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ハワード・ホークス監督『コンドル』

2009-08-08 18:06:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、ハワード・ホークス監督の'39年作品「コンドル」を再見ました。
 「バランカ 南米 バナナの輸出港」の字幕。寄港中の船から降りたボニー(ジーン・アーサー)は郵便飛行機のパイロットの二人にナンパされ、そのうちの一人のジョーとディナーの約束をしますが、ジョーはディナーに間に合わせるために強引に濃霧の中を着陸し、事故に会って死にます。ジョーのボスであるジェフ(ケイリー・グラント)はジョーはボニーのせいで死んだと言ってボニーを責めますが、ジェフの相棒のキッド(トマス・ミッチェル)から一番危険な飛行はジェフが担当するという話を聞いてボニーはジェフを見直します。深夜になって霧が晴れ、ジェフは飛び立とうとしますが、ボニーは船に乗らずに彼の帰りを待つと言い、ジェフは過去に女性に裏切られた経験を持つためにそれを拒みます。そんな中新しいパイロットのバット(リチャード・バーセルメス)が妻のジュディ(リタ・ヘイワース)とともにやってきますが、彼は以前キッドの弟を見殺しにして飛行機から脱出した前歴があり、ジュディもまたジェフの元恋人だったので皆から歓迎されません。ジェフは鉱山でケガをした鉱山の社長の息子を運ぶという難しい飛行にバットを起用し、彼は期待に応え正式に雇われます。ボニーはやがて妊娠しますが、ジェフには知らせません。悪天候の中飛行機に乗ろうとするジェフを止めようとしたボニーは銃を暴発させジェフにケガを負わせてしまいます。彼の代わりに飛行機に乗ったバットとキッドは事故に会い、キッドが重傷を負いますが、バットは火傷を負いながらも飛行機を無事着陸させます。キッドは死にますが、その後天候は回復し、飛行機に向かうジェフはボニーにこれからは一緒にいてくれと言うのでした。
 これも「特急二十世紀」と同じく、ホークス監督の有名な映画ですが、どうも乗れませんでした。終始暗い画面が続き、陰湿な印象がいなめません。私が好きなジーン・アーサーも少しも魅力的ではなく、こんな変な声をしていたのかと再発見してしまったりもしました。この映画をつまらなく思うというのは、自分に映画的才能が無いというのを宣言するようなものなので、何とも重い気持ちになります。ケイリー・グラント・ファンの方にはオススメです。