リーアム・ファーメイジャー監督・製作の2019年作品『スージーQ 』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
パンフレット「Rockumentary 2022」の中のこの作品の「INTRODUCTION」の文章を転載させていただくと、
「『スージーQ』は、スージー・クアトロの究極のありのままの物語を描くが、彼女は1973年に世界中で躍進しロックンロール界における女性の役割やイメージを塗り替えたデトロイト出身の少女だった。
本作は、後に続く次世代の女性の先駆者、またはそのような女性にヒントを与えた人物として彼女を位置づけ、現代の人々にも彼女の草分け的な影響力、熱烈な才能、そして「キャン・ザ・キャン」「48クラッシュ」、そして「デイトナ・デモン」などの光輝く一連のロックのヒット曲を思い起こさせる。それらのヒット曲はロックンロール界のジェンダーステレオタイプを打ち破るtがめの手段で、ロックミュージックにおける女性に対してのイメージの物差しを変え、世界中の何百万人もの人に影響を与えた。
また本作では、家族のうちの1人が成功を収めたことにより、他の才能ある家族のメンバーとの間に軋轢が生まれ、長い間家族が一触即発の緊張状態に陥ってしまったことや兄弟姉妹間の競争が取り上げられている。スージーは成功を収めたことによってヨーロッパに追放され、祖国アメリカでは忘れ去られていたが、私たちは彼女とともにデトロイトに戻る。スージーは個人的に名声や志を探求し、困難を乗り越え、成功を収めてきたが、そのうえで彼女が犠牲にしてきたものが明らかにされている。
スージーは歌手、作詞作曲家、ベーシスト、女優、ラジオパーソナリティ、詩人として活躍してきたが、スージーという人間は1人しか存在しない。50年以上たった今でも彼女はまだ現役で、現在も新しい作品を生み、レコーディングを行っており、スージーは間違いなくロックンロール界の女王なのだ。
今、彼女は王位継承をしに帰ってきた。」
私はこの映画を観ていて、何度も号泣してしまい、家に帰るとすぐ、アマゾンとヤクオフで、彼女に関する本、彼女の曲の楽譜、彼女のCD-BOXをゲットしてしまいました。それほど喚起力のある映画だったと思います。リアルタイムで聞いていたスージーでしたが、彼女の良さが分かるように、やっと私も少し成長したのかな、と感じました。
→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)