熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

TTP交渉参加

2013-04-13 09:19:50 | Weblog
日米両政府は十二日、日本の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に向けた事前協議で合意したと発表しました。

米国が懸案にした自動車分野で、米国が日本車を輸入する際にかけている関税の撤廃時期を最大限に後ろ倒しすることを確認したのをはじめ、日本が大幅に譲歩する内容です。

かんぽ生命保険によるがん保険などの新商品販売を数年間は認めないというのも米国保険会社に大きく配慮したものですね。

これに対して、日本が維持を目指すコメなど農産品の関税は、慎重な対応が必要な「センシティビティ(敏感な問題)」があるという二月の日米首脳会談時の合意事項を繰り返すにとどめています。

早期交渉参加を焦る安倍首相の足元を見た米国の戦略にまんまと引っかかった格好ですね。

米国の要求を全て飲み込んで、日本の要求ははねつけられたのですから、本交渉ではもっと厳しい立場に置かれることは間違いないでしょう。

まあ、始めから日本の交渉力に期待している国民は少ないので、米国による日本の安全保障を担保するためにTTPに参加するというのが本音でしょうね。

本交渉で自民党が主張している農産物の関税維持等の要求が受け入れられない時に、TTP交渉から脱退することができるのでしょうかね。
怪しいものです。

結局、総合的に考えて国益に叶うという理由でTTPを承認するのでしょうが、それなら始めから農業団体等の反対を恐れて選挙目当ての曖昧な主張をしない方が分かりやすくて良かったのではと思いますね。

TTP交渉を経過を見て、国民はどのような反応を示すのか、興味深いですね。







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