常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

蒲公英

2018年04月15日 | 


家のまわりの空き地にタンポポが咲いている。花が終わって綿毛にのせて種を飛ばすタンポポは空き地中にどんどん勢力を伸ばして行く。古来の日本タンポポは、旺盛な繁殖力を持つ西洋タンポポに押されて身近に見かけることがなくなった。辛うじて、山道の奥まったところに、日本タンポポの楚々とした姿をみかける。山の仲間が、タンポポの西洋と日本の違いを教えてくれた。花を裏返して、茎との間にある跳ね返るような顎ヒゲがあるのが、西洋。それが、花をそっと押さえるように貼りついているのが日本タンポポ。花びらも西洋タンポポは、寸詰まりで、茎もたくましさを見せる。つまり、西洋タンポポは、優しくやや弱々しい感じの日本タンポポを駆逐する力を、誇示しているのだ。

たんぽぽや日はいつまでも大空に 中村 汀女
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花吹雪

2018年04月15日 | 日記


低気圧が通過して風が強まり、弱い雨になった。桜並木の散歩道は、花吹雪の吹きだまりができてピンクに染まっている。日曜日とあって、小さな子ども連れた夫婦が、たまった花ビラを頭にふりかけて無邪気に遊んでいた。満開になった桜は、3日もしないうちに、落花となり一気に花見気分が風とともに去って行った。孟浩然の「春暁」の詩が懐かしい。

春眠 暁を覚えず

処々 啼鳥を聞く

夜来 風雨の声

花落つること知んぬ多少ぞ

まさに、昨日から今日にかけての情景がそのまま詠まれている気がする。もう少し風が弱ければ落花も少なくて済むのに。誰しもが惜しむ落花の風情である。動画に桜の落花を収めようと試みたが、風が強すぎていい画にはならなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする