みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

金太郎いわしに出会って、食わず嫌いの「いわしに開眼」。

2006-08-30 17:58:31 | おいしいもの/食について

とりあえず
一期一会のクリックを

敦賀の日本海サカナ街の中ほどに、
いつも試食のひとでいっぱいのひもの塾 辻物産がある。

店頭で焼いてる干物は食べ放題。
こうばしい匂いに惹かれてイかの干物をつまんでみた。
おなかも空いてるし、とてもおいしい。
「イワシもおいしいよ。食べてみて」と手渡され、
イワシはあんまり食べないんだけどぉ・・・・
と思いながら、一口食べるとイワシじゃないみたい。
ウルメイワシ、セグロイワシ、カタクチイワシetc
み~んな味が違うという。うん、どれもおいしい。
「どれがいちばんおいしいの?」とたずねると
「そりゃ、やっぱり金太郎だね」とお兄さん。
「金太郎って?」と見ると、うわっデカイ!
背黒ならともかく、こんなでかいのは苦手と思ってると、
さっそく焼けたのを鋏で半分に切って渡してくれた。
えーっほんと、おいしいじゃん。
親父さんにも「どれがおススメ?」と聞くと、
「金太郎!マイワシだし油がのってて最高だよ」。
特大12匹で1500円。食べ放題だけど値引きはなしという。
骨粗しょう症にもよいし、買うことにした。
イワシの干物をおみやげに買ったのは初めて。

マイワシで20センチ以上のものを「大羽いわし」という。
家に帰ってはかったら、22~24センチもあった。
一つずつ、ラップにくるんで冷凍した。


マイワシ(大羽いわし)と白レイシ

大羽イワシをじっとみてたら、
金子みすずの「大漁」を思い出した。

大漁

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰯の大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰯のとむらい
するのだろう。


金太郎鰯(キンタロウイワシ)
金太郎のように頭が大きく丸々と太ったものが、その外観より呼名されたと思われる。 本種は、幼魚期を内湾や沿岸近くで生活し、成長につれて通常は外洋へ出て北上、南下し、 再び産卵域にもどる生活史を送る。ところが若狭湾西部にある京都府の与謝内海にはこのように呼ばれる内海性のマイワシが生息している。この一群は5~6月ごろに若狭湾から 進入して来て、一生をこの富栄養化した小さな入江で過ごす。これらは進入してから 1~2ヶ月を経過すると体が変化し、湾外のものと区別出来るようになる。つまり頭が 大きく体高が高くて、一見してマアジのような体形を呈するようになる。



ひもの塾 こだわりの焼き方


教えてもらった、こだわりの焼き方で食べることにした。

 ⇒ 
フライパンにクッキングシートをしき、ごく弱火にかける。
 ⇒ 
弱火で待つこと10分。ジンワリ油が出始めた。
 ⇒ 
イワシの油が流れ出て、ジュウジュウと焼けていく。
 ⇒ 
時々裏返し、両面がこんがりきつね色になったら出来上がり。

家で焼いても、やっぱりおいしかったです。

お魚

海の魚はかわいそう。

お米は人につくられる、
牛は牧場で飼われてる、
鯉もお池で麩を貰う。

けれども海のお魚は、
なんにも世話にならないし、
いたずら一つしないのに、
こうして私に食べられる。

ほんとうに魚はかわいそう。

(『金子みすず童謡集』より)

1.七度洗えば鯛の味の話

▼イワシってこんな魚
 イワシという名は、獲るとすぐに死んでしまう弱い魚だから「弱し」が転訛
 したとか、上等な魚ではないので「卑し」が転じたものといわれています。
 漢字名もそのまま、魚へんに弱と書きます。イワシはこの大昔からのイメー
 ジが現代まで続いていて、残念ながら評価は低いですね。でも一方では「イ
 ワシ七度洗えば鯛の味」とも言われるほど、その美味さも認められていまし
 た。そんなイワシは、生態系にとっても、人間の暮らしにとっても、欠かせ
 ない重要な存在なのです。

▽入梅イワシ
 普通イワシというと、マイワシを指します。ニシン目・ニシン科の魚で日本
 の沿岸を春から夏にかけて北上し、秋から冬には南下する回遊魚です。この
 他にも大規模な回遊を行わない地付きの群れもいますので産卵期は11月から
 6月と長く、おおむね北に行くほど遅れる傾向があるようです。一般的に旬
 は産卵期前の秋といわれていますが、関東地方での旬は、産卵前で脂がよく
 のった、ちょうど今頃の梅雨時です。これを入梅イワシと呼びます。ハマの
 魚河岸には、三浦半島の長井港や佐島から連日鮮度の良い、丸々としたマイ
 ワシが入荷しています。

▽名前がたくさんある!?
 マイワシの見た目の特徴は、体側に瞳よりやや小さな黒点が一列に数個から
 十数個並んでいることです。このことからナナツボシの別名があります。た
 だ、この黒点は6cm位まで成長しないと現れません。また、成長の段階に
 よって呼び名が変わります。3cm以下の稚魚をシラス、4cm前後のものを
 ヒラゴあるいはカエリ、12cm以下を小羽、15cm前後を中羽、18cm以上
 を大羽と呼びます。でも、これは皆さんはあまり耳にしたことはないかも知
 れませんネ。ちなみに、大羽になるには3年以上かかり、寿命は7~8年と
 言われています。
 
▼イワシパワー全開!
 血液をサラサラにしたり、血栓や梗塞を防いだり、動体視力を養うのにも有
 効なEPA、DHAという不飽和脂肪酸が脂肪に含まれています。たんぱく
 質、脂肪とも良質ですし、皮膚、爪、髪の成長と細胞の再生を助けるビタミ
 ンB2が多く含まれ、さらにカルシウムも多く、おまけにその吸収を助ける
 ビタミンDも含まれるという万能選手です!是非丸ごと食べて下さい!

▼マイワシの目利き
 鱗がしっかりついていて、目が澄み、体側の黒点が鮮明なもの。但し、イワ
 シのウロコは非常にはがれやすいので、小売店の店頭でウロコのびっしり付
 いているイワシに出会うことは少ないかもしれません。そんな時には、目と
 黒点が決め手です。イワシはことのほか鮮度が低下しやすく、脂質も酸化さ
 れやすいので、目利きが肝心です。また、体が丸々としていて、頭が小さく
 見えるものは脂がのっています。ちなみに、このようなイワシを魚河岸では
 金太郎イワシと呼びます。




体が丸々としていて、頭が小さく見えるものは味がのっています。
ということで、

えっと、これは「金太郎スイカ」です(笑)。


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