載っていて、トリュフォー・ファンには垂涎の本だと思います。映画が好きな方には文句無しにオススメです。
さて、山田宏一さんの'03年作品「フランソワ・トリュフォー映画読本」を読みました。トリュフォーのすべての映画についての山田さんによる解説と、その映画にまつわるやはり山田さんによるインタビューにより構成された本です。インタビューはほとんどがトリュフォー自身に対して行われたものですが、「あこがれ」ではトリュフォーの最初の妻であったマドレーヌ・モルゲンステルヌ、「大人は判ってくれない」ではピエール・ブロンベルジェ、「ピアニストを撃て」ではシャルル・アズナブール、「突然炎のごとく」ではジャンヌ・モローとラウル・クタールに対して行われています。巻末にはトリュフォーとジョルジュ・ドリリューの関係、トリュフォーとモーリス・ジョベールに関しての文章、アレクサンドル・アストリュックによる追悼文、トリュフォーの年譜、そして山田さんの本では恒例の綿密な索引が掲載されています。
あとがきで山田さんご自身が書かれているように「本書はフランソワ・トリュフォーという一人の映画作家の研究書というよりは、トリュフォー作品をとおして映画のたのしみを追求しながら読む本、その意味での映画読本で」あり、「インタビューも各作品についての貴重な証言という以上に、映画がいかにしてつくられるかという、いわゆるメイキングのおもしろさをたっぷり味わえるものになって」います。そういう意味では山田さん版「アメリカの夜」というべき本でしょう。分量に関しても650ページを越える大部であり、すべてが白黒ではありますが、撮影風景の写真も豊富に載っていて、トリュフォー・ファンには垂涎の本だと思います。映画が好きな方には文句無しにオススメです。