熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

明確性と柔軟性

2017-07-22 19:48:33 | Weblog
日本複製権センター(JRCC)主催の著作権セミナーを受講してきました。

前半は、早稲田大学上野教授による「著作権法の明確性と柔軟性」です。

著作権は不明確であるといわれますが、それが問題かという視点からの説明です。

著作物の類似性、権利の範囲、権利の性質について、明確性と柔軟性との双方から検討を加えています。

規範が明確であるとことは望ましいが、常にそうとは限りません。

不明確の中に秩序を活かす理論の構築が求められています。

上野教授のお話は分かりやすく、学者らしい静かな語り口で、落ち着いて聞いたいられます。

理解が進みますね。

後半は、弁護士の福井さんによる「ネット社会の羅針盤 - コピー、引用、リンクの自由と限界」です。

福井弁護士は、上野教授と好対照に、動きのある活発なプレゼンテーションです。

お話は、理論的な説明というより、現在問題となっていることの概要説明ですね。

どちらの説明も受講者のタイプに合わせて使い分ければ有効なツールのなりますね。

私のセミナーでお話しする機会が多いので、お二人の説明は参考になりました。







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