蒲公英
2018年04月15日 | 花

家のまわりの空き地にタンポポが咲いている。花が終わって綿毛にのせて種を飛ばすタンポポは空き地中にどんどん勢力を伸ばして行く。古来の日本タンポポは、旺盛な繁殖力を持つ西洋タンポポに押されて身近に見かけることがなくなった。辛うじて、山道の奥まったところに、日本タンポポの楚々とした姿をみかける。山の仲間が、タンポポの西洋と日本の違いを教えてくれた。花を裏返して、茎との間にある跳ね返るような顎ヒゲがあるのが、西洋。それが、花をそっと押さえるように貼りついているのが日本タンポポ。花びらも西洋タンポポは、寸詰まりで、茎もたくましさを見せる。つまり、西洋タンポポは、優しくやや弱々しい感じの日本タンポポを駆逐する力を、誇示しているのだ。
たんぽぽや日はいつまでも大空に 中村 汀女