畑村洋太郎さんが書かれた「技術大国幻想の終わり」を読みました。
この本は、2015年に出版されたものですが、日本の現状を良く分析されています。
日本は、1945年の敗戦からアメリカに次ぐ経済大国になった1994年までの50年間は、「奇跡の50年間」といってよいほど恵まれた50年間でした。
しかし、奇跡の50年間の中で多くの日本人は、「努力すれば報われるのが当たり前」「良いものを作れば売れるのは当たり前」「不自由のない暮らしができるのは当たり前」と考えるようになりましたね。
このような能天気な考えでもなんとかやってこれたのは、奇跡の50年間の蓄積のおかげです。
しかし、夢のような時期が終わってしまって25年余り、蓄積を使い果たすまで猶予は少ないようです。
能天気な考えを改めないといけません。
この本には、「日本の現状」「日本がこれから意識すること」「日本の生きる道」について分かりやすく書かれています。
私が共感したのは、日本は成功体験から離脱して考えなければいけないということです。
私の経験でも成功体験をした人は、その体験に引きずられて変化することを嫌うようです。
他の国が変化に敏感に対応するのに、日本が変化を恐れて現状維持のままでいるので、技術、経済、所得と、全ての点で他国の後塵を拝しています。
日本の生きる道として著者が提案しているのは、①市場のあるところでつくる ②それぞれの社会が求めている商品を売る ③日本の経験を売る ④社会が求めている方向と技術の融合を図る ⑤基礎技術、新技術、生産技術は国内で実施することです。
とても参考になる本です。
ご一読をお勧めします。
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この本は、2015年に出版されたものですが、日本の現状を良く分析されています。
日本は、1945年の敗戦からアメリカに次ぐ経済大国になった1994年までの50年間は、「奇跡の50年間」といってよいほど恵まれた50年間でした。
しかし、奇跡の50年間の中で多くの日本人は、「努力すれば報われるのが当たり前」「良いものを作れば売れるのは当たり前」「不自由のない暮らしができるのは当たり前」と考えるようになりましたね。
このような能天気な考えでもなんとかやってこれたのは、奇跡の50年間の蓄積のおかげです。
しかし、夢のような時期が終わってしまって25年余り、蓄積を使い果たすまで猶予は少ないようです。
能天気な考えを改めないといけません。
この本には、「日本の現状」「日本がこれから意識すること」「日本の生きる道」について分かりやすく書かれています。
私が共感したのは、日本は成功体験から離脱して考えなければいけないということです。
私の経験でも成功体験をした人は、その体験に引きずられて変化することを嫌うようです。
他の国が変化に敏感に対応するのに、日本が変化を恐れて現状維持のままでいるので、技術、経済、所得と、全ての点で他国の後塵を拝しています。
日本の生きる道として著者が提案しているのは、①市場のあるところでつくる ②それぞれの社会が求めている商品を売る ③日本の経験を売る ④社会が求めている方向と技術の融合を図る ⑤基礎技術、新技術、生産技術は国内で実施することです。
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