連日の猛暑に、ミモロは、涼をもとめて水の里の貴船へとやってきました。
まずは、貴船神社の本宮に参拝し、御神水で行う「水占みくじ」で、恋の行方を占います。
さて、そのそばに見つけたのは、
「結び文」です。
これは、自分の思いをしたためて、貴船の中宮「結社」へと納めるもの。
「きふね なかみや恋の宮 おとこ おんなを結ぶ神 遠く都のはじめより 結のやしろとたたえけり」と、古くから人々に讃えられる縁結びの社です。
ご祭神は、磐長姫命(ひわながひめのみこと)。木花咲耶姫命(このはなさくやひめおみこと)のお姉さまに当たられる神様です。
本宮で求めた「結び文」に、願い事を書いて、中宮の結ぶ場所にと、しっかり結ぶミモロです。
何を書いたの?「ヒ・ミ・ツ・・・願い事は、人に言っちゃダメだよー」と。
中宮は、ひっそりとした佇まい。特別な気が流れているような感じです。
船の形をした自然石の天乃磐船もここに。
平安時代からすでに縁結びのパワーが知られていた結社。
歌人、和泉式部もここを訪れ、心変わりした夫の心を取り戻したとか…。
「復縁のパワーもあるんだねぇー」
「ものおもえば 沢の蛍も我が身より あくがれいずる玉かとぞ見る」という歌碑が。
中宮を参拝したミモロは、さらに上流の奥宮へと向かいます。
「うーますますパワーを感じる…」涼しい風がミモロの毛並にそよぎ、気持ち良さもいっそう。
貴船神社の一番奥に位置する奥宮。
ここは、なにか特別厳かな気が流れています。
昨年改修された奥宮本殿。実は、この下に神聖な龍穴があるそう。
150年ぶりに「附曳神事」が行われたそうで、本殿の改修は、龍穴から建物を横に移動させ、改修後、その上に戻したそうです。
「龍穴は、覗いちゃ、絶対にいけないんだって…。江戸時代の改修工事の時に、龍穴にノミを落とした大工さんが、命を落としたんだって…コワイねー。ブルッ」
今回の改修の折に、龍穴の存在は、確認され、穴の上には、分厚い粘土のようなもので蓋がされていたそう。その中が、どうなっているかは、いまだ未知のまま。
昼でも、杉に光を遮られ、やや薄暗い感じの貴船。
水の神さまをお祀りするだけに、常にしっとりとした空気が立ち込めています。
「あー涼しいー。夏の間、ずっとここで暮らしたい…」と思うミモロです。
*「貴船神社」の詳しい情報は、ホームページでどうぞ。
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