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スコット・クーパー監督『ブラック・スキャンダル』その2

2017-08-03 10:27:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
ジミーの運転する車をフリン巡査が停める。「アンジェロがよろしくと言ってた。駐車場での一件で、今後あのようなことがあったら容赦しないと」「お前は同じアイルランド系なのに裏切り者だな」「クソ野郎、ふざけんな」「お前こそ」。
 “トリプル・オー”という店。「フリンの野郎、ろくでなしだ。ガキの頃から」ジミー「頭を冷やせ。トミー」。マルトラーノはジミーの話を聞く。
 FBI「あなたはボストンで恐れられた“ウィンターヒルの処刑人”として有名でしたか?」マルトラーノ「ああ」「20人ぐらいを殺害?」「その通り」「対立が激化した理由は?」「単純だ。縄張り(シマ)だ。アンジェロは高利貸し、自販機、組織犯罪を行なっていた。報復だったんだ」。バイクの男、車内の男を射殺して去る。
 ジミー「トミー、どうした?」「“スーツケース”を探してる」「奴が何を?」「ミッキーをハメた。待っててくれ。防弾チョッキを持ってくる」。
 トミー「ジミー、トリプル・オーでは絡んで悪かった。酔っていたんだ」「いいさ。ただ酒には気をつけろ。言っちゃいけないことも言ってしまう」。ジミー、トミーと握手。マルトラーノ、トミーの頭を撃つ。ジミー「防弾チョッキが役に立ったな、クソ野郎」「トミーがミッキーをアンジェロに売ったとジミーは思った。遺体を埋めたのはジミーの好きな場所、ネポンセット川の橋の下だ。あまりにも多く埋めたので“バルジャー墓地”とも呼ばれてた。なぜかFBIはジミーを無視した。最初奴はケチな地元のギャングだった。非情だがただのチンピラだった。それがたちまち大物に。FBIが好きにさせたからだ」。
 ジミーにコノリーから電話がある。
 FBI本部。コノリー「ボストン支局最大のチャンスです」。(中略)」上司「考えさせてほしい」「“ホワイティ”・バルジャーは前科者だ。それも保護観察付きの仮釈放の最中だ。利用するとFBIの規則を破ることになる」コノリー「彼の名前は“ジミー”だ。“ホワイティ”じゃない」「情報の確かさは?」「俺たちは絆で結ばれている。今月もマフィアの殺人が4件もあって、どれも立件できていない」上司「モリス、どう思う?」「失うものより得るものの方が大きい。免責を与えて情報屋に」。
 ジミー、コノリーに「これはタレコミでも密告でもない。ビジネスだ」コノリー「よし、連絡係だ。ただ殺人だけはよせ」。
 ジミー、スティーヴン・フレミに「俺たちは長い付き合いだ。実はFBIと手を組むことになった。ノースエンドのイタ公どもをやっつけるためだ」「分かった」「特にジョン・コノリーを信用しろ。サラシーの仲間だ」。
 ジミー帰宅。リンジー「あの子、熱があるの。風邪だと思う」「ちゃんと医者に診せろ」。
 会食をするバルジャー兄弟の夫婦とコノリーの夫婦。
 クリスマスツリーを飾るビリー。「ジミー、電話だ」。
 病院。ジミー「ダグラスの部屋は?」看護婦「集中治療室です」リンジー「あの子、ライ症候群なんですって。私が4時間おきに与えたアスピリンが症状を悪化させてみたい」「家に連れて帰る」「生命維持装置でやっと生きているのよ。もう治らない。私がこの手でプラグを抜くわ」「俺の息子だ。冷酷な女め」「ろくでなし!」。リンジー去る。ジミーは机と椅子を蹴っ飛ばす。
 「あなたは組織犯罪と殺人の罪で有罪です。死刑を免れるための司法取引です」ナレーション「息子が死んだあとのジミーは人が変わった。ボストンの“犯罪王”と呼ばれるようになった」。
 “1981”の字幕。「ヤクは当然。あらゆる不正な商売、競馬、ショバ代。よそのシマも荒らすようにと、何でもやった」。“1400万ドル当選”の新聞記事。「大勢に賄賂をばらまき、地元の巡査やFBIにも受け取らせた。マイアミの“ハイアライ”では、ジョン・キャラハンとブライアン・ハロランと手を組んだ。今や奴らはプロの“犯罪コンサルタント”だった」。
 コノリーの上司「アンジェロ逮捕への情報が一つもない。連邦検事に渡す証拠を集めろ。2週間だけやる。それでダメならバルジャーを切る」。
 ジミー「FBIはアンジェロの本部の場所も知らないのか?」「奴らは動き回ってる。今日どこにいるか知りたい。盗聴器を仕掛けるんだ」「なら飲んでほしい条件が一つある。奴らの自販機を公営住宅地区から撤去しろ。そうすれば明朝クリスマスプレゼントをやる」。
 コノリー、翌朝車に乗ると、キャビネットの中に封筒が入っている。
 コノリー、上司に写真を見せる。「アンジェロ・ファミリーの本部の写真だ。一時間前にノースエンドの床屋で確認した。プリンス通り98番地の真向かいだ。15分の間にマイキー・アンジェロ、ボビー・カローサ、ヴィンセント・フェラーラが中へ入っていった。バルジャーだからこその情報だ」。(また明日へ続きます……)

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