
アメリカで竜巻、中国では猛砂嵐。日本では、5月なみの気温。春がにわかに初夏の様相である。ウメが咲くのは当然として、水仙が咲き始めると、コブシ、モクレン、サンシュユの花が見えている。ここ3日ほどの間だ。順を追って咲くはずの春の花が、一斉に咲き始めた。今月は、残りの日も初夏のような日が続くらしい。花が咲く野のはいいが、サクランボやリンゴなど、高温を嫌う果物の影響はどうか。夏には、どんな高温になるのか、想像すらできない。高齢の身で、気温を心配してもどうすることもできない。その日を、精いっぱい楽しんで生きるほかはないのか。
WBCに熱狂の2週間が終わった。これほど、熱く野球に見入ってのは、おそらく高校時代の西鉄の優勝以来かもしれない。日本の野球の水準が、アメリカに追いついてきたのだろうか。この期間は、気候の異変も忘れ、選手の一挙手一頭足だけを追った。結果は劇的な勝利、アメリカを降して世界一となった。決勝戦のテレビ視聴率は42.4%であった。いかに、この試合が日本人の注目をひいたかが分かる。
日野原重明の一日一話。「いのちとはあなたが使える時間のことです」次に続く言葉。「いのちの時間を人のために使ってください。いのちも時間も目には見えないけれど、時間を使うことでいのちが形になります。」気象の異変に、対処できない自分が、もしできるとするならば、こんな時間の使い方かも知れない。第一には自分の家族のために。趣味や近所で親しくなっている人のために。