熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

ブラック企業

2013-10-08 18:30:21 | Weblog
NHK朝の番組で、ブラック企業の実態について特集していました。

視聴者からの体験談に基づいて、弁護士や労務関係者がコメントするものですが、恐るべきブラック企業の実態が明らかになりました。

パート従業員が有給休暇を取得すると時給単価が低くなる、業務の減点リストがあってそのリストに該当すると時給単価が低くなる、退職を申し出たら損害賠償を請求すると言われた、営業職で目標未達だと皆の前で土下座させられて反省の言葉を言わされる等、正に事実は小説より恐ろしいですね。

このようなブラック企業が存在しているのに、政府自民党が推し進めているのが、「雇用規制、特区で緩和 解雇・残業を柔軟にして、成長産業へ人材移動促すというもので、残業や解雇などの雇用条件を柔軟に設定できる規制緩和を、地域限定で検討する」と言う、正にブラック企業保護政策です。

ブラック企業を無くすのが先決なのに、そのままにして解雇を容易にする、残業代を払わなくとも良い等のブラック企業が両手を挙げて喜ぶような政策を実現するとは、呆れ返ってものが言えませんね。

政治家の常套文句は、「ブラック企業を無くすのは当然で、並行してやります。信じてください。」ですが、当然のことを実行したことがないのに、何を信じろというのか。

そもそもブラック企業を無くすのは当然というのなら、なぜ今まで実行してこなかったのか、論理不明確で理解できません。

国民の権利を軽視する政策が次々と出てきますね。

選挙で自民党に一票入れた人は、「集団的自衛権の憲法解釈変更」「原発推進」「解雇の容易化」「秘密保護法案」等の国民の生命・安全・人権を大きく脅かす政策に賛成するのでしょうか。

安倍政権と自民党の支持率が高止まりしていることから考えると、これらの国民の人権軽視政策に賛成しているのでしょうね。

少しばかり景気が良くなる兆候が見られれば、国民の人権軽視には目をつぶるのでしょうか。

日本は何処へ向かおうとしているのか、餓鬼道に陥らなければいいのですが。









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RCLIP

2013-10-07 18:05:39 | Weblog
早稲田大学研究会(RCLIP)に参加してきました。

JASRAC連続公開講座の1回目で、第1部は、「ヨーロッパにおける補償金制度の動向」です。

背景として、私的録音録画補償金が、年々減少傾向にあることが挙げられます。

私的録音録画補償金は、最も多い時期の10%程度になっています。

そこで、「クリエイターへの適切な対価還元に向けた制度整備」が検討されています。

本当に、「クリエイターへの適切な対価還元に向けた制度整備」であるならば、誰も反対はしないでしょうが、この種の制度整備は、ともすると「管理団体への適切な対価還元に向けた制度整備」「天下り団体確保への適切な対価還元に向けた制度整備」が実態であることが多いので、一概に賛成できないと考えてしまいます。


第2部は、「工業製品に関する意匠保護と著作権保護の相互作用について」という昔から議論されていた論点です。

このテーマでの講義にしては、法律論的な話は少なく、AIPPIの活動報告が多かったですね。

昔からある論点なのですが、最近は議論が下火なのでしょうか。

私の個人的な感想ですが、第1部の上野先生のイントロダクションが分かりやすくて良かったですね。

第2回目以降が楽しみです。








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信号無視? バス停無視?

2013-10-06 19:08:56 | Weblog
早稲田大学の講演会に参加した帰り道、駅から自宅までのバスに乗ったときの出来事。

バスが発車して間もなく、何となく違和感のあるバスドライバーのアナウンスが流れました。

どうも安全確認をしているようで、小声でボソボソ話すのですが、マイクを通じて乗客の耳に入ります。

「信号無視」「バス停無視」

え〜、信号もバス停も無視するのか、乗客も何となくザワザワ。

すると乗客の雰囲気に気がついたのか、ドライバーが明瞭な声で、

「信号よし」「バス停よし」

安全確認をしていたのかと、乗客もホッとして、笑い声が聞こえました。

やはり安全確認は、大きな声で明瞭にやらないといけませんね。










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著作権法

2013-10-04 17:58:21 | Weblog
早稲田大学ロースクール著作権法特殊講義「著作権ビジネスの理論と実践」を読みました。

この本は、早稲田大学ロースクールでの講義をそのまま書籍にしたものです。
所謂講義本ですね。

この種の本は、ロースクールでの講義を受けているような臨場感を味会えるので、興味が湧くという長所がありますが、話し言葉をそのまま収録しているので、回りくどい感じがして知識の習得が効率的でないという短所があります。

それでも各回の講義ごとに、レジメがついていますので、著作権法の理解の手助けになりますね。

入門編としては良い本です。

この本には、「著作権関係紛争の処理方法」「職務著作をめぐる諸問題」「文芸著作物の引用をめぐる諸問題」「著作権契約をめぐる諸問題1ー著作権の譲渡・出版権の設定」「放送を中心としたコンテンツをめぐる著作権法上の課題」「著作権保護の目的と将来像」「ソフトウェア保護法制の日米比較」「著作者人格権をめぐる諸問題」「間接侵害をめぐる諸問題」「著作権契約をめぐる諸問題2ー利用許諾等」「音楽コンテンツの権利構造とその利用に必要となる著作権処理」「翻案権をめぐる法的構造と解釈」「映像コンテンツの権利構造とその利用に必要な著作権処理」について説明されています。

ご一読をお薦めします。







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実践ビジネス英語(9月号)

2013-10-03 17:53:47 | Weblog
実践ビジネス英語も前半が終了し、10月号に入りました。

前半最後の9月号の「Quote・・・Unquote」で、私が気に入ったフレーズです。

Employ your time in improving yourself by other men's writings, so that you
shall gain easily what others have labored hard for.

ほかの人たちが書いたものを読んで自分を成長させることに時間を使いなさい。
そうすれば、ほかの人たちがさんざん苦労して求めてきたことを難なく得られるものだ。

ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉です。

先人の遺産を有効に活用するとともに、後世の人たちに役に立つ知恵を残しましょう。



When you arise in the morning,think of what a precious privilege it is to be
alive ー to breathe, to think, to enjoy, to love.

朝起きたら、生きていることー息をし、考え、楽しみ、愛することーは、なんて貴重な特権だろうと思い起こしてみなさい。

ローマ皇帝 マルカス・オーレリアスの言葉です。

この言葉の意味が分かる年齢になりました。



Next to doing the right thing,the most important thing is to let people know
you are doing the right thing.

正しいことをやることの次に重要なのは、自分が正しいことをやっていると、人々に伝えることだ。

ロックフェラーの言葉です。

日本の首相に贈りたい言葉です。

「福島原発汚染水漏れが完全にコントロールされている」この言葉を何でオリンピック招致の会場で発表する前に、国民に説明しなかったのか。

「集団的自衛権を行使できるように憲法解釈を変更する」というのを、何で国民に説明する前に米国関係者の前で話すのか。

全く理解できません。

どの国の首相なのか、疑問に思いますね。



I claim to be a simple individual liable to err like any other fellow mortal.
I own, however, that I have humility enough to confess my erros and to
retrace my steps.

私は、ほかの人たちと同じく、間違いを犯しやすい普通の人間だと断言する。だが、自分の間違いを認めてやり直すだけの謙虚さは、持ち合わせていることを知っている。

インドの首相で平和主義者のマハトラ・ガンジーの言葉です。

最近、自分の間違いを認めずに、他人を批判する人が多くなりましたね。
自分が間違いやすい人間であると認識していれば、自分のことを棚に上げて他人を批判するような厚顔無恥なことはできません。
日本の政治家、官僚、大企業経営者、評論家に聞かせたい言葉です。








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本当にブレーキ?

2013-10-02 18:49:22 | Weblog
自民・公明両党が、消費税率の引き上げに備えた新たな経済対策で焦点となる復興特別法人税について、来年度末までの期限を1年前倒しして廃止することに合意しました。

確か、公明党は「自民党の暴走を抑えるブレーキ役」であると常々言っていましたが、復興法人税の廃止については、結局、ブレーキになりませんでしたね。

新聞やテレビで盛んに、復興法人税の廃止に反対であることを強調して、党内で会議を頻繁に開いていたそうですが、終わってみれば反対しているポーズだけ。

三文芝居を見せられているようで不愉快な気分ですね。

公明党は、結局、ブレーキではなく、自民党の後について行くだけの党になってしまったようです。

このままでは、集団的自衛権の憲法解釈変更にも、「条件付き」とかなんとか言って賛成するのでしょうね。

平和の党は何処へ行ってしまったのでしょうか。

自民党の主張する「積極的平和外交」は、宗教の教えに反するような気がするのですが。








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論文完成

2013-10-01 19:35:46 | Weblog
特許法102条2項に規定する「特許権者または専用実施権者の受けた損害」の解釈についての論文を作成し、見直し・修正を1週間程行い、ようやく完成しました。

今夜一晩ジックリ頭の中で見直しを行い、明日、投稿する予定です。

当初の計画よりも大幅に遅れましたが、どうにか論文が完成してホットしています。

当初の計画通りに論文が完成していれば、知財管理に掲載された2件の論文よりも早く掲載されたのですが、努力が足りなかったので、仕方ないですね。

さて、気分を入れ替えて、次の論文作成に取り掛かることにします。

特許法102条1項についての論文は、大分前に作成して、知財管理に掲載されました。

そして、今回、特許法102条2項についての論文を作成しましたので、残るのは、特許法102条3項の「相当実施料額」の解釈についての論文です。

3項は、平成10年改正法で「通常」の文言が削除されましたが、この法改正で実施料額の算定が変更されたのか、具体的な算定方法はどのようなものか等が論点になっています。

実務的な観点から参考になる解釈、算定方法が提案できれば良いのですが。

灰色の脳細胞を振り絞って、何とか年内に論文を完成させたいと考えています。

明日から馬力をかけて頑張りますか。









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