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ロバート・オルドリッチ監督『ハッスル』その2

2014-01-16 10:00:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 2人はマーティを訪ねると、マーティは顔に傷を負っており、グロリアは乱交パーティに参加して、レオのところにいたことを知ったと言います。フィルらは大量の精液をグロリアは浴びていましたが、相手はマフィアで手を出せないのだと言います。そして真相は自分たちが掴むので、自分勝手に動くなとマーティに約束させます。
 フィルらはハービーを訪ね、グロリアとレイが一緒に写っている写真を見せると、レオが黒幕で乱交パーティやポルノ映画を製作していて、最後にグロリアに会ったのは先週の土曜で、皆が帰った後、グロリアだけが残ったということでした。
 次にレオの元を訪ねると、グロリアは精神病で、父も無名のつまらない人間で、午前2時にはタクシーで帰ったと言い、映画のコピーをフィルらに渡します。フィルらは車の爆破の噂があるとして公衆電話の電話番号を言うと、レオはその時間はニコルと寝ていたと言います。
 「この間のことだが、君と一緒にいると気が休まる。君のすることに干渉しないと約束したが、やはり苦しい。愛してるから。それだけだ」とフィルが言うと、微笑むニコル。「その言葉があなたの口から出てくれば、新しい生活が始められる」と2人は抱き合います。
 グロリアが出演しているポルノ映画の試写。ペギーが写真の男はレイとだけしか言わず、姓を言わなかったのはペギーの知恵だとフィルらは話します。マーティには何も言わないと言うフィル。そこへポーラからフィルに電話がかかります。
 フィルはポーラと会うと、ポーラはマーティを止めることができないと言い、フィルはそのうち大ケガするかもしれないと言います。マーティはグロリアと仲がよく、グロリアは3歳の時いきなり私の寝室に入ってきて、愛する男と一緒だったところを見られたこと、当時マーティは重傷で陸軍病院に入院中で、退院の目処も立たず、頼る人が必要だったこと、それ以来グロリアは口を利かず私にはキスもしてくれなくなったことをポーラは話しました。フィルは人間の弱さをずっと見て来たと言い、ポーラを裁く気持ちなどないと言うと、ポーラはお礼をしたいと言い、フィルは古い物なら何でも好きなので20年前の歌を歌ってくれと言います。
 ニコルと食事するフィル。フィルは、向こうにいるヒゲ親爺は弁護士で、麻薬密売人の現行犯の裁判で、上等の上着を着て現れ、貧相な格好の弁護人を30秒でやっつけたと言い、帰り際、その弁護士の膝に皿の料理を流し込みます。
 マーティは警察全体が買われていると言い、フィルらは仕方が無くグロリアの出演しているポルノ映画を見せると、マーティは中座します。マーティはペギーの元を訪れ、ペギーの首を締め上げ、相手の名前がレイ・セールズであることを白状させます。ペギーはルイスに電話しますが、それはマーティが去ってから既に1時間後でした。フィルとルイスはレオの自宅に駆けつけますが、既にマーティはレイを射殺した後でした。フィルはこの国で公正な裁判など期待できないと言い、ハンカチで拳銃を持つと、レイを再度撃った後、マーティも致命傷にならないように撃ちます。フィルはルイスに口裏合わせするように強要し、もともとこの事実を暴き出したのは君なのだからと言います。
 日光浴をするニコルに電話するフィル。シスコへの休暇を誘うフィルは、TWAのカウンターで待ち合わせようと言います。途中酒屋に寄ったフィルは強盗に出会い、逃げる犯人に撃たれてしまいます。TWAのカウンターで待つニコルの元へルイスが現れると、ニコルは泣き出します。彼女をルイスがエスコートして映画は終わります。

 警察や裁判所の腐敗ぶりへ批判と、主人公のカップル2人の描写が、うまく噛み合っていない感じがしました。オルドリッチの映画としては物足りなさを感じました。

→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/