常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

節分

2017年02月03日 | 日記


待ちに待った節分といいたいところだが、昨日の午後から未明にかけて大雪になった。昨日、詩吟の練習で山形の郊外に出かけたが、運転していて前が見えないほどの雪であった。一夜明けて、日が射すとかなりの積雪ではあるが、気候はやはり春めいて感じる。昔は追儺と言った。旧暦の正月にあたるため、朝廷では疫病神を追い払う儀式を行った。殿上人が桃の木で作った弓に葦の矢をつがえ、悪鬼を追い払った。この行事が民間に伝わると、豆を撒いて鬼を払う節分の行事が今に続いている。

新聞に「節分の豆は3歳までの幼児には食べさせないで」という記事が載った。この6年間で豆を喉に詰まらせて病院に行った例が20件ほど発生している、と書かれている。豆で健康という思いからか、歯も生えない幼児豆を食べさせるというのは首をかしげる。テレビでは、「節分の恵方巻」のCMがこれでもか、と流される。コンビニでは、恵方巻の予約をとることをアルバイト店員にノルマにしているとか。日本古来の伝統行事が、小売業の利益に利用されるのは納得がいかない。

あをあをと星が燃えたり鬼やらひ 相馬 遷子

日中も氷点下で雪降りの日、ベランダでは鉢の梅が蕾をふくらませている。「百花のさきがけ」と詠われるだけに、寒さにもめげない生命力である。梅の蕾が日一日とふくらむにつれて、春への期待が膨らんでいく。
コメント
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