gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

石井裕也監督『あぜ道のダンディ』

2022-07-01 02:35:13 | 日記

 石井裕也監督・脚本の2010年作品『あぜ道のダンディ』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に加筆修正させていただくと、
「主人公の宮田淳一(光石研)は妻を早くに失くし、男手ひとつで息子と娘を育ててきましたが、子供たちは思春期でコミュニケーションを取ってくれず、家庭では孤独な日々を送っている中年男です。彼は時折現実逃避をし、家族仲良く暮らしているような温かい夢をみます。夢は彼の叶わぬ願望でもありました。そんな淳一には中学生時代からつきあっている親友の真田(田口トモロヲ)がいます。淳一は頑固でまっすぐな性格のため、なかなか人と上手く付き合うことができませんでしたが、真田とはけんかをしながらも本当のことを言い合える唯一の友でした。ある日淳一は自分の胃に痛みを感じます。妻を胃癌で亡くしたため、自分も同じ病気ではないかと不安になります。
 胃の痛みのため、病院の診察を受けますが医師(岩松了)はパソコンばかりみて自分を診ようとはしません。不安が募る淳一ですが結果は大丈夫でした。子供たちとコミュニケーションをとりたい淳一は真田に相談します。息子の俊也(森岡龍)は浪人中でゲームばかりして、ほとんど父親と会話をしません。真田はそれならば同じゲームをしてみればどうかとアドバイスします。2人で電器屋に行って、ゲーム機を購入しますが、それは息子のとは違った機種で息子と共通の話題を作ることは結局できませんでした。また淳一は娘の桃子(阿部純子)と会話をしようとしますが、いつも冷たくされてしまいます。彼は娘がいないときにこっそり娘の部屋に入り娘の日記を手にします。すると、そこには友人から援助交際を勧められているという衝撃の内容が書いてありました。真田と相談し、放課後の娘の行動を二人で尾行します。娘の友達に見つかり淳一は彼女に説教しますが、そのことで娘から更に嫌われてしまいます。
 子供たちとの溝が埋まらないと嘆く淳一の姿を見た真田は、自分が子供たちがどう思っているのかを確かめてやろうと行動に移します。真田は淳一より人懐っこい性格のため、淳一の子供たちと打ち解け、俊也とは遊園地で一緒に遊び、桃子とはUFOキャッチャーをして遊びます。その中で淳一の子供たちは実は父親に感謝していること、その想いを伝えたいけど長く暮らしているから伝えられないでいることが分かります。そして、二人はそれぞれに進学したら東京へ上京する予定であることを真田に打ち明けます。兄と妹は東京で借りる部屋の下見に東京へ出かけます。東京へ出かけたことなど知らない淳一はリビングで真田とくつろいでいました。真田から「俊也君も桃子ちゃんもちゃんとお前に感謝している。ただその気持ちを素直に伝えないでいるだけだ。今日は二人で東京へ出かけている。」と言います。東京へ出かけていることなど知らなかった淳一はなぜ真田がそんなことを知っているのか問い詰めます。真田から、息子と桃子とそれぞれに遊んだことを知った淳一は、自分が子供たちと長年したかったことを、難なく親友がやってのけたことにショックを受けます。
 親友の告白にショックを受けた淳一は酔いつぶれます。そこで、息子と遊園地へ行って遊び、娘とUFOキャッチャーをして遊ぶ夢をみます。そして帰宅した父親と子供たちは、亡くなった母親とともにウサギのダンスを思いっきり踊るのでした。家族で同じことをするのは何年ぶりだろうと夢に浸る淳一なのでした。そして、時は過ぎて子供たちは東京へ上京することになります。父親は得意の運転で子供たちを東京へ届けます。そして彼なりに子供たちを励まし別れを告げて家に戻ります。家に戻り寂しい淳一は真田を誘っていつもの居酒屋で酔い潰れます。彼のあぜ道のような人生は真田とともにまだまだ続いていくのでした。」

 唯一面白かったのは「ウサギのダンス」のシーンで、他はつい叙情に傾斜してしまう映画でした。