常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

沈丁花

2018年04月03日 | 


今年の春は異変が起きている。今朝、近くの川で桜(ソメイヨシノ)の開花を確認したが、日を追って咲く花の順番が狂っているというか、同時にいろんな花が咲いている。早春の花も、晩春に咲く花も一斉に咲きはじめている。辛うじて梅が桜より一足早かったが、サンシュユもタンポポに、レンギョウ、桜も木瓜も、加えて沈丁花やツツジに木蓮までが咲いている。20℃を超える気温が1週間も続いたので、こんな異変が起こったのであろう。1月、2月の厳しい冬からひと月というのに、3月の気温が異常に高かった。平年に比べて平均気温で、3℃以上も高かったという。

沈丁花匂ひ仄かに風の市 吉田丙五郎

沈丁花は春一番の香りの花で、沈香よ丁子の二つを併せ持つので沈丁と呼ばれる。中国名は瑞香。唐代に栽培され始め、この花を客にたとえて閨客とされた。閨とは女性の寝室で、訪問して木きた美しい女性の香りを連想させる。たしかに、春の夕暮れに、どこからともなく漂ってくる沈丁花は、女性の香水のような艶めいたものを感じることがある。
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