
昨夜、寝入りばなに大きな揺れがきた。スマホから、「地震です、地震です」のアナウンス。揺れが収まるのを待って、室内を点検する。台所の小物が落ちていたが、さしたる被害もなく安堵する。東日本大震災から、間もなく十年が経つが、この揺れはその余震らしい。震度4、相馬の方では、土砂崩れが起きたらしい。
膝関節の手術で、妻が入院して10日が経つ。コロナ禍の手術は、面会も禁止になっているので、高齢の妻にとっては、不安がいっぱいである。足の回復は順調だが、精神の不安を癒す方策は難しい。スマホやSNSのメールで、通信の環境は進化しているが、それだけでは病人の安心はもたらせない。
食事や洗濯、買い物などの家事に習熟することが与えられた時間の目標だ。老人の二人暮らしは、足りない部分を補い、助けあうことが絶対条件である。一人で家事をこなしてみて、自分の時間の多くの部分が妻の力で作り出されたものであったことが今さらのように分かる。無駄な時間をなくしていくこと、これがこれからの目標になる。こうして、一人暮らしに習熟し、そ質を高めるために、この貴重な時間を使わなければならない。
そらんじてゐし花言葉
つぎつぎに置き忘れ来し月日と思う
(大西民子『まぼろしの椅子』)
しばらくは、ブログの写真は、2月11日に撮った雪景色を使う。この拙い日記ブログにせめてもの眼福をもたらしてくれる。