クマガイソウとウラシマソウ。
前日は葉が閉じていたのですが、
翌日には、もう花が咲いていました。
クマガイソウ(熊谷草・ラン科・アツモリソ属)
クマガイソウは 日本・中国・台湾などの林床や竹林に群生する野生のラン。
名前の由来は、花の形を熊谷直実(なおざね)が背中に背負った母衣に見立てたもの。
別名はホロカケソウ(母衣掛け草)。
匍匐(ほふく)茎と呼ばれる地下茎を長くのばして増えていきます。
正式名称は「ラン科キプリペジウム属のジャポニクム」。
美しく見応えのある花は10cmほどになり、日本の野生ランの中では最大で、
レッドデータブックの絶滅危急種(絶滅の危険が増大している種)です。
帰って調べてみたら、クマガイソウは育てるのが難しいとか・・・。
自生地では、腐葉土の積もった半日陰の竹やぶとか杉林に生えているとか。
葉が二つしかないし、直射日光に当たると葉焼けしやすい、
地下茎が長く伸びるので、育てるには広い場所がいること、
鉢では縁にぶつかって、芽が死んでしまうことなどなど。
条件さえ合えば、あとは放任で増えていくとのこと。
とはいえ、
育てられないなら珍しいからと買わないほうがよい、との指摘も(反省)。
花が終わったら条件が近い紅枝垂モミジの下ろしてやりましょう。
庭で咲くクマガイソウとウラシマソウ。
エビネ(白)はまだつぼみです。
雨が降りそうだったので、室内に入れてやりました。
ウラシマソウ(浦島草・サトイモ科)
ウラシマソウは、マムシグサやユキモチソウと同じように、
仏炎苞(ぶつえんほう)という花の中央から
ひも状のものを出す奇妙な花を咲かせます。
全草が、サポニンを含む毒草なので触らないほうが無難。
ウラシマソウのお花は、ユキモチソウに似ているのですが、
真ん中はお餅ではなくて、30cmほどの長いおひげが伸びています。
それもそのはず、ウラシマソウの名前は,
花の姿が釣り糸を垂れている浦島太郎に似ていることに由来しているとのこと。
このおひげ、何のためにあるのでしょうね。
なんとも不思議ふしぎな花です。
開花したクマガイソウです。
外では、
モクレンの仲間ではいちばん咲くのが遅い、黄色いモクレン、
キンジュも咲いています。
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名前の由来、母衣(ほろ)など
大変参考になりました。