常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

寒い朝

2021年12月10日 | 日記
昨日登った猿岡山が朝靄の上に顔をだした。寒いが久しぶりの青空の朝である。山の上からは街は雲海の下になっているだろう。90歳になったコメディアンの大村崑さんの話題がテレビで流れている。85歳ごろから始めた筋トレで、今が人生で一番元気、という話だ。自分も毎日10分ほどの筋トレを欠かさないので、力づけられる。ものの本に鼻から呼吸することの大切さが説かれている。鼻毛がフィルターの役割を果たして、空気中の異物を入れないらしい。山の急坂で呼吸が乱れて口から呼吸しているのに気づくことがある。「いけない」と思いすぐに鼻呼吸にきりかえる。そんなに健康オタクでどうするの、と聞かれることがある。老夫婦二人の生活では、どちらか一方の健康は不可欠なのだ。

山の端にたどりつきたる冬日かな 野田翠

たどりつく、という言葉には遠い道のりをやっと、という意味が含まれている。朝日もそうだが、人生もまた、天空のいただきから山の端へとゆっくり降りて行く。皮肉なことだが、秋からは釣瓶落としの落日でもある。頂上へ着くまでが実は、たどりつくという言葉がふさわしい。山の端の当着点までは、もったいない、もっとゆっくりでいいという願いを誰もが持つ。

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