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ハワード・ホークス監督『特急二十世紀』

2009-08-05 17:04:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、ハワード・ホークス監督の'34年作品「特急二十世紀」を再見しました。
 新人女優のリリー・ガーランド(キャロル・ロンバート)は舞台演出家のオスカー(ジョン・バリモア)の厳しい演技指導に泣き出すと、オスカーは「やはり才能がある」と言い、針で刺して演技に必要な悲鳴を上げさせます。舞台は大成功に終わり、オスカーもリリーを絶賛します。二人は名コンビになりますが、実生活ではケンカが絶えず、嫉妬深いオスカーがリリーの電話を盗聴したのがばれると、リリーは愛想をつかしてハリウッドに行ってしまいます。人気女優を失ったオスカーの劇団は地方巡業することになり、一方リリーは映画で大スターになります。借金の踏み倒しで指名手配されたオスカーはニューヨークに帰るために変装して特急二十世紀号に乗りますが、途中からオスカーのコンパートメントの隣にリリーが乗り込んで来て、彼女の恋人のジョージも強引に一緒に乗って来ます。オスカーの部下たちはリリーとオスカーをまた結びつけようと奔走し、オスカーはリリーとの過去を話してジョージを去らせます。出演予定作の話をオスカーが始めるとリリーは乗り気になりますが、結局以前にオスカーがクビにした演出家マックスの舞台に出る予定だと告げます。オスカーの部下は列車に乗っていた大金持ちのクラークに20万ドルを出資させることに成功し、その話を元にリリーはオスカーと契約する気になりますが、クラークが精神病院の脱走者だと分かってしまいます。そこへマックスが現れ、もうこれまでだと思ったオスカーは拳銃で狂言自殺をしますが、闖入したクラークに本当に拳銃で撃たれ危うく死にかけます。それにヒントを得たオスカーは自分が瀕死の状態にあるふりをしてリリーの同情を引き、リリーをだまして契約書にサインさせることに成功します。そして舞台稽古で二人はまたケンカを始めるのでした。
 主役の二人、特にジョン・バリモアの過剰な演技がどうも受け付けなくて乗れませんでした。そのせいもあってか、以前に見た時もそうでしたが、今回も居眠りしてしまう体たらく。名作の誉れ高いコメディなのに何とも残念です。同じハワード・ホークスの「ヒズ・ガール・フライデイ」が好きな方にはオススメです。