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ジョン・カーペンター監督『エスケープ・フロム・L.A.』その3

2013-07-23 08:44:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 プリスケンを撃ったと言うエディに、だったら首を取って来いと命ずるクエボ。一方、プリスケンはロスで最初に出会った男と再会します。男は「幸福の王国はアナハイムにある。町の者が皆集まってる。ハーシーに会え。クエボを憎んでる。船がアジトだ。今はサイゴン・シャドーと組んでる」と言い、振動を感じると「やっと待ってた津波が来た!」と言ってプリスケンにサーフボードを渡し、やって来た津波に2人して波乗りします。やがて彼らと平行して車を運転するエディを見つけたプリスケンは、エディの車に飛び移り、エディをやっつけ、ハーシーのところへ行かせます。ハーシーは以前にクリーブラントでプリスケンを裏切ったことのある男が性転換した女性でした。ハーシーに「命は助けてやるから1時間以内にクエボのところへ行け」とプリスケンが言うと、ハーシーは「ウイルスの話は国民統制のための嘘よ」と言い、エディは「嘘じゃない。ウイルスを開発した奴を知ってる」と言います。プリスケンは「謝礼は100万ドルだ。クエボが呼んだ政府のヘリでロスを脱出する」と言ってハーシーを説得し、クエボの許へ行く決心をさせます。車だと2時間半かかるというので、風に乗ってパラグライダーでクエボの許へ向かうプリスケンら。エディはクエボを騙そうと、装置とそっくりな偽物を作り上げます。
 「クエボ!」を連呼し銃を突き上げる兵士たち。クエボは「新しい世界が始まる! 攻撃の時が来た!」と叫ぶと、政府のヘリが着陸し、兵士らは操縦士を降ろさせます。それをヘリからの映像で見た大統領は「専用機に給油しろ」と言いますが、参謀長は「逃げるには手遅れです。立ち向かってください!」と言います。「大統領、マイアミからの報告です。キューバ艦隊が45分後沿岸に到着します」と軍の女性。「侵攻だ」と言う参謀長。「部屋に戻って祈る」と去る大統領。参謀長は女性に「行って見張ってろ」と命じます。
 プリスケンの残り時間20分。空から爆弾を落とし、マシンガンを撃ちながら降りて来たプリスケンはクエボと取っ組み合いになり、装置を奪いクエボを失神させます。ユートピアとエディを連れてヘリに乗り込み去ろうとするプリスケンら。気がついたクエボはマシンガンを撃ちますが、防弾仕様のヘリには叶いません。迫撃砲を手にするクエボ。エディはクエボに致命傷を与えますが、クエボは死ぬ前に迫撃砲を発射させ、それはヘリに当たり、プリスケンとユートピア以外は皆死にます。運転不能となったヘリはアメリカ本土には戻ってきますが、ヘリポートには着陸できず、プリスケンはユートピアに飛び降りさせ、また秘かに彼女のポケットに装置を入れ、自分は防火スーツを着てヘリとともに地上に衝突します。炎上するヘリと、炎の中から現れるプリスケン。
 そこへ駆けつけた大統領らに「薬を打て」と言うプリスケン。微笑む大統領。10時間が過ぎてもプリスケンの体には異常は見られず、プリスケンは騙されていたことを知ります。連れて来られたユートピアのポケットから装置を見つけた大統領は、すぐにテレビ演説を始め、「我が国へ侵攻中の全ての国の軍に撤退を要求する。従わなければエネルギーを恒久的に破壊する」と言い、軍の女性から「キューバ軍進軍中」と聞くと、キューバとメキシコを目標とし、装置のボタンを押します。流れ出すスター・マップ・ツアーの音声。大統領はプリスケンから本物の装置を奪うため、彼の射殺を命じますが、彼はマシンガンの弾を浴びても倒れません。参謀長が銃で殴ろうとすると空振りし、プリスケンの姿がホログラムであることを知ります。「800m以内にいるはずだ。探せ」という参謀長に、「敵軍2分で到着!」と言う軍の女性。「どっちを狙う?」と問う大統領に、プリスケンは「どっちもだ!」と言って、666のコードを入れ、ボタンを押します。真っ暗闇になる世界。「文明が終わったわ」と言うユートピア。プリスケンのホログラムも消えます。呆然とする大統領。タバコに火をつけたプリスケンは「これで人間に戻れた」と言い、映画は終わります。

 書き割りを効果的に使った低予算映画で、ピーター・フォンダの起用にはロジャー・コーマン、クリフ・ロバートソンの起用にはオルドリッチやフラーへのオマージュを感じました。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto