どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

秋である-全ては笑い話

2011年10月08日 | 日記
秋である

先月 久しぶりに大型台風がやってきた

クライアントの会社は 午後早々に退社勧告が出された

危機管理のなっていない社長のもとで働く我々は ほとんどの交通機関が麻痺した都会を歩いて帰ることになった

震災以来の歩きなれた道とはいえ 強風の中を歩くのはきつかった

雨が早くに上がったことだけが 幸いだった

結局 帰宅するのにほぼ3時間かかった

とはいっても3時間歩き続けたわけではない

途中までは地下鉄も動いていたし その先の私鉄が動き始めるのではないかと淡い期待を抱いてちょっと待ってみたし

歩くかどうか決断するため またあれ以来持ち歩いている地図を再確認するために お茶など飲んでもいたし

雨合羽を買おうかと 店にも飛び込んだりしたし

そうこうしているうちに雨がピタリと止んだのだった

途中から動き始めた電車にも乗れたので(ノロノロではあったが) 本気で歩いたのは1時間弱といったところだった

 
翌朝 社員の心配をするどころか 息子のバイト先があの嵐の中 仕事に来いというので車で送っていったと

会社から徒歩1分のところに住む社長が開口一番 そんな話をするのにはあきれた

お前の息子の話なんかどうでもいい まず社員の心配をしろ それがお前の立場だろう

こいつ 全然わかってないなと思ったねぇ

その台風が 秋を運んできた

あれよあれよというまに涼しくなり 例年よりも早く私は布団を出した


秋である

私の秋は 忙しい秋である

夏休みに倒れそうになりながらもやった草取りではあったが 今ではそんな事あったかと言わんばかりの庭

全く 恩を仇で返す輩だ

来週には植木職人が来てくれるので この連休は何が何でもやらねばと決めていた

蚊取り線香をたいて蚊を追い払いながら i-PODから流れる音で蜂の羽音にも怖れることなく 勇猛果敢に

昼食は無論休むこともせずに ほぼ6時間地面にへばりついていた

ゴミ袋4っつの収穫

相変わらず 奇麗なお庭 とはいかなかったが それでも地面がかなり見えるようにはなった

今日は 自分を褒めてあげられるくらいに頑張ると覚悟していた

母なら もうそのへんでやめておいたら と言うだろうか

父なら まだもう少し頑張れと言うだろうか 

そんなことを考え 親が今もって私の行動基準に何かしらの影響を与えていることに 私は笑った


ヘトヘトになった身体 しゃがみこんでいたせいか股関節のあたりの筋肉も痛くなっている

その身体にシャワーを浴びさせてから 収穫祭をした

簡単な料理でさえ作る気力も残っておらず 冷蔵庫からすぐに食べられるものを並べて 祝杯をあげた


秋である

秋の三大仕事のうち 衣替えと お墓参り(掃除?)がまだ残っている

明日は通常の家事と衣替えもして 買い物も済ませよう

明後日はお墓に行く

こんな連休だが それも悪くない


秋である

先日 いつもなら出かける時に捨てるゴミを その日は早朝会議があるため 早めに出しに行こうと靴をはいた

歩き始めてから 何かが足の裏にあたるのを感じた

石でも入っているのかな いや 感触が違うな

シールの丸まったもののような カサカサした感じだ

さては靴下の裏に何かくっついているのかと 家に戻ってから見もせずに足の裏に手をやった

カサカサと ねばっとした手触り

手に掴んだものを見て こうして書いている今もおぞましさにぞっとするのだが

それはなんと 私に踏み潰された瀕死のコオロギだった

ギャ~~~~~~~~

これからは 靴を履く前に まずトントンして中を確かめることに決めた

コオロギ程度でよかった

サソリだったら 死んでいたかもしれない

その日いちにち 私はあれが烏賊か海老だったら何も怖くないでしょ 同じ生き物だからさ と自分に言い聞かせた 


秋である

東京都文化財ウィークがまた始まる

見学予定のリストは20を下らないのだが どこまで見ることができるか 今はまだ未定の話

夏の旅以来 徘徊もなかったことだし 是非とも時間を作って深まりゆく秋を体感したい


秋である

毎年 決まったような出来事もあれば 新しい経験もある

過ぎてしまえば 全ては笑い話
コメント
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