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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

バレンタイン

2017年02月10日 | 日記


2月14日のバレンタインデーが近づくと、テレビはチョコレートの話題でにぎやかになる。職場の男性に渡す義理チョコがだんだんと、顧みられなくなり、自分や親しい友人に渡す高級品が売り場の主役に踊り出たようだ。そもそもバレンタインとは、ローマ帝国のキリスト教の司祭である。ローマ帝国の皇帝は、領土の拡大に向け、兵士を数多く遠征させた。兵士たちが故郷に恋人を置いて戦場へ行くと士気が落ちると考え、兵士たちの結婚を禁止した。司祭のバレンタインは皇帝の命令の理不尽さに、兵士や若い恋人たちに同情して、こっそりと結婚式を挙げた。これを知った皇帝は、バレンタインに禁止令を出すが、司祭は命令に服さなかった。そのために、バレンタインは処刑された。

その処刑の日が2月14日であり、恋人たちの祭りの日となった。この季節になると、春めいてきて小鳥たちも相手を求めてさえずるようになることから、恋人たちが手紙を交換する風習が生まれた。チョコレートを贈ったりする風習があったわけではない。シェークスピアの『ハムレット』に、ハムレット恋人のオフィーリアがハムレットから「尼寺へ行け」と罵られ、その上父親まで殺されて、狂乱して歌を歌う場面がある。

あしたはいよいよバレンタイン、
何はともあれ朝早く、
乙女のあたしはあなたの窓辺、
いとしあなたのバレンタイン、
するとあの人起き上がり、着物をかぶって、
部屋の戸開けた、
はいったときには乙女でも、
二度と乙女じゃ帰りゃせぬ。

オフィーリヤが歌ったのは、シェークスピアの時代に庶民の間で歌われた民謡であったようだ。日本にも「真室川音頭」など、男女の仲を歌った民謡は各地で歌い継がれている。
コメント (2)
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